マンハッタンのチェルシー。今や最先端とばかりは言えないのだろうが、やはり歩くと愉しい。
◆Anton Kern Gallery
マーク・グロッチャン(Mark Grotjahn)の「Painted Sculpture」を展示している。何というか、身体的に痛くなってくる。
ところで、調べてみると、グロッチャンにはこのような村上隆との共作もある(笑)。
◆David Zwirner
ダン・フレイヴィン(Dan Flavin)の「Corners, Barriers and Corridors」を展示している。The Stoneで逢ったデザイナー氏が熱烈に推薦していたものだ。角と隅がぴしりと揃わないと我慢できない潔癖症アート。
同じギャラリーの2階では、ゴードン・マッタ・クラーク(Gordon Matta-Clark)の「Energy & Abstraction」。震える手でみみっちく描かれたエネルギー地図である。
◆josee bienvenu gallery
以前に照屋勇賢の個展を観たギャラリーであり、また覗いてみると、マルコ・マギー(Marco Maggi)の妙な作品が壁にへばりついていた。上のゴードン・マッタ・クラークと同様に、震える弱い人間の世界地図である。凝視すると未来都市のようにも見えてくる。
◆Yossi Milo Gallery
DMをもらって楽しみにしていた展示。マーカス・ブルネッティ(Marcus Brunetti)の「FACADES」は、そのタイトル通り、ヨーロッパにある数々のドゥオーモの正面を大きな写真作品としている。どんなに目を凝らしてみても精細な描写をしてあり、これは肉眼で視る世界とは明らかに異なる。ちょっと気持ちが悪い。ギャラリーの方に訊いてみると、デジタル一眼レフで個々の箇所を精密に撮り、組み合わせたもののようだ。
(部分)
●参照
チェルシーのギャラリー村(2014年7月)
照屋勇賢@josee bienvenu gallery
2014年7月、ニューヨーク(8) チェルシー