『ベルナールトス嬢曰く』第7巻に出てきた本、何冊読んだ? その3

2024年03月27日 | 

 施川ユウキ『バーナード嬢曰く』が好きである。

 ということで、前回に続いて

 

 「このマンガに出てきた本を何冊読んだか数えてみよう」


 
 との企画。第7巻の第3回。

 


 ★『サバイバー』チャック・パラニューク(未読)
 

 

 『ファイトクラブ』でおなじみの人。
 
 一部ボンクラ男子にカルト的人気を誇るが、私はピンとこない。
 
 純文化系なので、「肉体の強さこそが男の生きる証明」みたいな発想がまったくないのだ。

 だから、ブルースリーや『バキ』とかも全然ハマらない。

 とか映画とか好きな文化系の中にも、「強さへの憧れ」がある人と、どうでもいいタイプに分かれるのはおもしろい。

 私は典型的な後者

 世界で一番エラい男子って、ドイツ軍歴代主要戦車の名前とか、全部言えるヤツでしょ?
 
 


 ★『汽車のえほん』『きえた機関車』ウィルバート・オードリー(未読)
 

 

 「主人公がダメな奴だと、見ている人がストレスを感じて楽しめない」
 


 というと思い出すのが、ケンドーコバヤシさんが『新世紀エヴァンゲリオン』見て、
 


 「オレ、あんなウジウジしたヤツ大嫌いや! 世界滅ぶんやろ? 男やねんから、さっさと乗って戦えよ!」

 
 とかマジで怒ってたこと。
 
 同じ「ジャンプ黄金時代世代」として気持ちはわかるけど、実際に軍隊の基地に連れていかれて、零戦に乗せられて、


 
 「これで鬼畜米英の戦艦と戦ってこいや!」


 
 とか言われたら絶対無理なわけで。

 そう考えたら、そのさらに上の無茶振り食らってるシンジ君の反応は百パー正しいとは思うけど、このあたりは時代性が出るのかもね。
 
 


 ★『プロジェクトヘイルメアリー』アンディ・ウィアー(未読)
 

 

 超オモシロ小説『火星の人』の作者。
 
 自分が好きな本を、自分が嫌いな人がほめてると、イヤなような、それでいて不思議な気分になる。


 
 「あんなヤな奴やのに、これの良さがわかるんやー」


 
 きっと、むこうも似たようなこと感じてるんでしょうね。

 そういや中学生のとき、私のことを嫌いなある子(クラスでイケてるタイプが)

 

 「おまえはどうせ、長渕剛の良さがわからんのやろ。そんなしょうもない人間や!」

 

 とか罵倒してきて意味がわからなかったし、まあ実際、そんなに好きではない。

 でも、あんとき真顔で

 「わかるよ……。すごいわかる」

 って応えてたら、どんな反応が返ってきたんだろうとか、ちょっと考えてしまった思い出が。

 逆にコーネルウールリッチの面白さとかを、むこうに「メッチャわかる……」て言われたとき、こっちはどう感じるのか。

 よけいに嫌悪感が強くなるのか、それとも案外仲良くなれたか、どっちなんだろ。
 

 


★『マーダーポットダイアリー』マーサ・ウェルズ(未読)

 

 本に飽きることは、まあたまにある。
 
 でも、そこで飽きたままだと、


 
 「積読になってるこの子たちは、どうするのよ!」


 
 という気持ちになって、また読み始める。愛というより貧乏性
 
 

 


 ★『10月はたそがれの国』レイ・ブラッドベリ(未読)

 

 ブラッドベリは山ほど読んだから、


 「ブラッドベリはマニアックじゃない」
 

 と言われたら、たしかにだけど、でも本を読まない人は聞いたこともないだろう。

 まあ、そんなもんだ。


 
 「ワハハハハ! おまえ本当に高校生か」


 
 と言いたくなるのは、北村薫先生の「円紫さんと私」シリーズを読んだときいつも。

 フランソワコッペとか、ふつうの高校生は読まねーって。
 
 それにしても、この中に出てくる女性キャラ、どいつもこいつも、みんなヤな女だぜ。
 

 


 ★『火星に住むつもりかい?』(未読)
 ★『ゴールデンスランバー』(未読)
 ★『モダンタイムス』(未読)
 ★『オーデュボンの祈り』伊坂幸太郎(未読)
 
 
 4冊もあるのに、しかも伊坂幸太郎は一時期よく読んだのに、既読が1冊もないという。
 
 調べてみたら読んだのは『陽気なギャングが地球を回す』『重力ピエロ』『死神の精度』『終末のフール』『グラスホッパー』『アヒルと鴨のコインロッカー
 

 どれもおもしろいけど、「語りたい!」って感じにはならないなー。さわやかでオシャレだから?


 『重力ピエロ』読んだとき、これは作者「自信あり」なんやろなと思ったもの。


 
 「春が二階から落ちてきた」


 
 なんてフレーズ、「勝算」ないと書けないじゃんねえ。

 


(『バーナード嬢曰く』5巻の感想はこちら
 


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