東北部新聞の取材をしました。
千村さん、若槻吉田在住。19才で予科練に入り、元特攻艇の搭乗員となって戦争を経験した方です。
終戦間際に突撃命令を受けて、別れの杯を交わしたが、出陣というときに暗号電文の解読の間違いで敵艦はいなく、出撃中止で一命をとりとめました。
その時19才、でも隊では、一番年長だったそうです。14歳、15歳の少年兵が突撃隊として訓練され、いのちを落としてゆきました。
当時のこと、今思うこと、たくさんお聞きしました。
「愚かなことをした。当時は死ぬことも怖いとかそんなことも考えなかった。自分の任務だと教育された」
「争いで解決はできない。理性をもって話し合うことが人間らしいやり方だ。昔のようにならないためには、憲法九条だ」
「一番つらかったことは・・・」の質問に、じーっと目をつむって考えていましたが
「戦争で一番つらかったことは、戦争で縛られて、自分の思うようなことができなかったことだ」と応えてくださった。
一言一言にずしりとした重みがありました。いい記事にしなければ。
91才とは思えぬお元気の良さです。卓球の世界選手権でも通用する1級の審判員の資格を持っておられ、いまだに卓球教室をひらいているとは、驚きと敬服でした。