オークションを眺めていたら、我が祖母の父・猿木宗那の末弟・小堀流第八代師範の「城義核」の書が出品されているのに気づいた。落とせるかどうかは別として、これは知らぬふりは出来まいと応札したのだが、幸いにも落札することが出来た。(金額は・・・内緒・・・)
この爺様には何度かお目にかかっている。いろいろエピソードがある人で、病中ながら戸板にのって運ばせ、宮様の御前で游泳をご披露しお褒めをいただいたとか、西南戦争参加の最後の生き残りだとか、話題には事欠かなかった。
熊本市の子飼商店街の裏手にあった自宅は、江戸時代以来のものだったようで、熊本市史の江戸末期の地図にも同じ所に描かれている。下に略系図を示すが、一家を挙げての淤永師範である。祖母の実家の御家流である。
今にして思うと、私も古淤法小堀流を稽古しておくべきだったと、悔やまれて仕方が無い。
どうやらこの書は、何方かに当てた免許状らしい。本来ならそちらに収まるべきであろうが、祖母の叔父の書ということもあり、私が大事にさせていただこうと思っている。
6 10
猿木権七---+--宗那---+----眞壽夫----恭経
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+--● | +----●(祖母)---●(母親)---津々堂
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| | +----●
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| +--(西村)宗系---○==眞壽夫・二男
5 | |
小堀水翁---+--○----------●
| | 7
+--(小堀)平七
| 8
+--(城)義核
小堀流は
1 2 3 4 5 6
小堀長順---池辺弥八郎---山東彦右衛門---能勢熊之允---小堀水翁---猿木宗那
7 8 9 10
---小堀平七---城義核---広木寅雄---猿木恭経と---(以下略)と継承され今日にいたっている。