乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

「松山・広島割引きっぷ」で松山へ

2017-10-29 | 愛媛県
 先月ウクライナルーマニアでタトラなど高性能の路面電車に乗りました。路面電車が発達している都市に行くということ自体はまずうれしいことながら高性能の静かな車両ばかりに乗るとどうもイマイチ感が残り釣り掛けの路面電車が恋しくなるものです。
 そこで期限切れが近いマイルがあったのでこれを使って大阪まで行き「JR西日本30周年記念乗り放題きっぷ」を使って岡山や広島で路面電車に乗ろうと思ったのですが、航空券を予約してからこの切符は発売枚数限定でとっくに売切と気づきました。ものぐさな性格できちんと下調べせずあちこち抜けていると時々この手の失敗をやらかします。
 さて困ったと思ったところで「松山・広島割引きっぷ」が見つかりました。これは関西地区発着で新幹線・在来線と高速船を使い松山と広島に行けるというものです。これなら岡山は素通りになるもののもっと路線網が大きい松山に足を延ばせるので釣り掛け路面電車欲解消には十分に使えます。東京に住んでいると関西発の切符は使う機会がなく調べることがなかったのですがイイものがあるものですね。
 そんなわけで羽田から飛行機に乗って初めて伊丹の大阪空港に降りました。これまで大阪に行くときは急ぐならとりあえず新幹線、ケチるならLCCで関空なので伊丹はずっと使う機会がなかったというわけです。その初めての伊丹で京急の券売機を見るとなんだか羽田に戻ったようなヘンな感じもします。今回は空港が初モノならついでにモノレールの大阪空港~蛍池も初乗りになってちょっとトクした気分になりました。

 少しだけ阪急を楽しんで梅田に出たら大阪駅の窓口で「松山・広島割引きっぷ」を受け取り新大阪へと移動します。新大阪まで来れば新幹線にのるだけのはずなのですが構内で松葉という串カツ屋の字が見えてしまいあまり時間がないのにつかまってしまいました。駅の中にいる気楽さから飲み出したら油断してのんびりしてしまい乗る新幹線ギリギリになって中間改札通ってホームまで結構長い距離を酔って全速力で走る羽目になったのは自業自得です。

 「松山・広島割引きっぷ」は松山と広島のどっちに先に行くか選ぶことができます。今回は松山を先にしたので岡山で新幹線から在来線に乗り換えることになるのですが残念なことにここで途中下車はできません。なので岡山電軌には乗れず乗り換えのついでに駅弁を買うくらいになります。岡山の名物駅弁『桃太郎の祭ずし』1000円は何度か食べたことがあるので今回は初めて見た『祭ずし「極」』なる1480円の高い方にしてみました。
 特急「しおかぜ」に乗り瀬戸大橋で瀬戸の夕暮れを見て四国に入り件の「極」を開けると器は地味ですが大きい海老など目立ちなかなか立派な感じもあります。まずは美味しく食べましたが桃太郎の祭ずしの面白みのあるパッケージの方が旅行中の遊び食いっぽさは盛り上がるかもしれずこの辺りは好みが分かれそうです。

 夜の松山駅に着いたら路面電車が待っていてくれます。駅弁からそう経っていませんがもう少し欲張って面白いラーメンがあるという南堀端電停近くの「瓢太」というお店に行きました。まずおでんをつまみながらビールを飲み最後にラーメンを頼んだところ甘いスープで面白い美味しさです。楽しく飲み食いしたあとはホテルへ路面電車で戻れるのですから松山はステキなところだなあとしみじみ思いました。

 明けた朝は適当に路面電車に乗ることが目的になります。相変わらず坊っちゃん列車が走っているなあと思ったら1乗車800円にもなっていることに気づき驚きました。尤もこういう面倒な車両を走らせるのは大変だろうからこのくらいは仕方ないかもとは思うところです。一日乗車券に追加料金払って乗れる制度も無くなりましたが私は釣り掛け電車に乗る方が楽しく坊っちゃん列車はあまり高いおカネを払ってまで乗りたくはないので実害はありません。
 肝心の釣り掛け電車は最近塗色がどぎつくなってイヤだなあと思っていたのが釣り掛けにまだまだふんだんに乗れる幸せから馬の鼻先の人参色というかなんだかイイものの色のように思えるようになってしまいました。我ながらいい加減なものです。

 一日乗車券で坊っちゃん列車には乗れなくなりましたが今でも一日乗車券の値段(大人500円)より高い乗り賃(大人700円)の高島屋の観覧車にタダで乗れるオマケ付きなので毎度のことながら驚かされます。考えてみれば1人で観覧車に乗るなんて松山でこのオマケがもったいないからと使うときくらいですが松山市駅からの同時発車が見えたりなかなか楽しいものです。

 タダと言えば初めて伊予鉄の資料室「坊っちゃん列車ミュージアム」を見物しました。松山市駅前でスタバの店内を通った先という便利な場所にこういうものを作って無料で開放するとは太っ腹だと感心させられます。通常展示に加え森松線の展示があってこれも楽しめました。

 一日乗車券を買ったあとで行くのはオマケの観覧車や無料で入れる資料室、となるとおカネを使うのは食べる時くらいになります。私のような観光客が大勢頼んでいて人気のほどがうかがえる甘い鍋焼きうどんや松山鮓を食べてまた釣り掛けに乗って、と楽しい時間が過ごせました。

(つづきの広島の話はこちらです。)
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宇和島自動車乗りバス2(平浦)

2015-03-11 | 愛媛県
(前回のつづき)
 蒋渕からのバスを降りた東高校前(右の画像)で平浦行きのバスに乗ります。この路線は宇和島港に面した道の駅「きさいや広場」から宇和島の街を回ってから海岸沿いを平浦まで走るというものです。(左の画像はきさいや広場)

 街を抜けると狭隘区間が続きます。この辺りでは真珠を作っているのでこんな停留所名も。

 往路は最前列左の「マニア席」でなかったので画像は少な目に。平浦の手前で「蕨」という京浜東北線みたいな停留所までの飛び出し区間を往復します。

 終点の平浦の集落は海側にも作業場などが張り出し建て込んでいて道が狭く、その中にあるバスの折返場はやや窮屈で大変イイ雰囲気です。

 折返しは最前列に掛け平浦の集落を抜けます。

 復路は蕨を経由しない便でした。あまりコメントすることも思いつかないのでとりあえず画像を続けます。



 2車線のところでうまいことバス同士すれ違いました。狭いところでかち合ってしまうと困るのでなるべく広いところですれ違うよう打ち合わせはしているそうです。

 街中に戻り宇和島自動車の路線網の要になる宇和島バスセンターで降りて今回の乗りバスはおしまい。乗り応えのある楽しい狭隘路線でした。
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宇和島自動車乗りバス1(蒋渕)

2015-03-10 | 愛媛県
(前回のつづき)
 段々畑の水ヶ浦から宇和島の街に戻るため宇和島自動車のバスに乗ります。
 宇和島新内港(きさいや広場)~水ヶ浦は海上をショートカットする船が15分なのに対し入り組んだ三浦半島を遠回りするバスは1時間強と所要時間には大差がつきますが、運賃は船の1100円に対しバスは安めの860円です。このバスはきさいや広場から宇和島の街中を通り水ヶ浦を経て三浦半島の先端にある蒋渕まで行くという路線で全線乗り通すと約1時間半かかります。
 水ヶ浦は起終点ではないものの幹になる経路から一旦飛び出し往復して寄る行き止まりの停留所です。なのできさいや広場行きも蒋渕行きも同じ方向からやって来て段々畑の前で転回し戻って行くことになります。今回は時間があったのでまっすぐ宇和島の街に向かうのではなく、一度蒋渕まで乗ってから宇和島の街中に戻ることにしました。

 水ヶ浦の集落から細い道を登って県道に出ると出発した水ヶ浦停留所付近が見下ろせます。

 ほどなく県道を外れて津の浦の集落に降り津の浦回転場で転回して飛び出し区間を往復。この辺りは段々畑があるように険しく入り組んだ海岸線で県道は高いところを通っているため港の集落を経由するため繰り返し飛び出し区間を上り下りしなければならないわけです。

 狭い県道を走って行くと細木運河を橋で渡ります。この運河は三浦半島の先端部を切って作られたもので結構大掛かりですが橋はややか細い感じです。

 まもなく蒋淵の集落に入る手前辺りにある終点の蒋渕に到着。蒋淵小学校そばの静かなところでした。(バス停は蒋「渕」、盛運汽船や小学校、住所は蒋「淵」と字は混用されています。)

 そういえば宇和島自動車の停留所の標柱はこのように背の高いものが多く見られなぜなのかちょっと不思議です。海辺に出ると渡った細木運河と橋が見えました。

 ほどなく折返しの便で出発。また運河を越え来た道を戻って行きます。

 津の浦回転場、水ヶ浦と「飛び出し区間」に寄りながら戻り、さらに神崎への飛び出し区間も往復します。

 徐々に半島の付け根側に近づき立派なトンネルが表れ太い道路になっていきます。

 車窓に何度か闘牛のポスターが見えたので沖縄のバスを思い出したりも。宇和島の街中に入り東高校前で今回は下車しました。ここで乗り換えてもう少し乗りバスを続けます。

(つづきはこちら)
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「あさかぜ」で段々畑へ

2015-03-09 | 愛媛県
 宇和島に行きました。もらった観光パンフレットによると宇和島駅近くに朝5時から9時までだけ営業する「やまこうどん」というお店があるそうなので足を運んだところ民家の一部という感じで看板も何もなく不安になります。おそるおそる戸を開けたらちゃんとやっていてやさしい味のうどんにはじゃこ天に小海老のかき揚げが入りなかなかの豪華版。

 食べ物の話ばかり続きますが昼前には宇和島港に面した「道の駅」の「きさいや広場」に行ってみました。魚介類や柑橘類をはじめとする農産物がずらりと並び実にウマそう。旅先なので買えないことが残念でなりません。こういうところで自炊しながら長逗留したら楽しいだろうなあ。

 となれば食べていくしかありません。食堂もあるので鯛めしを頼むと炊き込みご飯ではなく刺身を醤油系の甘いタレと生卵につけてご飯と食べるというものです。「ご自由にお持ち帰りください(何個でもOKです)」なんて書いて伊予柑を置いてある豪気さにびっくり。

 宇和島には色々面白い料理があり食堂だけでなく「きさいや広場」やスーパーで普通に売られていたのでいくつか買い食いしました。「丸寿司」は酢で〆たキビナゴやイワシを寿司飯ではなく味の付いたおからで握ったもの。「フクメ」は糸こんにゃくに味付けてデンブや錦糸卵、青ネギを載せ地味めな食材ながら色鮮やか。「さつま」は焼いた白身魚をほぐして味噌とダシ汁でのばしご飯や麦飯に掛けて食べるもの。「ふかの湯ざらし」は湯通ししたサメに辛子酢味噌をつけて…とこれらはどれもあっさりしていてウマいものです。

 このくらいで食べ物から話を変えますが、「きさいや広場」に隣接する宇和島新内港から沿岸~離島への航路(盛運汽船)が出ています。ちょっと乗ってみたくなったのですがあまり遠くに行く時間はありません。行きやすいところを考えると近場の水ヶ浦というところに段々畑(遊子水荷浦の段畑)があり名所になっていて、航路のほかバスも通っているので両方に乗れ好都合です。じゃそこまで行こうと切符を買ったら船名は「あさかぜ」だというのでブルートレインを思い出してしまいました。同じところから出る別の船は「しおかぜ」なのでどっちも特急列車とかぶっているのが面白いところです。
 船のサボに「蒋」なんて字が見えるのでちょっと大陸反攻方面が浮かぶのはさておき、戸島と「蒋淵(こもぶち)」という経由する地名を短く表したものでした。「こも」というとまずは「菰」の字で蒋の字は見なれない感じがします。

 出航すると宇和島港をふさぐような位置にある九島と四国本土を結ぶ橋の工事が進んでいるのが見えました。完成すると渡船はお役御免になるのかな。

 15分ほど揺られて水ヶ浦で降りるとすぐ目の前に段々畑が見えます。

 鳥除けの生首が吊るさってる間に中に何か干してあり、鮮やかな色からカラスミの類かと思ってよく見たらサツマイモでした。東京でよく見る灰色っぽい感じの干し芋とは芋の品種が違うようで、呼び名もこちらでは「ひがしやま」というそうです。

 海沿いに歩いていくと水ヶ浦バス停と売店と食堂がある一角に着きました。

 売店ではこの段々畑で作られたジャガイモを原料とした焼酎があったので試飲させてもらったところなるほどちゃんとジャガイモの香りがする悪くないものでした。「ひなまめ」はあまり固くないおこしといった感じのもので、この地方では雛祭のために家庭でこのひなまめが作られてきたのだとか。前述の「ひがしやま」もあったので買ってみたところ馴染みのある干し芋の味より締まった味というのかうまく言えませんが気に入りました。

 飲んだり食ったりで肝心の段々畑を忘れてしまいそうですが改めて見ると棚田にくらべ荒々しく迫力があって見応えがあります。ここは霜が降りないためジャガイモが早く育つのだとか。

 上から見ると小さい畑にもきちんとマルチが張ってあってよく手入れが行き届いていました。ミカン畑などでよく使われる簡易モノレールが使われているものの脚立やハシゴがないと行き来できないところもあり手入れは大変そうです。月並ながらよく作りよく維持されているものだなあと感心しました。
 段々畑見物のあとはバスに乗ります。(つづきはこちら)
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椿まつり臨時バスと東京ケーキ

2015-03-08 | 愛媛県
 伊予鉄道の「市内電車・バス1Dayチケット」の券面にいよてつ高島屋(松山市駅)の大観覧車「くるりん」に1回無料で乗れるとあったので乗りに行ってみました。

 で「くるりん」の自動券売機を見ると大人1回500円とあったのでびっくり。「市内電車・バス1Dayチケット」は1枚400円ですから観覧車に100円安く乗れる上電車とバスの乗り放題がオマケでついてくる、という考え方もできあまりにおトク過ぎて怖いほどです。

 このいよてつ高島屋の前には伊予鉄道バスの臨時バス乗り場が設けられていました。なんでも椿神社というところで椿まつりというのが行なわれているのでそのための臨時便だとか。臨時乗車券も発売されずいぶんと力が入っています。「イヨテツ」と片仮名なのが面白いところ。ここに戻る終バスは椿神社側22時発と結構遅くまで走っているそうなので日が暮れるまで乗り鉄してから行ってみることにしました。

 というわけで暗くなり件の臨時バスに乗ります。主要停留所にのみ停車しつつ15分くらいで国道33号線の椿神社入口交差点(通常の路線バスの椿前停留所付近)のちょっと先が終点でした。(ちなみにここは昔伊予鉄道の非電化路線「森松線」が通っていたところ。)神社まで800m程度続く道路には屋台が建ち並んでいてなかなかの賑わいです。

 とりあえず神社に向かって歩いていくとやたらに「東京ケーキ」という字が目につきます。

 東京の屋台では見たことがないので何だろうと覗いたらベビーカステラでした。一方ベビーカステラという名前を出す屋台もあり呼称は様々のようです。

 「東京ケーキ」のみならず「京都のおくちかすてら」「堺の一口かすてら」「(坊っちゃん列車が描かれた)ふわまるかすてら」と似たようなものの場所違いもありました。

 また「妖怪カステラ」「キャラクターカステラ」「ドラちゃんカステラ」といったキャラもので攻めて来る屋台も多数ありよく共倒れしないものだと感心します。

 お祭りらしく熊手や金太郎飴のオタフクさん版という感じの縁起モノ「おたやん飴」の屋台なんかもありお神輿も出て来るのですが、これほどベビーカステラ系の屋台が多いとは松山の人はよほど好きなのだろうか?となんだかそっちばかり気になってしまいました。

 というわけでお祭ではなくカステラ系屋台の見物をしてきた、という気分で戻りの臨時バス停に到着。かなりしっかりと乗り場が設けられ乗車扉の前に伊予鉄バスの名前入り踏み台が置かれ、と臨時ながら丁寧な対応に感心しました。
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