(前回のつづきです。)
壱岐では乗り継ぎとは別に少々時間をとって「乗りバス」と「乗り渡船」をしました。その前にまず足を運んだのが郷ノ浦の町中にある本町バス停です。ここには壱岐交通バスの待合所や「壱岐交通ホテル」が入っていたビルが建っているのですが、それらの施設は既に閉鎖されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/d9/dd5748a893231837e83a36c93d697af3.jpg)
その代わりに新たに設けられた待合所がバス通りからやや奥まったところにあり、ここで壱岐交通バス全線に乗れる一日乗車券(1000円)を買いました。壱岐交通の一日乗車券は誰でも買えるのは土休日のみ、平日は島外からの乗客しか買えないという「縛り」があります。隣の対馬交通の一日乗車券の「平日縛り」は「外国人のみ購入可」ですからだいぶ国境から遠くなった気がしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/01/6fe522a8878fa3d3b66e9c249d8bdf56.jpg)
なお壱岐交通はシーズンに定期観光バスを走らせています。午前便と午後便でそれぞれ周るところが違い、午前・午後通して利用することもできるようにうまく設定されているので使い勝手が良さそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/b6/008bab1e5d8ce40c64ce0f6bbd600f56.jpg)
さて本町でバスに乗り、まず焼酎メーカーに向かうことにしました。壱岐は麦焼酎(麹は米)の生産が盛んで、そう大きくない島内に7つもメーカーがあるというすごいところですから寄ってみたいと思ったわけです。郷ノ浦港発市民病院行きのバスで数分の病院前(または次の桜川)バス停で降りると近くに「山の守」というメーカーがあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/d1/4e5a73b4c184e53a650d4c747ad11aab.jpg)
ここは定期観光バスも寄るところで、飛び込みでも見学・試飲・即売を受け付けてもらえるので助かります。訪問時は作っていない時期なので設備を覗くだけでしたが、ガラス窓越しにもろみを醗酵させるカメが並ぶ様子や蒸留機を見ると飲みたくなってしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/21/84de855f7145234ddda158f4bdae9c09.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/4c/1bed3d9d7e76ea95ba86b3d4adcc6057.jpg)
試飲コーナーには数種類の焼酎にチェイサー用の水まで用意されているので遠慮なくいただきます。美味しいので全種類飲んでみたら少しずつではあっても蒸留酒だけに結構回り午前中からだいぶ出来上がってしまいました。最後に焼酎を少々購入して先に進みます。
さて「山の守」の徒歩圏には「天の川」という別の焼酎メーカーの売店があります。ここの工場は少し離れたところにあるそうなのでここでは買うだけでしたがハシゴして増えた焼酎の壜すなわちワレモノで重くなった荷物を持って千鳥足ということになりやや危なっかしい図が出来上がってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/74/3976c5fbc81aa684a677243aef98390e.jpg)
ともあれ無事焼酎の購入が済んだら「天の川」近くのバス停「団地入口」に出ます。時刻表を見たら湯ノ本・天ヶ原経由勝本行きという便があったのでこれに乗ってみることにしました。やって来た車体は小さいもののところどころ道が狭くなる区間があり眺望もききと変化に富みなかなか悪くない路線です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/1b/621e22f3a55cb9e5daada06dc8593c7a.jpg)
この路線は北の勝本側がY字状に分かれています。まず海岸線にぶち当たったところにあるY字の分岐点が勝本入口です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/d8/db825be9eef4b5b36fe01cbc99876f30.jpg)
海岸線に沿ってY字の右側の分岐に進むと先端が天ヶ原でここで折り返します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/38/7e5c02c88a167501ea78bb99fac0c6c9.jpg)
分岐点の勝本入口(下の画像)に戻ってここで降りました。バスはさらに海岸線に沿ってY字左側の分岐の先(仲折)まで行って終点で折り返し、というコースをたどります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/28/4615344044a0b2ee5794bf00786d0e8d.jpg)
勝本では昼食に赤生ウニ丼を食べました。赤とはアカウニのことで、壱岐のウニにはムラサキウニとアカウニがあって旬が違いアカウニの方がやや高いのだそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/2b/fbf34d85f22906168db72a65dbf63861.jpg)
美味しいアカウニに大満足したら落ち着いた雰囲気の勝本の町を少し散歩し、漁船と並ぶ勝本バス停で国分経由の郷ノ浦行きに乗りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/78/d5e3e97c100946820a2b47336a124703.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/20/836e5542dd2c75b1292a00e4dc79fd7a.jpg)
この路線は往路の湯ノ本経由のような海岸や狭隘区間がなく内陸の国道382号線を主に走る路線です。ちなみに国道382号線は対馬の比田勝~厳原間と九州本土の呼子港付近にも存在するのですが現在それぞれを結ぶ連絡航路がないので同じ国道といってもなんだかピンときません。
国道からやや迂回して走る区間(国分寺付近)では蒸気機関車(8620形)が見えたのでびっくりしました。線路と縁がない離島で余生を過ごす蒸機というのも面白いものですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/d8/3859d20ff65fdaf499caba5fb81b1902.jpg)
郷ノ浦の本町バス停に戻ってきました。改めてみるとバスの正面に焼酎メーカーの広告があります。そういえば車内放送でも焼酎の広告が流れていましたし、荷物にもお腹にも焼酎を入れている、という具合に焼酎に囲まれながらの乗りバスになってしまいました。キライではない向きは誘惑に負けてもいいよう壱岐観光はクルマではなく壱岐交通の一般路線バスや定期観光バスを利用する方がよさそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/50/edc5d406cb749fe5b3c579b6b72eb539.jpg)
(つづきはこちらです。)
(韓国~九州乗り継ぎ話一覧)
■(1)釜山→対馬(比田勝)
■(2)比田勝
■(3)韓国展望台
■(4)日本の離島最長路線バス(比田勝→厳原)
■(5)対馬(厳原)→壱岐(郷ノ浦)
■(6)郷ノ浦~勝本(このページ)
■(7)フェリーみしま
■(8)壱岐(郷ノ浦)→唐津
■(番外)福岡・釜山・対馬の麺もの
壱岐では乗り継ぎとは別に少々時間をとって「乗りバス」と「乗り渡船」をしました。その前にまず足を運んだのが郷ノ浦の町中にある本町バス停です。ここには壱岐交通バスの待合所や「壱岐交通ホテル」が入っていたビルが建っているのですが、それらの施設は既に閉鎖されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/d9/dd5748a893231837e83a36c93d697af3.jpg)
その代わりに新たに設けられた待合所がバス通りからやや奥まったところにあり、ここで壱岐交通バス全線に乗れる一日乗車券(1000円)を買いました。壱岐交通の一日乗車券は誰でも買えるのは土休日のみ、平日は島外からの乗客しか買えないという「縛り」があります。隣の対馬交通の一日乗車券の「平日縛り」は「外国人のみ購入可」ですからだいぶ国境から遠くなった気がしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/01/6fe522a8878fa3d3b66e9c249d8bdf56.jpg)
なお壱岐交通はシーズンに定期観光バスを走らせています。午前便と午後便でそれぞれ周るところが違い、午前・午後通して利用することもできるようにうまく設定されているので使い勝手が良さそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/b6/008bab1e5d8ce40c64ce0f6bbd600f56.jpg)
さて本町でバスに乗り、まず焼酎メーカーに向かうことにしました。壱岐は麦焼酎(麹は米)の生産が盛んで、そう大きくない島内に7つもメーカーがあるというすごいところですから寄ってみたいと思ったわけです。郷ノ浦港発市民病院行きのバスで数分の病院前(または次の桜川)バス停で降りると近くに「山の守」というメーカーがあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/d1/4e5a73b4c184e53a650d4c747ad11aab.jpg)
ここは定期観光バスも寄るところで、飛び込みでも見学・試飲・即売を受け付けてもらえるので助かります。訪問時は作っていない時期なので設備を覗くだけでしたが、ガラス窓越しにもろみを醗酵させるカメが並ぶ様子や蒸留機を見ると飲みたくなってしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/21/84de855f7145234ddda158f4bdae9c09.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/4c/1bed3d9d7e76ea95ba86b3d4adcc6057.jpg)
試飲コーナーには数種類の焼酎にチェイサー用の水まで用意されているので遠慮なくいただきます。美味しいので全種類飲んでみたら少しずつではあっても蒸留酒だけに結構回り午前中からだいぶ出来上がってしまいました。最後に焼酎を少々購入して先に進みます。
さて「山の守」の徒歩圏には「天の川」という別の焼酎メーカーの売店があります。ここの工場は少し離れたところにあるそうなのでここでは買うだけでしたがハシゴして増えた焼酎の壜すなわちワレモノで重くなった荷物を持って千鳥足ということになりやや危なっかしい図が出来上がってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/74/3976c5fbc81aa684a677243aef98390e.jpg)
ともあれ無事焼酎の購入が済んだら「天の川」近くのバス停「団地入口」に出ます。時刻表を見たら湯ノ本・天ヶ原経由勝本行きという便があったのでこれに乗ってみることにしました。やって来た車体は小さいもののところどころ道が狭くなる区間があり眺望もききと変化に富みなかなか悪くない路線です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/1b/621e22f3a55cb9e5daada06dc8593c7a.jpg)
この路線は北の勝本側がY字状に分かれています。まず海岸線にぶち当たったところにあるY字の分岐点が勝本入口です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/d8/db825be9eef4b5b36fe01cbc99876f30.jpg)
海岸線に沿ってY字の右側の分岐に進むと先端が天ヶ原でここで折り返します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/38/7e5c02c88a167501ea78bb99fac0c6c9.jpg)
分岐点の勝本入口(下の画像)に戻ってここで降りました。バスはさらに海岸線に沿ってY字左側の分岐の先(仲折)まで行って終点で折り返し、というコースをたどります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/28/4615344044a0b2ee5794bf00786d0e8d.jpg)
勝本では昼食に赤生ウニ丼を食べました。赤とはアカウニのことで、壱岐のウニにはムラサキウニとアカウニがあって旬が違いアカウニの方がやや高いのだそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/2b/fbf34d85f22906168db72a65dbf63861.jpg)
美味しいアカウニに大満足したら落ち着いた雰囲気の勝本の町を少し散歩し、漁船と並ぶ勝本バス停で国分経由の郷ノ浦行きに乗りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/78/d5e3e97c100946820a2b47336a124703.jpg)
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この路線は往路の湯ノ本経由のような海岸や狭隘区間がなく内陸の国道382号線を主に走る路線です。ちなみに国道382号線は対馬の比田勝~厳原間と九州本土の呼子港付近にも存在するのですが現在それぞれを結ぶ連絡航路がないので同じ国道といってもなんだかピンときません。
国道からやや迂回して走る区間(国分寺付近)では蒸気機関車(8620形)が見えたのでびっくりしました。線路と縁がない離島で余生を過ごす蒸機というのも面白いものですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/d8/3859d20ff65fdaf499caba5fb81b1902.jpg)
郷ノ浦の本町バス停に戻ってきました。改めてみるとバスの正面に焼酎メーカーの広告があります。そういえば車内放送でも焼酎の広告が流れていましたし、荷物にもお腹にも焼酎を入れている、という具合に焼酎に囲まれながらの乗りバスになってしまいました。キライではない向きは誘惑に負けてもいいよう壱岐観光はクルマではなく壱岐交通の一般路線バスや定期観光バスを利用する方がよさそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/50/edc5d406cb749fe5b3c579b6b72eb539.jpg)
(つづきはこちらです。)
(韓国~九州乗り継ぎ話一覧)
■(1)釜山→対馬(比田勝)
■(2)比田勝
■(3)韓国展望台
■(4)日本の離島最長路線バス(比田勝→厳原)
■(5)対馬(厳原)→壱岐(郷ノ浦)
■(6)郷ノ浦~勝本(このページ)
■(7)フェリーみしま
■(8)壱岐(郷ノ浦)→唐津
■(番外)福岡・釜山・対馬の麺もの
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