ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




済生館薬局、古川商店。中央区日本橋人形町3-7。1989(平成1)年10月15日

前の通りは芳町通りで、小諸そばの入るマンションの右手は人形町中央ビル(1階はampm)で、そのビルが人形町交差点に面している。
「濟生館」の字がある煙草屋は山内商店。以前は薬屋でタバコも売っているという店だったが、薬を扱うのをやめて「薬局」の字を外してしまったらしい。
写真左は石井理髪店を取壊した跡。洋風、3階建ての看板建築だったのが解体前は改装されたただの四角い建物だった。現在は飲み屋(焼鳥)のカミヤのビルになっている。
日本家屋の商店はハンドバッグ店の古川商店。石井理髪店と済生館薬局も戦前からの店だが古川商店は明治19年の創業である。戦前までは主に和装の袋物を扱っていた。また、昭和60年頃までは櫛、簪から印籠まで置いていた。建物にも花街だった芳町の面影が感じられる。寄席の末広亭があった頃は三代目桂三木助などが出入りしたという。主人は代々古川喜兵衛を名乗り、店名も正式には古川喜兵衛商店。今もビルになった1階で商売を続けている。


左:古川商店。1981(昭和56)年
右:花家。1981(昭和56)年12月

古川商店の右に見えているのが料亭の花家。1982年頃に取壊されて現在のマンションに替わった。残念ながら建物の全景を撮っていない。
古川商店の建物は2階の正面は土壁なので「塗屋造」になるのかもしれない。


1976(昭和51)年1月2日

この古い写真では花家が半分くらい写っている。済生館薬局の「局」の文字が見える。

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