上の写真は友人の子供が持っていた"MANGA”である。
"INU YASHA” というタイトルだ。
最近ドイツの本屋にもMANGAが急増している。ほとんどが日本の漫画を翻訳したものであるけれど、最近ではMANGA世代が徐々に育ってドイツ人のMANGA作家も増えているらしい。
フランクフルトの本見本市にあったというカタログを見せてもらうと、山ほど漫画家が紹介されていた。そういったドイツの漫画家の絵はアメリカのコミックとは明らかに違う。それは日本の漫画タッチなのだ。
この翻訳マンガ本は日本と同じ開き方になっていて、こちらの本は普通日本と逆だから、友人は最初戸惑ったらしいが子供達は平気ですぐに慣れてしまう。
友人の話では、"この漫画はもう読まない”と息子(14歳)が言うので、それなら捨てるにはもったいないから友達にあげたらどうかと促すと
『トンでもないよ!これは女の子向けの漫画だから、こんなの僕が読んだなんていいたくないよ!』と言うのだそうだ。
私の周りに漫画を読む子供が他に居ない所為でその辺のところは良くわからないんだけれど、確かに昔は少女漫画、少年漫画というカテゴリーがあったっけ。
(でもこの"INU YASHA"なんてどっちともつかないように思えるけれど。)
面白いと思ったのは、どこでどういう風にそういう区別が表示されているのか知らないけれど、ドイツ人の子供がそんな事を言ったことだ。驚いた。
こちらのTVでも日本のアニメはずいぶん流れているが一体こんなもの(。。といってはまずいのかな)ドイツの子供が見るんだろうか?と思っていたが、当然乍、視聴率があるからいろいろ流れているんだろうね。
『擬音が多いし読むところが少ないけれど、画面がごちゃごちゃしていて読み辛いからうまく読めない』と友人は苦笑していた。
漫画が普及し、もしもこのまま発展してゆくならドイツ人の物の考えか方捉え方に変化が起こるのではないかと思うのだけれど。。。どうなることやら。
暴力的な場面の描き方も日本の方がハードなことが多い。
そういえば、先週末DVDで"Pan´s Labirinth"を観た。映画館で観るつもりが観損ねてDVDを待っていたのだがやっと観ることが出来た。
残酷で美しい映像はきめ細かい作り方で隅々までのこだわりが感じられる。色も美しい、音も実に効果的でなかなか良く出来上がっていたし、役者もなかなか良かった。
見終わった後に長く後を引く映画だ。話の内容は多分ここで私が繰り返すこともないので省略するが、少女が主人公のファンタジー映画とは言え子供向きの話ではない。映像も子供向きではない。
日本では年齢制限12歳未満は保護者同伴、だったそうだけれど、かなりきついのじゃないかと思う。ちなみにドイツではこの映画は年齢制限16歳以上となっていた。
日本の映倫の方が残酷なシーン、暴力シーンについて点数が甘いようだ。
色々考え始めたら話がまとまらなくなってきた。。。
この話はまたの機会に続けることにして、この辺でさっと店終いとする。
あ、わたしもその映画みそこねて、DVDを買いました。まだ見ていないけれどきっと楽しめると思います。
犬夜叉は 少年サンデーに連載されているもので 立派に少年マンガですよん。
ドイツでは少女マンガになっちゃってるのか~。(・_・D フムフム
こちらへ戻ってきて実感していますが 暴力沙汰のニュースは連日放送されるし
ドラマでも「殺人」「暴力」「いじめ」なんていうものが多いので ちょっと困惑しています。
大人ばかりの家族なので漫画の知識Oです。たまにTVでちらっと目にするくらい。昔は「サザエさん」とか「いじわるばあさん」でしたが(←古っ!)
家電や車製造業の社名とかNintendoだとか、もう日本の物とも知らずに覚えている人も多いと思うけれど、
最近良くドイツ語に混ざってくる日本語はKaraoke,Manga,Anime,Otaku。。。。果てはあろうことかKaroushi(過労死)
Pan=s Labirinth 良かったよ。でも、少し元気あるときにどうぞ。
驚いた?
そうか。。。少年漫画なの?どこでそういう話になっちゃったんだろう?女の子向け男の子向けって言うのがある、と友人は驚いてたけれど、でもまあ文学の世界でも多少は傾向が出来るよね。
昔ドイツに来た頃や、日本の暴力シーンの過激さは比べ物にならなかったなあ。
TVでもっと夢のあることやってほしいね。
サザエさんって今でもやっているのだそうですね?
やはり皆ああいうタイプのものをどこかで欲しているのかな。
漫画の影響、恐るべし。ドイツの次世代も心配ですね。
ドイツのマンガが、日本と同じ開き方だとは驚きました。僕が持っている「ブラックジャック」のフランス語版では、開き方が洋式なので、絵が左右反転されており、登場人物が左腕で拳銃を撃っています。(笑)
グサリとくる描写はきっとどこかに残ってしまう
本能的にいやなものはいやといわなければいけないと思うのですが・・どうなっちゃうんでしょう
今後問題になるのは、やはり暴力ならびその内容になりますね。エログロの社会的影響力に関しての監視は強いですから、まだまだ議論に火がつく契機は多いと思います。
内容が過激な方へ進むのは常なので、年齢規制も厳しくなるのではと考えます。「もののけ」類なども子供には関心をもって受け入れられる反面、教育的な要素との兼ね合いになってきそうで、異文化性が強いとどうしても16歳以上ぐらいの指定になりそうです。
TVゲーム同様、本格的な問題になるのはこれからで、個人的には現時点では懐疑的です。欧州の日本化の問題も潜んでいると思います。