ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



越後屋ビル。中央区銀座2-6。左:1985(昭和60)年頃、右:1986(昭和61)年9月7日

写真のビルは2007年8月に取り壊され、今年4月に新しいビル、「銀座トレシャス」が完成した。いろいろとレストランなどが入ったようだ。そのビルがオープンした頃には左隣の銀二ビルが取り壊されていた。中央通り沿いの越後屋ビルくらいの規模のビルは、戦前築のものはほとんどが建替えられている。越後屋ビルがどうにか戦前の銀座通りの面影を想像する手がかりを残していたのだが。
越後屋ビルは『総覧』では「建築年=1931(昭和6)年、設計=小川千之助、施工=戸田組、大改造がなされる」。そのビルは中央通りに向いた間口の幅の長方形の平面で、裏通りには抜けていない。6階とその上の軒に当時の装飾が残されているが、竣工時にはビル全体に装飾が施されていたらしい。ねじり棒の柱が各階の窓についていたのだろうか。


越後屋ビル裏側
1986(昭和61)年5月11日

裏側は増築した部分で、いつの工事か分からないが表のファサードにデザインを合わせてあるらしい。

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コメント
 
 
 
間に合いませんでした (凛太郎)
2010-12-22 14:36:39
去年だったか、一昨年だったか?
銀座に行ったついでに越後屋ビルの写真を撮りに行ったのですが、在る筈の場所にその建物はありませんでした。
あの時はまだ解体中のような状態でしたが、既に新しい建物が竣工したのですね。
 
 
 
>凛太郎様 (流一)
2010-12-23 10:00:45
このブログを開設して4年になりますが、その4年間で消えていった近代建築が多数あります。越後屋さんのような場合は、ビルの賃貸料のほうが本業よりずっと利益になっているのでしょうから、建替えるのもしかたないかと思います。理解できないのは中央区が進めている復興小学校の建替えですね。
 
 
 
復興小学校 (凛太郎)
2010-12-23 10:41:34
震災後に建てられた復興小学校には、古典主義、表現主義からインターナショナルスタイルまで「よくぞ東京市の営繕課がここまでやった」と思えるほどの傑作が多いですね。新宿区の旧区立第5中学のように、再利用して使い続ける道を探ってほしいもまです。
 
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