Sightsong

自縄自縛日記

ウィントン・ケリー+ウェス・モンゴメリー『Smokin' in Seattle』

2017-05-10 00:02:31 | アヴァンギャルド・ジャズ

ウィントン・ケリー+ウェス・モンゴメリー『Smokin' in Seattle』(Resonance Records、1966年)を聴く。何しろ話題の発掘盤、LPで入手した。

Wes Montgomery (g)
Wynton Kelly (p)
Ron McClure (b)
Jimmy Cobb (ds)

有名な『Smokin' at the Half Note』が1965年6月、本盤が翌1966年4月。ベースはポール・チェンバースからロン・マクルーアに変わっている。

同じ曲といえば、「What's New」、しかし本盤ではこれだけ妙なエフェクトがかけられていていまひとつ。それから「If You Could See Me Now」は、ハーフノートのライヴと違い、本盤ではピアノトリオであり、リズムも少し違う。しかしこれはこれで良い。ポール・チェンバースのベースは安定感があったのだな、と、居なくなって実感。

「West Coast Blues」はハーフノートではなく『The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery』で演奏していて、ノリのケリーと、上品に跳ねるトミー・フラナガンとのピアノの違いが面白い。本盤のB面最後の曲は「Oleo」であり、これもまた気持ちいいグルーヴがあるのだが、残念ながら、急に終わってしまう。

ともかく、ハーフノートと比較してどうだろうと思ったのだが、さすがにウィントン・ケリーにウェス・モンゴメリー、悪いわけがない。間違いようのないウェスの太くあたたかいギターも大好きなのだ。録音も良いし、ノリノリである。

●ウェス・モンゴメリー
パット・マルティーノのウェス・モンゴメリー集(2006年)
ウェス・モンゴメリーの1965年の映像
(1965年)