第22回「橡の芽投句欄」選後鑑賞 亜紀子
一席
東京 小四 吉藤心菜
登校班無言で目指す冬の朝
マスクしておしゃべりせず、もくもくと登校していく小学生のグループ。コロナの冬は寒い冬ですね。
二席
東京 五歳 吉藤涼真
カンカンとくるぞくるぞ桜のとでん
鉄道ファンですね。ふみきり近くで、とでんあらかわ線のでんしゃをまっているところ。でんしゃの音がだんだん大きくきこえてきます。どきどきします。桜の花がすてき。日本の数少ない路面電車のいろいろにも、乗ってみたいですね
三席
前橋 小一 品川麻実
冬のふとんとてもねむれるぐっすりと
冬用のふとんはしきぶとんもかけぶとんもフカフカであたたかく、きもち良いです。一にちしっかりあそんだあとは、ぐっすりねむる。ああ、いいですね。
秀逸
東京 小二 吉藤蒼一郎
つめたくてひらべったいなはつごおり
久留米 中三 大野慈峰
日曜日ホカホカおでん父の味
大津 小三 たかはしあさみ
栗ひろいいががいたいよわらってるよ
四日市 小四 榊史帆
雪ふんでふんわりしてた気持ちいい
久留米 小一 おおのみずき
ゆきのみちとうこうちゅうにころんだよ
東京 小六 鳥越晴椛
ゆれるたこ年玉一緒に空へゆく