散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

ウィーン:おまけ

2012-07-26 08:58:41 | 移動記録



壁に花。



怪しい黒雲に映える。



壁に飾られていた皿。



久しぶりに見た機関車。



街角の体重計。昔ドイツでも見かけたけれど最近見ていない。



この標識はなんだかちょっとおかしい。子供が嫌がっているみたいだ。



この道は何処へ続いているのか?



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ウィーン: いろいろ

2012-07-25 10:42:21 | 移動記録




繁華街にマルタ騎士団教会がある。
ひょっとしたら見過ごしかねない風情だ。
マルタ騎士団の守護成人洗礼者ヨハネを祭っている教会は
1250年頃に建てられ100年後にゴシック様式の教会に
建て直されたそうだ。




入ってすぐの頭上にキーストーンがあり、
ライオンとその子供たちのレリーフがほどこされている。
このモチーフは復活をあらわしているそうだ。



十字架は八つの尖角を持っていて、信者の8つの幸福を表している。 
この変形十字を形作っている四本の線はカトリックの基本道徳とされている
四つの枢要徳(賢明、正義、思慮、勇気)を、
八つの尖角はこれを身に付けることで(騎士のマントのオーナメントなど)8つの徳をもたらす。



ヴァーグナーの弟子であるオルブリッヒの設計で建てられたセセッション館(1898年)



オットーワーグナーのマジョリカハウス(1898年)




国立図書館プルンクザール
これは一度見ておきたかった。
ただただ素晴らしいく今回のウィーン旅行のもっとも印象深かった場所のひとつだった。
この絢爛豪華なこの図書館が出来たての頃、どんな様子だったのだろう?
そんなことを思いながら開いた口をそのままにたたずんでいた。























ウィーン:自然史博物館

2012-07-23 13:53:47 | 移動記録
7月16日月曜日



月曜日というのは旅行者の一部にとって手持ち無沙汰になる事もあるかもしれない。
ほとんどの美術館は休館だからなのだが、火曜休館のウィーン自然史博物館がある。
しかし、他が開いていないし仕方ないから暇つぶしに行って見ようというわけではない。
世界で屈指の博物館だ。
1750年頃フランツ一世のコレクションから始まった。私には見学第一候補の博物館だった。
しかし、さすがに昔と違ってあっという間に足が棒になってしまう。気持ちはどんどん先に進むのだが体がどんどん置き去りになってしまう。
中身はもとより、博物館の古びてしかし手入れの行き届いた展示ケースが圧巻だ。見学は今回三度目だったが、毎回新鮮に感動する。





















午後はシュ-ンブルン城の庭を散歩しながらのんびりとすごした。


















ハーダースドルフ アム カンプ

2012-07-22 18:17:49 | 美術関係
追記 土曜日
シュタインホーフ教会の建っている精神病院の敷地はかなり大きい。しばらく歩いて門を出ようとすると乗るべきバスの番号が見えた。
思わず走って乗り込んだわけだが、どうも行き先が違う気がしてならない。
アナウンスをよく聞いているとやっぱり行き先が違う、逆方向なのだった。
一瞬うなだれたものの、まあそれほど大きく外れることもないと高を括って市内見物を決め込んだ。
しばらくすると乗り換えに具合のよさそうなアナウンスがあったので、そこで降りてまた地下鉄に乗った。やれやれ言葉のわかる国でよかった。
途中下車した駅で食べるものを探してさまよったが今ひとつぴんとこない。ブラブラしているとハイドンの家を見つけた。
しばらく門前でハイドンに敬意を表し、また駅に引き返した。
そんな風に乗ったり降りたりしながらホテルの方へうろうろと帰った。
ところで、オペラ座の横にあるカールスプラッツ駅の地下を歩いているとワルツが聞こえてくる。
よく見ると「オペラトイレ」と言う有料公衆トイレがあるのだった。



7月15日 日曜日

Hadersdorf am Kampという村に出かけた。
ウィーンの中心から電車で45分ほど走ると、のどかなワイン畑の広がる村に着いた。
駅からの一本道をてくてく歩く道の傍には小さなワイン倉が並んでいる。
相棒はひょっとして美味しいワインが飲めるかと興味津々足取りは軽い。
ウィーンからさほど遠くはないとはいえ観光客が押し寄せる村ではない。
歩いていると「グリュースゴッド!」と挨拶の声がかかる。
村の中に入ってゆくと楽隊が賑やかな曲を奏でているのが聞こえてくる。祭りだろうか?
中央の広場を囲むようにして村は出来上がっているようだった。
広場に集まった人々が賑やかにしているのを横目にSpoerri美術館を探すとすぐに見つかった。広場に面している。
今回の旅行目的の一つはこの美術館を訪ねる事だった。私も参加している展覧会が5月25日から10月28日まで開催されている。
そこも古く美しい建物で思ったより広々とした空間だった。




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しばらく館内をぶらぶらしていると声が階段を上ってくるのが聞こえた。
遠路はるばる車で訪ねてくださった方々だった。
笑顔が飛び切り素敵で行動的な才女のSachanと、仕事で世界中を飛び回るので四方山話を両腕に一杯持っているSachanのご主人のバーニー氏だ。
彼女はフランス語の専門家であり現在は執筆活動をしながら震災被災者援助のボランティア活動に心砕き続けている。彼女のフットワークの軽さは私も常々見習いたいと思っている。
その後の数時間、思いがけなく素敵なひと時をご一緒させていただいた。



スポエリ美術館の脇にスポエリ食堂があるので入ってみることにした。壁にはスポエリのもちろんの事「食卓オブジェが」並んでいる。
キッチンシェフはインドから香辛料をもってくるのだ言うことでそれなりにこだわりがあるらしい。
残念ながら私にはちょっと塩味がきつかったが、どのお皿にも花をあしらって可愛らしい装いを凝らしてあるというところで点の塩加減は甘くなった。
何しろ私は視覚人間だ。

スポエリ美術館土産の中にはサクランボ2個がウォッカに漬かった小さな壜があって、壜の蓋にはナンバーがうってある。サクランボは美術館の庭で採れたもので数限定なのだという。
今年はサクランボが実らず、新しいサクランボのウォッカ漬け土産品は無いということだった。

帰りはSachenとバーニー氏の好意に甘えてウィーンまで車で送っていただいた。何しろカタログを30冊も抱えていたので大助かりなのだった。




















ウィーンへ

2012-07-21 23:10:54 | 移動記録
7月13日の金曜日夜八時半 晴れたり曇ったりいきなりの土砂降りが通り過ぎたりの賑やかな空だった。
久しぶりにウィーンに飛ぶことになった。往復で大体150ユーロで内ほとんどが税金だ。電車より安い。電車なら9時間から12時間かかる。
さて出発が半時間ほど遅れて飛び立ちウィーン空港に無事着陸した。それから市内直行の電車CATを待っていると、事故のため遅れるので待つようにとの案内が流れた。しかし、しばらくして係員から電車はこないのでバスに乗るようにと指示されバスを探す。リムジンバスを降りてからまたさらに電車に乗り代え一回乗り継ぎでホテル到着が12時を回ったところだった。やっぱり13日の金曜日だからかなあ、と言いながら荷物を引きずりようやくチェックイン。
そんな風に今回の旅は始まった。








 夜中に付いたホテルは外見はなかなか立派だが、部屋はわりあい簡素だ。しかし清潔で悪くない。


翌日は早速市内電車の72時間チケットを買って街にくりだし、ウィーンの街の空気を吸い込む。
観光馬車が蹄の音高らかに次々に走っているおかげで馬糞の香りがあたりに満ちている。
どこもかしこも博物館級の建築物で街は出来上がって、街そのものが博物館然としている美しい街だ。
ウィーンは美しいけれど、時間が止まっちゃった様で退屈、と言う声も聞くけれど、すんでみたことは無いのでわからない。
少なくとも傍目には住み易い美しい街だ。



いったんホテルに戻り一休みしてからオットー・ワーグナーのシュタインホーフ教会に向かった。街外れの精神病院の敷地内にあり土日の午後のみ拝観できる。
雨雲に頭上を塞がれ、頼りない傘で雨をしのぎながらしばらく歩く。向かう先に教会があるかどうか不安になってきた頃、前方の緑の中に金色の丸天井が見えてきた。
どこかオリエンタルな雰囲気を持っている。







美しいユーゲントシュティールの光あふれる教会内にはホーミーでの歌が流れていて、それがとてもよく似合った。
今にも降りたげな空模様を覗いながら切り上げてまたバスに乗って宿へ向かった。

もっとも、それは乗ろうとしていたバスではなくて同じ番号の逆向きだったのだけれど。。。