ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




丸嘉ビル。中央区銀座7-7。1986(昭和61)年5月11日

設計:森山松之助、施工:清水組で1929(昭和4)年に竣工した。
『震災復興〈大銀座〉の街並みから―清水組写真資料』(銀座文化史学会編、平成7年)によると、丸嘉商店は明治初年に日本橋若松町(現東日本橋)に袋物商として創業した老舗。大震災後にこのビルを新築して銀座に進出した。
建坪35坪という小さいビルだが瀟洒という言葉がぴったりするすてきなビルである。内部はどうか分からないが外観は竣工時とほとんど変わっていない。竣工当時は角の丸柱を中心に1階の要所にアールデコの装飾を取り付けていて、いかにも宝石店という感じだ。入口のガラスのドアの模様もすばらしかったようだ。
写真左の家は住宅地図に「服地米や」となっている店。さらに左のビルが三ツ輪肉店のビル。米やは丸嘉ビルの竣工時の写真に写っているのと同じ建物だから昭和4年以前に建った家だ。


昭和初期のマッチラベル


2002(平成14)年5月4日

改装されてPIAGETとなったビル。1999(平成11)年に開店したピアジュ専門ブティクだそうだ。ピアジュというのは宝飾時計のメーカーというかブランド名らしい。ぼくはそういうほうには疎いのである。白い壁に縦長の窓は高級感も出ていて、これはこれで銀座の街並みにも合っている。

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