坂井えつ子の市議会ホーコク

2015年補選で初当選。2021年本選で三選致しました。市議会ホーコクや日々のことを発信しています。

予算特別委員会4 日目:小金井市のCo2排出削減目標と”脱原発”に対する見解について

2021-03-03 | 市議会(2019年)

衛生費、土木費、諸支出金について審査する日。坂井は2点に絞って質問しました。
*質問と答弁はメモによるものなので正式記録ではありません。


質問の前提として、
国は、「2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロ」を示していたけれど、「2050 年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略 2050年のカーボンニュートラル実現に向けて」では、原子力について、”確立した脱炭素技術である。可能な限り依存度を低減しつつも、安全性向上を図り、引き続き最大限活用していく。安全最優先での再稼働を進めるとともに、安全性に優れた次世代炉の開発を行っていくことが必要である。”とか”原子力を含めたあらゆる選択肢を追求することが重要”という記載もあります。
 温室効果ガスの排出量実質ゼロの裏で原発の推進にならぬよう注視が必要。

さて、4月から始まる二次地球温暖化対策地域推進計画」のCO2削減目標について

CO2の削減目標値を、より積極的な数値に設定すべきではないか?と考えました。
市の計画(案)には、2030年度までに2013年度比26%の削減をめざします。
とあります。
これは国の「地球温暖化対策計画」(2016年)と同じ目標設定です。
 >中期目標(2030年度26%減)の達成に向けた取組 
 >長期的な目標(2050年80%減を目指す)を見据えた 戦略的取組 

その後、菅首相が「2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロ」を示しており、2016年の計画よりも目標設定を上げているので、2030年度26%削減目標も引き上げられて然るべきと考えました。

小金井市としては、25,4%は都・国の取り組みによる削減で、市は0.6%を減らす目標とのこと。決して低くない数値という答弁でした。

新年度予算には、みどりセンターの屋上緑化や公園灯のLED化などご尽力いただいていることもあります。行政の立場としては、達成可能な目標を掲げて尽力するってのが現実的なんでしょうが、目標設定を高くして尽力し続けるという選択肢は考えられないでしょうか。
ヨーロッパでは、環境NGOなどが65%削減(1990年比)を求め、EU議会は60%削減を議決したけれど、EUは55%削減で決着した。ということもあります。

パリ協定の目標を達成するには、CO2の排出量を減らし、産業革命前からの平均気温上昇を今世紀末まで2度未満、できれば1・5度に抑えることが必要で、そのためには50年の排出ゼロ目標を掲げるだけでは不十分とされています。

原子力発電に対する考え方について

 第二次地球温暖化対策地域推進計画の”電源構成と電気のCO2の排出係数”というコラムには「火力発電は、石油や石炭やL N G(液化天然ガス)などの化石燃料を燃焼させて発電を行うため、C O2が発生します。一方で、再生可能エネルギーでの発電や原子力発電では、燃料の燃焼がないためCO2は発生しません。」とあります。
 
 3.11東日本大震災、福島第一原発の事故から10年。東京電力の株主でもある東京都小金井市は、脱炭素と脱原発を目指していくべきと私は考えているが、市の見解を問うたところ、推進という考えではない。審議会でも多様な考え方を載せていこうという議論もあったので、エネルギー白書の記述を引用したとのこと。

 自らの考えに反するものは引用しないと思うので、承服致しかねる答弁でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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予算特別委員会3日目:”障がい者差別解消条例”の見直しと”にも包括”の会議について

2021-03-03 | 市議会(2019年)

民生費や衛生費について質問する日です。私は2点に絞って質問しました。
*質問と答弁はメモによるものなので正式記録ではありません。


2018年に制定された障害のある人もない人もの共に学び共に生きる社会を目指す小金井市条例。
附則には3年を目処として見直しが書かれています。

(附則)
2 市長は、この条例の施行後3年を目途として、この条例の施行の状況、社会情勢の推移等を勘案し、必要があると認めるときは、この条例の規定について検討を加え、その結果について必要な措置を講ずるものとする。

 

 当時、条例を作りあげてきた自立支援協議会では、
「パブコメの取りまとめの期間が短く、158件に対する回答の審議が不十分ではないか」と指摘されていました。

 条例のお披露目の際にも、「10月提出の原案通りには っておらず、誠に遺憾に感じているが、まずは条例を制定し、周知・啓発したい。3年を目途に、施行状況や社会情勢の推移等を勘案し、検討や必要な措置を講ずるよう協議したい。としていました。

 これらの経緯を含め、見直しをしていただきたいところ。
担当課長は「と時期はわからないが、自立支援協議会に見直しについて投げかける」との答弁がありました。
最後に「投げかけるなら早期に」と要望し「共に学ぶための環境整備や福祉人権教育の充実」も必要と考えると伝えておきました。

 

もう1点は、精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築に要する経費。(略称で”にも包括”と呼ばれています)
 
 入院治療から地域生活への移行を推進するため、保健・医療・福祉関係者等を構成員とする会議体を設置し、精神保健福祉に係る課題について協議するということ。会議の回数が年に2〜3回となっているんですが、この会議回数では深い議論ができないのではないかという懸念もあり、現場の声も聞いたので、見解を問いました。

 課長の答弁は「現場レベルでの会議は、毎年6回程度行われいるとのこと。これ以外に2-3回行うとのこと。」

 自立支援協議会との連携していくと良いのではないか、していった方が良いのでは?という思いもあります。引き続き注視していきます。

 

 


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パートナーシップ関係にある人も市営住宅に申し込みできるように!〜2021年第1回定例会の注目議案

2021-01-27 | 市議会(2019年)

議案の上程が終わったので、このあとは休会(3月に市議選があるので、議会が前倒しになったことによる休会&緊急事態宣言下、市役所の業務への配慮等による休会)が続きます。議会日程はこちらで(坂井ブログ内)

第1回定例会の注目は、1年間のお金の使い方を審査する予算特別委員会です。それ以外の議案で、坂井えつ子視点で二つをピックアップ。

一つが”高齢者住宅及び市営住宅条例の一部改正条例”で、パートナーシップ関係にある方も入居の申し込みができるようになります。

 

二つ目が、”職員の介護休暇の対象を拡大する条例の改正”も提案されています。読み取りにくいんですが、パートナーシップ関係にある方も介護休暇の適応となります。

いずれも「成果」ではなくて「これまで認められていなかった権利がようやく保障された」という方が正しい。

 

市長が条例を提案してきた段階ですので、市議会が可決すれば条例改正となります。議案はまずは委員会に付託され審査しますが、坂井は議案が付託される委員会に入っていないので審議を見守ります。


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2021年度施政方針〜坂井は3つの視点で質疑

2021-01-26 | 市議会(2019年)

2021年度 施政方針への質問

 

2021年度の施政方針に対する質疑をしました。あまり細かいことを聞く場ではないとの認識しているので大きく3点。

市庁舎の再生可能エネルギー100%は新年度中に実現する決意!!

2010年の施政方針には、
気候変動がもたらす影響は年々深刻さを増しており、本市においても将来を見据え、本気で取り組んでいかなければなりません。

2021年度の施政方針には、こういった”気候危機に特化した意気込み”は書かれていないけれど、新年度予算には新規事業含めていくつかの取り組みが載っています。ひとつ、気になるのが市役所本庁舎における再生可能エネルギー100%電力の導入に向けた検討を進める。

ということ。私も提案をしてきたことなので、市の方針が示されたことを評価しています。ただ、2021年度は、検討を進めるだけなのか?市長の意思を確認したところ、「実現する決意で書いた」とのこと。新年度中の適切な時期に、報告されることと思いますので、引き続き注視していきます。

今は、コロナ危機対策が重要になっていますが、気候も危機的状況。コロナ危機を乗り越えても、気候危機で取り返しのつかないことにならぬよう、基礎自治体での取り組み強化も必須です。求め続けている気候非常事態宣言について、市長としてメッセージをどう発するか引き続き考えていきたい、とのことでした。

市長が考える子どもらしさとは、”一人ひとりの個性、その子らしさ”ということ。

子どもらしい、大人らしい、女性らしい、男性らしい、という社会的な規範が、生きづらさを生んでいると考えているので、市長の考えを確認しておきました。答弁を聞く限り、「子どもがその子らしく、」で良さそう。

学校給食調理業務委託で市長が考える課題は、味や伝統、文化を継承していくこと

2020年度、2021年度の施政方針には”学校給食調理業務の更なる委託”が入っていますが、2021年度は一文が追加されています。”学校給食調理業務についても、今度も安全でおいしい給食をいじするための方策を実施できるように取り組む”とのこと。

課題解決の具体策を示せずに委託だけ決める。のではなくて同時に示していただきたいですし、市民とも協議中の案件なので、理解得られぬまま進めないようにしていただきたいところ。

 

細かい項目は、予算審査の中でチェックします。


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注目議案&陳情、議員案の採決結果をピックアップ~2019年第4回定例会

2019-11-30 | 市議会(2019年)

 2019年第4回定例会は、最終日の29日に会派代表者会議が開かれた影響で、議事が進まず会期延長して、30日のAM1時半すぎに終了。すべての会議が終わったのはAM2時過ぎでした。

 会派代表者会議では、先日の総務企画委員会で審議のあった2017年市議選で、市長が推薦した候補者が福祉施設の名簿を持ち出したのではないか…という件で開かれたものです。情報の取扱注意としたうえで説明を受けているので、現段階では詳細をお伝えできません。

 議員の仕事で重要なのは”議決すること”です。今定例会で、いくつかピックアップして採決結果をお知らせします。


議案===

◆【不認定】2018年度一般会計決算/坂井は反対

 

坂井は、学務課職員が学校の水道料金等を私費払いした件の対応や、難病者福祉手当で支給対象者を減らしたこと等々を理由に反対しました。
2年連続での決算不認定って、とても珍しいこと。史上初?かもしれません。


◆学務課職員による私費払いを返還するための補正予算(一般会計補正予算第7回)/坂井は賛成

 

 

陳情書====

◆【採択】小金井市道路新設問題に関する陳情書/坂井は賛成

 

◆【採択】都市計画道路3・4・1号線及び3・4・11号線の計画及び概略設計に関する陳情書坂井は賛成


【不採択】議会「ゆるキャラ」の活用によるわかりやすい議会広報実施める陳情書/坂井は反対

坂井は、ゆるキャラ、否定してはいません。いても良いと思いますが、本陳情書では、”ゆるキャラの素材として、一例として市の鳥「カワセミ」や市の虫「カンタン」などをモチーフに募集してください。”、”専門家に依頼するなどの過剰な予算はかけず、作画は広く公募し、採用分への「薄謝」などをもって選定してください。”と陳情項目にありました。やるのであれば、広く市民のアイディアを募集した方が良いと考えたので反対。

 

◆【不採択】市議会主催の議会報告会を定例議会終了ごとに実施することを求める陳情書/坂井は賛成

 委員会では採択だったのに…残念。

◆【採択】天皇陛下御即位奉祝「賀詞」決議に関する陳情書/坂井は反対

 

坂井は、天皇の即位について、市民にも議員にもお祝いの気持ちを持っている方がいらっしゃるのは理解しています。一方、市民や議員にも、天皇の即位ついて、信教や思想等の理由で、淡々とうけとめている方、あるいは抵抗感のある方がいることもご理解いただけると思います。天皇陛下即位のお祝いの気持ちは、憲法19条の「思想及び良心の自由」にも関わる事項で、多様な市民の信託を受けた多様な議員がいる議会で、決議を挙げることは適切ではないと考えているので、反対しました。

 

議員案====

 

 ◆【可決】天皇陛下ご即位に当たっての賀詞決議/坂井は反対

 

陳情採択による決議。陳情書とは違う採決態度となりました。

◆【可決】再審法(刑事訴訟法の再審規定)の改正を求める意見書/坂井は賛成


◆【可決】西岡市長の公約違反と政策の迷走について厳しく責任を問う決議/坂井は反対

賛同できる内容も含まれていますが、はけと野川をこわす都市計画道路について都知事に要望書を提出したことや、来年度から、婦人相談員に有資格者の正規職員を1名配置するとしたことを批判的に捉えているので反対しました。

 

◆【可決】西岡市長やその関係者をめぐる一連の指摘について自ら真相を明らかにすることを求める決議/坂井は反対

 

 総務企画委員会で質疑になっていた件、決議として挙げるものではない事項も含まれているので反対しました。


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