KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★ありがとう、マリア

2023年11月23日 | KAORU♪ in Japan
私たちの大切なマリアが、
先週突然天国へと旅立ちました。









前日、築地に行く前にビデオコールで
いつもと変わりなく元気に
おしゃべりしたのが最後となりました。

朝にメールがあり、35年前にLeoが日本で
買ってきてくれたお気に入りの浴衣、
息子ジョニーの出産の時にも着ていったという
思い出の浴衣がボロボロでついに 
着られなくなったので新しいものを
買ってきてほしい、というので
それなら来週浅草に買いに行くからね、
好きなの選んでね、と伝えて








私は来月またニューヨークに帰るから
そしたらクリスマスは先日、ミシュランを
獲得したジョニーのお店に行こう、と
楽しみにしていたのに。

来年こそ日本に行くのを
心待ちにしていたのに。

翌日にはそのすべてが
叶わなくなってしまうなんて。

その日の最終便でLeoはニューヨークへと戻り、
私も本当はすぐにでも追いかけたかったけれど、
ハードな治療を終えたばかりで
まだ顔色が悪いから無理しない方がいい、
とにかく今は自分の健康第一で、と
周囲に止められて、引き続き日本で静養中の日々。

すぐに息子のジョニーはパスタを作り
大勢の人々とともにお食事会を開いたり
Leoも親しい人たちと日本食レストランで
ごはんを食べたり、とにかくジョニーを
1人にしないよう常に誰かがそばにいて寄り添ったり。

今夜もLeo は一緒にピザ食べて
バスケットボールを観たよ、という。
今度は山形からの龍上海のラーメンの
作り方を教えて一緒に食べるのだとか。
明日からはサンクスギビング で
ファミリーたちとNY郊外の
カントリーハウスで過ごすのだそう。

(1番上の写真は去年のサンクスギビング 。




今年7月、日本に戻る前日のランチ。
これが最後に撮った写真

悲しみを周りの人たちと支え合いながら、
穏やかに明るくいつも通りの通常運転。
文化の違いとはいえ、日本とは
雰囲気がまったく違うことに驚きながら。

だって私たちは強いし、お互いそれぞれを
愛し合っているからね、と
友人の1人が言う。

みんなで癒しあって乗り越えていこう、と。

ご遺体に最後のお別れとかもしないのだそうで、 
お花で飾って送り出したり
遺骨を拾うこともなく

後は灰になって届くのを待つだけなのだとか。

Leoが日本に来る直前にパーティを開いた
あの楽しかった姿をとどめるだけで
いいから、亡くなった姿は見る必要がない、と
誰も立ち合わないのだそう。

本人の意向により家族だけのお葬式すらなし。

喪に服すというのは、調べてみると
仏教と神道が混ざり合った
日本の古来からの風習だそうで、

欧米の風習なのかキリスト教の慣習なのか
よくわからないけれど(マリアたちは無宗教)

喪中や忌中などの故人を供養したり
悲しみを静かに和らげるような期間もなく、
パーティやお祝い事を避けるような感覚も
まったくなくてただ“愛”と“感謝”だけで
なんだか明るい。

だから明日はきっとファミリーたちで
サンクスギビング をお祝いするのだろうと思う。

また明日もみんなが揃ったら
ビデオコールするからね、という。

私もしばらくは突然のことに
動揺していたけれど、もう大丈夫。

マリアがDon’t cry ,Kaoru! Smile! 
泣かないで、笑って!と
言っているような気がして。

いつまでもメソメソ悲しむことを
彼女はきっと望んでいない。

それよりも元気になって、
またニューヨークの大切な人々と
ハグしてたくさん幸せな時間を過ごしたい。

本当に素敵な女性でした。
いつも愛にあふれていて。


慣れない異国での暮らしを
いつも支えてくれて、さまざまなことを
教わって。料理も英語もオシャレも
抜群のセンスも、考え方も生き方そのものも。

全部私にとっては刺激的だった。

私の義姉さんになってくれてありがとう。
たくさんの素敵な思い出ありがとう。
たくさん私を愛してくれてありがとう。

あなたの家族になれたこと、
とても幸せです。







大好き、マリア❤️
またね、また会おうね。









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★築地場外市場食べ歩き旅

2023年11月17日 | KAORU♪ in Japan
Leo が日本に帰ってきた〜!
そして私の体調も少しずつだけどようやく復活✨

昨日はお天気もよくて、築地場外市場まで♪

初めての築地にリオは大興奮。
お刺身から始まって、串にさした卵焼き、
イカ焼き、コーン揚げを軒先で食べて
まるでお祭り気分。















そしてたくさんあるお店の中から
カウンターでいただく豪快なチラシ寿司と
子持ち鮎の炭火焼きを。












私にとっては本当に久々の築地。

移転後初めてでニュースでは見ていたけれど、
外国人観光客ばかりでビックリ。
平日なのに細い路地にまでものすごい人、人、人、そして行列。

学生の頃、新橋でアルバイトをしていて
早朝シフトに入ると、
よく築地の仕入れ帰りのお寿司屋さんが
昔ながらの柳で編んだ買い物カゴから
ゴソゴソと包みを取り出し

「ほら、これみんなで食べな」と
ぶっきらぼうに置いていく築地のお団子が
美味しくて、ずいぶん経ってから
そのお店を探し当てたことがある。

不揃いの平たい形、甘すぎない
みたらし団子が四角い箱に入っていて
串にささっていないひと粒タイプ。

包装紙には「築地場外 福茂(ふくも)」
と墨でカッコよく書かれてあった。
まだあるのだろうか。

40年も前のことになる。
でも確か20年ほど前まではあったと思う。
けれど、面影を残しつつ別の店舗に変わっていた。

父は近くの病院に入院していて、
お見舞いや付き添いのたびに
築地場外をぶらぶらした思い出。
あの時はなんだか切なかった。

そして今、私も病み上がりで復活中。
ずっとお粥しか食べられなかったのに
食欲が戻ってきて夢のように思えるほどありがたい。

さまざまな記憶が交錯しながら
にぎやかで活気あふれる築地を歩く。
ここもまた市場の移転やコロナ禍を乗り越えて
見事に海外からの観光客を呼び寄せ、
新たな魅力を発信しよみがった場所。






ちょっとした移動時間にも
日本語の勉強を始めるリオ。






今どきは携帯でゲーム感覚、
点数が増えると順位も上がっていくという。
ニューヨークに戻ってからも
どんなに忙しくても遅くに帰っても
毎日少しずつアプリを開いて
勉強を重ねている様子。






フィンランドのチビちゃんたちは
日本にいる数ヶ月、あっという間に
日本語が上達していく姿に驚いたが
年を重ねた私たちはそんなわけにはいかない。

私もいまだ英語勉強中。けれど、
長い年月をかけて紡いでいく時間こそが
幾層にもなり変遷を経てかけがえのない刻(とき)となり、

明日へと繋がっていく。

変わっていくからおもしろい。

いつだって一瞬一瞬が一期一会。
いつだって今このひとときをぜんぶ丸ごと楽しんで。

#japan #tsukijifishmarket #いつもありがとう

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