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能楽書林。千代田区神田神保町3-6。1986(昭和61)年9月23日
場所は専修大学の向かい、靖国通りの九段下ビルの裏。日本橋川までが神保町になるとは知らなかった。
能楽書林は1907(明治40)年創立の能楽関係を中心とする出版社。
老舗を訪ねて>能楽書林によると写真の建物は昭和6年の建築。現在のビルは平成2年の竣工。同サイトに創業者の丸岡桂が造った人力ヘリコプターの写真が載っていて、これには驚いた。どう考えても浮き上がるとは思えないが、やってみないと判らない?
東京「探見」・文学散歩>神保町に、「正面左の部屋に原民喜が寄宿していた」という記述がある。「夏の花」は昭和24年に能楽書林から発行されている。原はこの建物で執筆したか編集作業をしていたのだろうか。
能楽書林、正面上部と入り口の上部。1987(昭和62)年11月8日
建物は木造2階の看板建築のようにも見えるが、最初から外観どおりの建物として設計されたものだろう。縦長の窓が特徴で、角の正面に額縁のようなショーウインド、社名のレリーフ、トップに能面の飾りと、見所を集中させている。もう一つの見所は建物右側入り口の上の松ノ木のステンドグラス。けっこう力の入った建築である。
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能楽書林、東面。1987(昭和62)年11月8日
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このビルは建てかえ、向かいのビルはなくなってしまったんですね。
カーブミラーだけは今もあります。
http://blog.goo.ne.jp/ryuw-1/e/998a6a46250c94906b3cb0bfc2ab0e1e
に載せてあります。写っているカーブミラー、横断歩道の標識、電柱は替わっていないのかかもしれません。