ニコール・ミッチェルのデルマーク盤を2枚聴く。シンプルなグループでのミッチェルのフルートは、彩りがあって悪くない。震わせる技なんて艶やかでもある。
『Awakening』（Delmark、2011年）は彼女のフルートを中心にしたカルテット編成。目を引くのはギターのジェフ・パーカーである。メンバー的にもアーシーなシカゴ。
「Ice Crystal」名義の『Aquarius』（Delmark、2012年）はまた違って、ジェイソン・アダシェヴィッツのヴァイブが透明感を演出している。ジョシュア・エイブラムスのベースには香りたつような味がある。最後の曲「Fred Anderson」は文字通り故フレッド・アンダーソンに捧げられた演奏であり、ストレートなスポークンワードにグッとくる。
Nicole Mitchell (fl)
Jeff Parker (g)
Harrison Bankhead (b)
Avreeayl Ra (ds, perc)
Nicole Mitchell (fl)
Jason Adasiewicz (vib)
Joshua Abrams (b)
Frank Rosaly (ds)
Calvin Gantt (spoken word) (M-10)
●ニコール・ミッチェル
ニコール・ミッチェル『Mandorla Awakening II: Emerging Worlds』（2015年）
「JazzTokyo」のNY特集（2017/7/1）
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