小田ビル
中央区日本橋馬喰町1-5
上:1986(昭和61)年7月6日
左:1988(昭和63)年3月13日
手前の大通りが江戸通りで、写真左手に少しいくとJR総武線の馬喰町駅が江戸通りの地下に敷設されている。かつては写真手前に浜町川があり、鞍掛橋で渡していた場所である。浜町川は昭和24年から埋め立てが始まった。撤去された橋は昭和2年に架橋されたもの。
写真中央の小田ビルは「中村與資平記念館別館」の「小田商店」によると、中村與資平の設計で1928(昭和3)年の完成である。建物正面入口の上の「小田商店」の文字は竣工時のものらしい。
| Trackback ( 0 )
|
|
ほとんどお店は退出してますが、残ったお店の人に聞いたら、ビルは戦前にできていたはずとのことでした。
時間がありましたらぜひ写真に収めてあげてほしいです。
最近は旧浜町川の埋立て跡に建った○○会館という長屋のような低層ビルが気になっています。
それにしてもここ連日の暑さで歩き回るのも大変ですが……
小田商店のビルは竣工当時の写真で見るとなかなか立派ですが、やはり周りのビルと比べると消えゆく運命だったのかもしれません。小田商店の文字の入ったレリーフの看板?が残っているところを見るとビルのオーナーはずっと小田商店だったのかもしれませんね。
ところで、左隣の中庄の9階建てのビルのひとつ前のビルも中村の設計か施工だったものですが、1970年頃に今のビルに建て替えられたそうです。中庄の1929年竣工の3階建ての映っているお写真が有りましたらぜひUPお願いします。
昭和の末期に蛎殻町のとあるしもた屋に仕事でよく行っていたので、特に日本橋近辺の風景が懐かしいです。
小田商店の竣工時の写真を見ると小田商店の左に銀行のような1階建ての建物が写っていますね。その建物も中庄の建物なのでしょうか? 小田商店が1928年の、中庄の3階建てのビルが1929年の竣工なので矛盾はしないようですがちょっと気になりました。あるいは小田商店と中庄の間に別の建物があったのかもしれませんが……。