春愁や小面を手にかざし見る
霾曇り老い諾ひつ面を打つ
面打の鼻梁よろしく囀れり
春興の輪にもの言はぬ白き面
水路橋椿の森へ曲がり入る
羊歯萌えていづく水漏る水路閣
霾や京都タワーも母衣を被て
亜紀子
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