医療生協若槻北部支部の運営委員会で、長野市のコープ稲里店を訪問し、責任者の方と懇談してきました。
このお店では、買い物客の送迎をタクシー会社と提携してやっていると聞いたからです。
私たちの「足」の運動にもつながると思って。
実り多い懇談でした。
一番に学んだことは、「組合員さんのお店だから、組合員さんの要望を大事に」という観点が貫かれていることでした。
客の送迎(お買い物サポートカー)は組合員が登録をして利用することができます。
お店から車で15分圏内の組合員さんに利用していただいており、無料です。すごい!
現在の登録は64人だそうです。
タクシー会社にはコープから契約金を支払い、お客の購買利益でやりくりする。もうけは度外視で赤字にはしない方針だが、今のところはまだ赤字だそうです。
全国的には、2022年度で24箇所114台が走っているそうです。
もう一つ、移動スーパー。
今は二台の車で回っているが、これは重宝されていることでしょう。
品物の値段は店舗と同等、品物一品につき10円が運行の経費に当てられています。
研究された特殊な車だから、車両料金をペイするのが大変だとのことでした。
移動スーパーは全国で実施されていますが、一番は北海道で、札幌コープは100台走っているとのことでした。
お店の脇には、子どもとママたちの交流の場もあり、一時預かりもしているとのこと。
いずれの取り組みも住民自治協議会、民生委員などとの連携も重要視していましたが、行政がどう関わってくるかも課題だと思いました。
懇談はわくわくする楽しいもので、何かできそうな気にさせてくれました。
何より、私たち医療生協としては「この病院は組合員さんの病院だ」との原点を、関係者一同、腹に据えて物事に対処しなければ、と思いました。
国の医療政策に振り回されず、攻撃には立ち向かう。その時のときの立ち位置でもあります。