小金井市議会は、予備日。
この間、実質質疑ができなかった基本構想審査特別委員会ですが、第5次基本構想を賛成多数で可決しました。本会議での採決で確定します。
この間、実質質疑ができなかった基本構想審査特別委員会ですが、第5次基本構想を賛成多数で可決しました。本会議での採決で確定します。
基本構想は、コロナによる審議の延長で、2021年4月から策定できなかったこともあり、現在は基本構想の空白期間です。(地方自治法の改正で策定義務がなくなっているので法的に問題はありません)
坂井は、(西岡市政への評価はさておき)、市民参加でつくられきた計画は、策定し新年度からスタートする必要があると考え、賛成しました。その他、議会からの意見も最大限、反映してくださったことも評価しています。
以下、今日行った坂井の意見や要望についてまとめました。
気候危機の記述が入ったことは評価
当初は、気候危機の記載がなかったのですが、基本構想に明記されました。このことはよかったですが、もっと言えば、記載場所は社会潮流の一番最初にきて然るべきだった、と。種々な政策を実現していくための基礎的な環境を守ることが第一と考えています。次に審査するときに、どうなっているかは、今の私たち次第ですが、次回にはより踏み込んで姿勢を示していただきたい。
はけと野川を守る都市計画道路
基本構想にも基本計画にも、「国分寺崖線(はけ)、野川」が本市の魅力である。という記載が追加されたことは評価していますが、一方で、道路建設は進めますという記述もあります。”はけと野川を壊す”都市計画道ゆえに、市民や市議会からは反対や見直しの声があり、市長も「市民の望まない道路はつくらせない」と踏みとどまっているので、より基本構想・基本計画にも盛り込んでいただければよかったけれども、ここは力不足でした。後期基本計画を作る時には、その時のメンバーで、徹底議論して入れ込みたいですね。
ちなみに、市民の方が陳情を出し、基本構想や基本計画になんとしてでも入れ込もう!と尽力されているのは、なんとしてもはけと野川を守りたいからであり、タマムシ色にも見える市長の態度がそうさせているということも伝えました。
中期財政計画
本来は、前期基本計画の取り組みを着実に推進するための、予算編成の指針として5年間の中期財政計画を策定するものです。市長は、秋に新たな中期財政計画を示すとしていますが、地方自治体としてはイレギュラーな行為と捉えています。つまりは、こうせざるをえない状況に陥っているということなんですが。
秋に示してから判断とおっしゃる一方で、中期財政計画は変動するものという発言(←これはそのとおりです)もしており、両者は同時には成立しない説明のように思うので、秋にどうなるのか非常に心配です。
市長答弁で印象的だった”調整と決断”
この委員会の中で、いちばん印象的だったのは市長が発言した”調整と決断”というキーワードです。
小金井市は誰が市長になっても大変です。多様な民意を受け、議場にいる24人の議員の意見は多様ですので、その意見を受け判断するのが市長の仕事ですが、この間の西岡市長の”決断”には見誤っていることもあると思います。西岡市長の聞く耳を持つ姿勢は良いところでもありますが、弱点にもなっています。とにかく、ブレない軸を持っていただきたい。と。
市長の様子は、市民も議会も、とりわけ市長の補助職員である市役所で働く皆さんも見ているので、ブレない軸を持っていただき、気持ちだけではなくカタチにしていただきたいと伝えました。