散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

架空庭園へ

2007-06-28 09:44:57 | 夢遊



ある朝
どうにも眠くて仕方が無かった。
しかしどうしても起きなければいけない気がしている。ベットと同化していた身体をぺりぺりぺりと少しずつ引き剥がした。すんなりと分離せずに睡眠を体の片側にぶらぶらと垂らしたままサンダルの上にようやくの事身体を乗せた。
サンダルは私の身体を乗せて明るみに向った。



眩しいと感じる窓の外は実際の所それほど眩しいわけではなく、錆の出始めたトタン色の空が庭の上にあった。



眠い。
バラバラに崩れている顔を右手と左手で挟んで思い切り捏ね回す。

右目が少しぼやけているのが気になった。
庭の右手の空間に揺らめく影がある。

良く見るとそこに入り口があった。





続き。。。。。。。。は今のところ無い。



。。。。。昔の夢の欠片に手をくわえた情景なのだけど、入り口が何処に通ずるか確かめる事が出来ないまま目が覚めた。異次元への通路だろうね。

その向こうには、私の架空庭園があると想像してみる。

すると何でもいくらでも植えられるぞ!

森を作っていきなり天を突くような大きな木だって存在できる。
いくつもの枠を設けてそれぞれの気候を作ったっていいけれど、何でもありの滅茶苦茶な庭も良いね。
そこには平行植物だって生えてしまう。


一緒に庭作りする人募集中。一番好きな植物を持ってお越しください。





話は変わるが、昨日の夜友人と電話で「ニセ自然科学サークル」を作ろうと言う話になった。
彼女は人類生物学、私は植物学を受けもち、あと一人は物理学を担当する。
これで展覧会でも出来ると楽しいだろうなあと言うアイディアなんだけれど、実現するかどうか? 頭の隅に一応種を蒔いておこうと思う。



もう一度話しは変わるけれど、このところ変な天気がつづいている。この辺りは寒いしギリシャでは45度を越す猛暑で死者もでている。
先日北ドイツは大嵐で消防車が出動し続けたようだ。ドクメンタ12のゲレンデに立ち上げられたAi Weiweiのモニュメントが嵐の被害にあいすっかり崩れ落ちた。
「このようなエモーションに触れてこそ作品は美しい。前より良くなった」と作家本人は語っているが、怪我人が出なかったのが何よりである。

ちなみにここは現在14度。

石に花咲く

2007-06-27 17:26:30 | 植物、平行植物



雪色にエンジ色の斑点が美しかったHelleborusの花(この場合〝がく片”なのだがあえて花と呼ぶ。)が立ち枯れてもなお美しく種も充分に熟しているので摘んで棚の上に飾ってあった。石の上に載せておくとなんだか石から花が咲いているかのように見える。掃除をするのに動かすたび小さな甲虫のような種達が部屋の中に振りまかれるので、いささか目が霞んできている私にはその種達が虫にしかみえず、見つけるたびにドキリとしている。外ばかりでなく家の中でも私はかなり種を撒き散らかしているようだ。今朝は芥子の種もぶちまけてしまい床を這いずり回って掻き集めた。

来春には部屋の中のあらゆる引き出しから花が咲くと夢想する。





ギボウシ

2007-06-26 09:17:10 | 写真
和名の〝ギボウシ-擬宝珠”は蕾の形が宝珠に似ていることから来ている。

我が家では今、2種類のギボウシが咲いていて、どちらも紫の宝珠だ。
盛夏には白花のギボウシが百合に似た素晴らしい芳香を放つことだろう。

日本に居た頃ギボウシを特に好んだわけではなかった。こんなにも美しい葉であるというのに、その頃の私の視線は日陰に茂るギボウシの上をただ通り過ぎていたようだ。
こちらに住み付いて間もなくの事。浅めの大きなテラコッタの鉢にギボウシの大株が植えられて低い煉瓦塀の上に飾られているのを見た。それは記憶にあるギボウシと違って明るい日差しの下で豪華な青緑色の花の様であった。
それ以来ギボウシが好きだ。

くるり巻いた若芽を湯がいて食べると美味しいらしいのだけれど食べた事は無い。山菜としての名を〝ウルイ”と言うらしい。これほどに美しい葉を食べてしまうのは忍びないと我慢している。
それなのに我が家のギボウシの葉は〝蝸牛とその親戚達”によってかなりの痛手を受け穴だらけになってしまった。私が”食べないでおいた葉”を食べるとは許せないではないか。(食べられそうになっている植物にとったら私のほうがカタツムリより恐いだろうけど。)葉の根元を入念に点検をしているといきなり、バラバラと大粒の雨が降ってきた。
今年は日本の梅雨のような日々が続いていてザアーッと降っては止む。

ギボウシの葉に雨粒が落ちるとパラパラポツ と小気味良い乾いた音がした。 



  紫の宝珠。


おやつの時間の独り言

2007-06-25 07:24:11 | 思考錯誤
。。。。桃を食べた。



 こんな風にひらべったい形の果実が実っている所を見てみたいと思っているが、まだ実っている木を見た事が無い。この桃は特別香が良く食べた後の満足感が小さいながら大きいのだ。蔕の辺りを少し強く親指の腹で擦るとスルリと面白いように皮がむけて、水みずしい果実を見ているだけでそのやさしい甘さが既に口腔に広がり始める。それでついこの桃が出てくると買ってしまうのだ。

そうして私が桃を食べているとき。。。目が合ってしまった。



 藤の木の下の薄暗い木陰で光る二つの金色の目は動かずじっと見ている。「なにを食べているんだね君は。ネズミってわけじゃなさそうだけれども。。。それは。。。。」私は2つ目の桃の皮をスルスルと指で剥き、見せびらかしつつ食べた。彼は桃の匂いなどには興味は無いらしく退屈そうにして間もなくいなくなった。消える直前に私が二つ瞬きする間、金色の目玉が浮かんでいた。



折れた枝を飾る

2007-06-23 22:22:04 | 思考錯誤


ヘスペリスの林檎





先日、大雨で折角実った林檎の枝が折れてしまった。
雷が鳴って脚立から落ちそうになったあの日の事だ。












写真機を持ってウロウロしていたら今度は私が薔薇の枝を折ってしまった。




お詫びに撮影。器は握りこぶしのような形の赤陶土で作った器で薄く白釉薬をかけた。花のほうが重そうだ。



今日も仲の良いの夫婦がやってきた。全く可愛らしい鳥たちだ。



メモ:
Moersの展示片付け終了。
アトリエが又物で一杯になってしまった。


2007-06-22 10:29:54 | 夢遊
鬱蒼とした森の中で茂る木の枝を払いながら勾配を上がって行く。
森の匂いが満ちる空気の中に懐かしさがほんの少し感じられたので心がドクドクドクと音を立てた。
深い山間に村はあった。
懐かしい匂いとは人間の匂いだ。ひょっとして私はもう人間ではないのかも知れない。
村人は黙々と働いている。
右手の小さな家の庭先で舟を作っている男がいた。良く見るといくつもの舟が積み上げられていた。
一体山で舟を作るというのはどういうわけなのか? 不合理ではないか。
左の家の軒先では女が魚網を編んでいる。
よく見るといたるところに幾重にも蜘蛛の巣のように魚網がかかっている。女の指先は、それだけが生きているかのように休まず動き続けるので、シュルシュルシュルと指先から引き出しているかように網は紡がれてゆく。
海や湖などあるわけの無い山の中で舟と魚捕獲網が増え続けている様子はどうにもイライラする不合理だった。
それを問うために声をかけても手を振っても彼らには私が見えないのだ。
私はやはりもう人間ではないらしかった。
時間は無意味に回転しているだけなのだろう。そんな感じがしていた。







似て非なるもの

2007-06-21 19:18:30 | 植物、平行植物
Thalictrum rochebrunianum 和名:紫錦唐松

タリクトラム・ロケブルニアナム【キンポウゲ科/耐寒性多年草】日本原産。





手前の粒つぶとした蕾が紫錦唐松。
後ろに見えるのはギボウシの花。
現在7,8種類ギボウシが集まっている。

やさしい薄紫色の蕾が繊細な軸にランタンの如く下がってふるふると風に揺れている所はなんとも愛らしい。まるで薄紫色のしずくだ。


 この透明な蕾も素敵だ。葡萄の実のように摘まんで口に入れるとぷちっと甘い汁が出てきそうな連想をするのは私が食いしん坊だからだろうか?


シキンカラマツの小さく分かれて極薄い葉は柔らかな緑でやはり風が通るたびに震えている。
この小さな薄紫の雫が割れて花弁が開くと黄色い花しべが顔を出す。




今日は午後からひどく雨が降った。あちらこちらにしずくの蕾が実っている。


しずく関連

香あつめ

2007-06-20 14:06:36 | 植物、平行植物


オールドローズなのに返り咲きがあるというジャック・カルティエ。
私の好きなダマスクス香が強い。園芸店で一度意思強くしてとおりすぎたのだが、一足ごとにジャックジャックジャックと頭の中に幻聴がこだましてくるので、耐え切れずに慌てて引き返しひったくるようにジャックを小脇に抱えて連れ帰った。
香の中にしばらく顔をうずめてじっとしていると、邪魔だとばかりに蜂が耳元でうるさく唸っている。
この花の絨毯で昼寝してみたい。私が蜂になったらそれも可能だなあ、と考えつつ蜂に場所を明け渡す。
 



 

花びらが散り去ると花弁になりかけたようなガクが残った。






ヘリオガバルス薔薇の宴にはこのダマスクス香が似合うと思う。







青紫のRhapsody in Blue。
これも良い香、私の好みの香だ。半八重の紫色の花弁は色褪せる内に赤みが抜けて青みがかってくるようだ。つる薔薇を一つ欲しいと思っていた。
そしてホームセンターの園芸コーナーにて苗を発見してしまったというわけである。カフェでコーヒーを飲んでケーキを食べたらでる値段だから、それさえ我慢すればいいのだな、と又うまい言い訳を考案。
最も最初からコーヒーとケーキの予定は無かった事を白状する。

もうテラスは既に沢山の植物で埋まりつつあるのに欲しいものは次々あらわれるのだ。切りが無いのでしばらく園芸店に足を踏み入れるのはやめておこうと心に誓うが、誓いは破るためにあるのじゃなかったっけ? 物忘れが激しくなってきた事だし、昨日宣言した事は今日はもう忘れてしまう。
だから仕方ない。
それにホームセンターと言う所は仕事柄どうしてもたびたび行かねばならない場所であるから避けるわけにはゆかないのだ。

まあ、植物を買うお金くらいせっせと稼げばいいってことだね。
いや、そういう話ばかりではなかった、場所が無くなってきたって言う話し。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



追記:

本日暖房機故障のゆえ修理屋を首長く長くして待つに来たらず。問えば本日水道管破裂事故2件発生ゆえ修理師上に下への大騒ぎにて鉄砲玉の如くいまだ戻らずとの事。事実たるや?

おかげでテラスの土ほじったり、写真撮ったり、日誌書いたりなんて事がゆっくり出来たってわけなんだけれど、夕方になって今更こないといわれるとものすごくがっくりする。


Hemerocallis

2007-06-19 21:47:57 | 植物、平行植物
ユウスゲ Hemerocallis citrina Syn. Hemerocallis thunbergii ユリ科



スズランの香と良く似た香がこのレモン色の花から流れてくる。

花は夕方に蕾がほどけて翌日の昼ころには終わってしまうことが多い。短い開花ではあるけれど次々に咲いてしばらくの間楽しませてくれるので、毎年とても楽しみにしている。

Hemerocallis はギリシャ語の hemera = 一日  callos = 美 が語源で、レモン色のという意のcitrinaは此花の色そのものから来ている。
明るい黄色は夜行性の昆虫の目に良く見えるらしく、確かに夕暮れに咲く月見草なども同じ様な檸檬色をして魅惑的な香を放つ。


わすれぐさ

Pause

2007-06-19 05:58:33 | 思考錯誤
ヘタな考え休むに似たり。ヘタな考えを無理にこね回すなら頭の中にあるスイッチ切り替えて他の事をしよう。

写真の整理をする。。。これはあんまり面白くない。
写真をいじって遊んで見る。。。このほうが気分展開にはなるかな。







またはテラスの植物の手入れと園芸店から連れ帰った者達を何処に落ち着ければよいか考える。。。これはもっと身体によい。
しかしテラスは既に統一感だのセンスだのと言ってはいられない状態に陥っている。元からあった植物は茂るし、新参者が〝知らないうち”に増えている。これは写真のコラージュをするより難しい。




今朝のテラス

2007-06-17 12:13:23 | 植物、平行植物
【ジキタリス】
(独)Fungerhut=指貫。。の名はこの花の形態から来ている。背が高くすくすくと伸びる姿が良い。古くから循環器系疾患の治療に使われてきたこの植物は、指貫に指を突っ込む位の事なら遊んでもいいけれど、素人が扱うには危ない植物である。日本での通称”狐の手袋”と言う名が好きだ。(英名も和名と同様。この和名は名から来ているのだろうか。)この花は一年おきにテラスのどこかに現れる。予測不可能なのだ。





【Geranium pratense】
何でもこの植物にはジャガイモのある病気発病を低下させる成分が含まれているらしい。役立つ野草なのだ。しかしジャガイモ畑でゲラニウム・プラテンセが植わっていると言う光景に出くわした事がまだ無い。大抵道端に突然生えている。この透明感のある薄紫色は夏の夕暮れのようだ。

種が出来たら頂戴ね、といわれているのにどういうわけだかタイミングが合わず、見るといつもカプセルは空である。ゼラニウム類の種子及びそのカプセルは不思議な形をしている。形態もさることながらその機能にはいつも驚く。

                                                                            
   



【名無し】
階下のスーパーマーケットの花売り場で1,99ユーロで買った鉢植え。マーガレットの種類だがしかし詳しい素性がわからない。枝別れしている灰緑色の葉は珊瑚のようだ。くれない色をほんの数滴、淡いクリイム色に垂らし込んだような渋い色味が私の目を惹いたので、パンを買うついでに一鉢入手す。いや一鉢買うついでにパンを買ったのだったか。。?





【Lippieia Dulcis】
メキシコから中央アメリカ
クマツヅラ科イワダレソウ属の多年草「レモンバーベ
ナ」の近縁種、アステカの時代から、風邪や咳、気管支炎の薬として利用された。マテ茶の甘味料としても使われているようだ。実際葉を千切って噛むとかなり甘みを感じるが、青臭いミントのような香があるので、これを直接お茶に入れるのは好き嫌いがあるだろう。(クッキーなどに混ぜ込んで見たらちょっと面白いかも知れない。私は取り立ててクッキーが好きではないため、実験する気になれないのだけれど。。。)



交換

2007-06-16 10:51:02 | 思考錯誤


先日オランダから知人がお客を連れてアトリエにやってきた時の事。彼は小さな娘を連れていた。大人たちが”これはいくらか?”だの、高いの安いのと話しているのを聞いていた彼女は、部屋の片隅にあった小さな紙と針金のオブジェを見つけてこれはいくらなのか?と聞いてきた。
ほんとにそれが好きで、あなたが後で一つ絵を描いて送ってくれるなら持って帰って良いよ、作品交換をしよう、というと嬉しそうにうなずいた。

そして彼女の絵が昨日届いた。
あれあれキラキラしたものが沢山ついているね。女の子だなあ。
ともあれ、作品交換完了。

空模様

2007-06-15 09:00:18 | 思考錯誤


最近〝土砂降りにわか雨”やら、天気雨やら、派手な夏の雷がガンガンガラガラと鳴ったり空模様がめまぐるしく変わる。
アトリエで絵を描いていたら急に目が見えなくなってきたので驚いていると、窓の外はもはや黒雲がむくむくと涌き始めていた。私の目の所為ではない、辺りが急に暗くなってきたのだ。(もっとも、最近視力は落ちる一方なのだけれど。。。)

空の写真を撮って後間もなくピカッと光ってドオオンと鳴った。
脚立に昇って絵を描いているところなので、強力フラッシュと大音響が襲い掛かって来た時、思わず脚立から落ちそうになった。
雷も恐いが、脚立から落ちそうになるのもかなり恐い。


教訓:空模様が怪しくなったら脚立を降りること。


晴れ間を縫って慌てて帰宅すると案の定、再び雷雨が始まった。バケツをひっくり返したような大騒ぎ。いやバケツどころじゃない騒ぎ。。。。。。
外に干してあったスニーカーが又びしょぬれになっていた。


教訓:空模様に疑いの欠片があったときは洗濯物など必ず取り込んで外出すべし。


おかげで綺麗に咲いていた薔薇が雨に打たれて折れ、白いアジサイはうなだれ、赤いゼラニウムはボロボロになった。

長期予報をみるとずっと雨や雷のマークが続いている。


ドクメンタ 12

2007-06-14 19:19:28 | 美術関係

Schneeflocke
または
White Flower Carpet



ドクメンタ12が間もなく始まる。
今回のディレクターには随分批判も多かったようだ。Roger BuergelとRuth Noack(Buergel夫人) は『テクスト解説で作品を壊すような事をしたくは無い。美術作品自体を信用している』と語っている。前2回のドクメンタが特にコンセプト、セオリーで固めた研究室的展開だったので、このコントラストは大きいかもしれない。
今回はいつものように最新の現代美術を並べるだけではなく、古典も現代美術(?)であるという事で、14世紀の絵画、ペルシャのミニチュアールも並ぶという。
美術を見つめなおすという趣向か?
目玉商品というものが無いため、端から鳴り物入りなしのプログラムを、埃を被って忘れられた、意味の無いもの、つまらないものと決めての批評も多いようだ。

緑のオアシスたる温室を設置し、鑑賞者たちが憩い集う場所を儲けたということである。
確かに大きな展覧会に行くと仕舞に走りまわってくたびれ果てて鑑賞能力が著しく低下するので、いいかもしれない
時には緑で目を休め、リフレッシュして鑑賞を続けて欲しいという意向である。
(。。。しかし、思えば展覧会場の回りも緑水水しい芝生があって、外の空気を楽しめるのであった。天気さえ良ければリフレッシュは外に出たほうが確実だよね。)

最近では展覧会の大きな企画がイヴェント化し、鑑賞競技となっているようだ。
消費者(鑑賞者)たちは走っている。走らされている。そんな中でこのドクメンタのあり方はある意味で勇敢な行為かもしれない。
この夫妻は2年ほど前にウィーンから開催地を知るためにカッセルに引越し、地元でも根回しを始めたと言うことだから力が入っているに違いない。
彼らは大きな美術展の企画をしたこともなければ美術館を仕切ったことも無く、言ってみれば未経験だという事、だからこそできることもあるだろう。
彼らなりの挑戦はそんな事をふまえて見たら面白いだろうか?

そういえば、中国人アーティストAi Weiweiは中国から1001人の中国人をカッセルに招待するというプロジェクトを披露するのだそうだ。1001人は別に何をするというわけでもない、ドクメンタを見る、経験するという事が1001人の使命らしい。(1001人の中国人がカッセルに突然出現するというイメージは中々迫力かもしれないが、今ひとつ釈然としない所がある。まあ、こんな大プロジェクトが動くという事自体がこのアーティストの力量を示すといえるか。。。)
ただ、中国から外に出る、ヴィザを取得する事は中々簡単にいかない筈だから、それを中国政府が案外スムーズに出した所に驚きがある。
ちなみにこの”作品”はドクメンタ12で最高額(費用)作品で19ミリオンユーロだそうだ。凄いね。

兎に角最新気鋭の現代作家の作品を見ようと思っていたら、肩透かしを食らうという事なので、お出でになる皆様転ばぬようにお気をつけ下さい。



さて、美術を鑑賞するという意味とは一体なんだろう?



ドクメンタ参加作家名

作品の一部紹介

これも。。