自然コレクション

秋田の田舎暮らし!
アウトドアー生活を紹介します。

喜志子さんの歌8 雨酔い日

2022年12月16日 16時33分00秒 | 喜志子さんの詩
ちょっと雨が降り過ぎますねえ

私もちょっと道理にあわないことをしてますねえ 

いい加減自分がいやになってきますね いったい私の頭の中はどうなっているのでしょう
 お酒を飲んだ覚えもないのに、酔っているのかしら

それとも精神年齢が低いのかしら
感情的で移り気で
結局なにも入っていない空箱をぶら下げて

若き日の自分が死の直前どう映るかしら
それとも、その前に、自分を忘れしてしまっているから…

あじさいが咲けば酔いもさめる
蛙の鳴き声聞いたら、心もはずむ

だけど自分に後悔してしまいそう

雨酔い日
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喜志子さんの詩 7

2022年12月14日 12時22分00秒 | 喜志子さんの詩
ファンタジー交響曲

汽車にコトコト揺られこの街で降りて、あなたに出会いました

あなたはドロだらけになって、

キャベツと、トマトとなすをつくっていました

汽車の中から豆粒ほどのあなたの姿を

いつもみていました
あなたのそばには、大きな牛と、にわとりと、やぎがいました

できることなら

ついでに私をおいてくださるとうれしいのだけれど

私の眼はコンクリートをみるにふさわしくない眼でした。 

ひとりぼっちの部屋では、しあわせは来なかったみたい

あなたはでっかいのに

笑顔がやさしいから

あなたは、若草の匂いがするから

私はうれしくなってしまう

本当はこの街に降り よるのに勇気があったのです
ひっこみじあんな私だから

お化粧もできなくて みつ編みをほどく勇気もなくて

ひとり都会の中を歩いていた

都会に慣れてしまった方がしあわせになれるのかしら
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喜志子さんの詩 6

2022年12月08日 03時40分00秒 | 喜志子さんの詩
私は単純そのもの

ほんの少しの虚栄心のために それだけのために生きているようなものです。

どうにかしたいのですどうにか

涙だけでは解決しない

見なさい、この輝きのない瞳を。 何も映る事のないしらけた心

おもいきり自分の頬をぶつ

その痛みもいつのまにか無感覚になりもとどおりの自分。

今、自分がとても恐ろしい 平気で人を傷つけようとしている。

自分のことしか考えられない人間になりいったいどこまで落ちてゆくのだろう?
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喜志子さんの詩 5

2022年12月06日 17時15分00秒 | 喜志子さんの詩
無題

また余計な事を言って、あなたを困らせた また自分の嫌いな女になってきたのがわかる

傷つける事がわかっていながら言うなん? なんてバカな自分なのだろう。

だけど、やっぱり自分のすべてをみせなければいけないと思う 醜いところも、いやなところも、すべて その上で嫌われるのなら、しかたがないと思う

私は思いやりのない人間なのだろうか? あなたを苦しめるなんて。あなたは人一倍傷つきやすいのに

ごめんねわがままな私で

あなたが私の言った言葉をどうとらえたか知りたい 

洞察力のない私には、あなたの心がみえない。 あなたの事が理解しおえないうちに別が来てしまいそう

でも、今となってはどうしょうもない事かもしれない
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Google翻訳対一太郎pad

2020年10月23日 06時45分00秒 | 喜志子さんの詩
喜志子さんの詩を活字におこしているが、一々面倒なので、OCRアプリを利用する事にした。
Googleのカメラ機能を使う方法と一太郎padというアプリを試した。




Google翻訳は識字力は悪くはないが、やはり間違いが多い。





一太郎パッドはほぼパーフェクト。
喜志子さんの文字が綺麗というのもあるが、無料アプリの一太郎パッドに軍配が上がりました。


日暮し


情熱的な激しい夏なのに、 ある時ふっと夏の一面をみた

まるで意地を張った女が ひとりの部屋で涙流すように

日暮しが遠くの方から聞こえる。

あまりにも静かなのだ
淋しいくらい

ほんの少しのこもれびが雲の間から 着物の染めのように、大胆に空は流れ
母がそっと眼を閉じるかたすみから 日暮しの声が聞こえる。

深い林の中で、もの悲しく泣き続ける


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喜志子さんの詩4 大きな大きな窓

2020年09月25日 05時58分00秒 | 喜志子さんの詩
大きな大きな
      武藤喜志子

窓が欲しかった
レースのカーテンなどついていなくていいかい
小さな椅子をもってきて頰づえをついて
そしたら私の一生は決まっていただろう

食べる事も話す事も動く事も忘れ
ただひたすらに窓の外を眺める
星々をみて
草木をみて
山をみて
(時には)
夢をみて

自分の体に花や草が生えてきたらうれしい
鳥の巣などができたらなおうれしい
ただし
人間だけは私の部屋に入って欲しくない

そんな生き方そんな一生

大きな大きな窓が欲しかった

*よく分からない詩ですね!
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喜志子さんの詩3

2020年09月17日 06時00分00秒 | 喜志子さんの詩
日暮し
 
情熱的な激しい夏なのだ
ある時ふっと夏の一面をみた
 
まねで意地を張った方が
ひとりの部屋で涙流すように
 
日暮しが遠くの方から聞こえる。
 
あまりにも静かなのだ 淋しいくらい
 
ほんの少しのこもれびが雲の間から
着物の染めのように大胆に空は流れ
母がそっと眼を閉じるかたすみから
日暮しの夢が聞こえる
 
深い林の中で もの悲しく泣き続ける
 
この人が作者です。多分20歳くらいの頃!
今、どこにいるのだろう?
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喜志子さんの詩2

2020年09月16日 03時24分00秒 | 喜志子さんの詩
好き
 
あまりにも多くの人がいると孤独を感じてしまう
 
かざはなをつかまえながら
空をみるのが好き
 
真白に積もった雪なつめながら
うつむきがちに歩くのが好き
 
まがった傘を盾にして
向い風に挑戦しながら進むのが好き
 
びじょびじょになったアーケードを
すべらないように緊張して歩くのが好き
 
そして
あなたとふたりで道のない道をぬかりながら歩くのが好き
 
例え長ぐつに雪が入ったとしてもたぶん心しだいで寒い朝も暖かくなるのでしょう
 
 


 
 
*会津は雪深い地域だから、大好きな彼氏がいて、2人きりで歩いていたんだな!
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喜志子さんの詩

2020年09月16日 02時15分00秒 | 喜志子さんの詩

自分が東北福祉大の2年次に大学にキャンパスに行政研究所という公務員養成施設が設置された。試験で合格した12名の専用のスペースが与えられ机椅子が貸与され、公務員試験の為の問題集なども12名分書架にたくさん準備されていた。

2回生から試験を受ける事ができたので実際には行政研究所には秋の試験で合格した2、3年が多かった。自分は行政研究所の2期生で、合格していたが、3期生に合格してきた一つ下の学生で会津の喜多方女子高出身の女子が隣の机になった。とても良く勉強していた。その子が時々ノートに詩を書いていた。ノートにびっしり何冊も書いている。
 
当時、自分はギターを弾いていたが、友人達と竹トンボという3人グループのバンドを組んでいた。
南こうせつが全盛期で、自分たちのオリジナル曲もたくさん作っていた。
 
行政研究所では会話禁止だったが、2人きりになった時があって、バンドで歌を作っている話から、その詩に曲をつけてあげるから1冊貸してくれないかと言って借りたノートを借りた記憶がある。
 
その後、教育実習や施設実習などが続き、行政研究所から足が遠ざかっていた事もあり、その子と会う事が殆どどなく、地元の大学の大学の専攻科に進学した。
 
つまり詩集は預かったままだった。断捨離中にその詩集がでてきた。これは借りたものだけにさすがに断捨離できない。しかし返す術もない。
 
19歳の女の子の詩を読み返した。高村光太郎を読んでいたようで、文学少女だったようだ。
 
当時住んでいるアパートは分かっていたが、男子禁制で、住所そのものは分からなかったので返却できなかった。そのまま40数年が経った。
19歳の女子の恋心や孤独や自然へ想いなどが詩で綴られている。
 
今どうしているかは分からないが今年還暦を迎えている筈だ。
 
でもこの詩集を持っていてもしょうがないので、一太郎PADというアプリでデジタル化して残す事にする。
 

このアプリがよくできていて、手書き文字もスマホの写真で撮影するだけで、ほとんど文字化けせずにテキストに変えてくれる。ほんの数分で一ページをデジタル化できた。
これが武藤喜志子さんの詩だ。
 
祈り
まず体をきれいに洗うのです
髪も、手も、足も、胸も
自分であることを自覚するために
大いなる山々の奥に源の発する渓川で
私の祈りをかき消すせせらぎ
自由放奔に伸びきった花々
名もない小さな花々
その中でなら、自分のすべてを出すことができる
それが私の領分だから
 
恥かしくて恥かしくて
コンクリートの壁に書くことができず
えんぴつをもてあそんで
 
急流の中に足を入れてたのとき
2つの嘆息が体からふるえるように発散する
なんという自然なのだろう。
緑りの葉からすけてあをい空がみえる
 
ザックを背負いながら感じた
なんて私ば余計なものばかり得ようとしてきたのだろ
 
今時の学生がこんなの詩を書けるだろうか?
 
 
 
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