津々堂のたわごと日録

わたしの正論は果たして世の中で通用するのか?

■肥後昔話集の中の「井沢蟠竜」

2015-09-07 07:23:22 | 歴史

 文豪森鴎外の愛読書として良く知られている「広益俗説弁」の著者が肥後藩士・井沢蟠竜である。
肥後人名辞書においては次のように紹介している。

          井澤蟠龍 名は長秀、通称十郎左衛門、亨斎又蟠龍子と号す。元禄十年家を継ぎ撃剣、抜刀、柔術をも能くす、
              好んで長さ三尺三寸も長刀を帯び、質性朴実にして邊幅を飾らず、江戸にある日神道に志し、山崎垂
              加流の奥秘を究め、神道に関する著作少からず、平居手に巻を廃てず常に学に通じ通邑大都に就か
              ざるを以て憾みとす、然れども当時博学多識を以て聞ゆ、著述極めて多し、俗説瓣正十五巻・廣益俗
              説瓣四十六巻・菊池佐々軍記七巻・肥後地誌略十巻・本朝俚言六巻・武士訓五巻・肥後記三巻・漢字
              和訓二巻・男子訓・日本勇士傳・日本五雑爼・日本博物志・亨齋随筆・肥後事蹟考、其他人す著書

              尠からず、享保十五年十二月三日歿す、年六十三、市内宗岳寺に葬る。

文武両道の天才ともいうべき人物であるが、関口流居合の師範を極めた名人であり、本当のところは定かではないが「肥後昔話集」に彼の江戸における説話が紹介されている(全国昔話資料集成6 熊本)
さて皆様にはこの熊本弁がお判りになるか心配であるが、いささか不鮮明ながらご紹介する。 

            


        

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