ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




安井商店。台東区雷門1-15。1986((昭和61)年10月26日

雷門通りに、今では「本屋総本家浅草雷門店」の店舗になって残っているビル。安井商店は皮革工具を扱う店ということだが、今は後ろの2階建ての家(住居として建てたのだと思う)で商売をしている。大通りに面した店舗を飲食店に貸して、経営は安定していることと思う。
『日本近代建築総覧』に「建築年=大正12年?、構造=RC3、年代は不明確」で載っている。なにやらなにも判らないらしい。雷門通りに向かって建っている他の建物と位置がそろっているから、関東大震災後に通りを整備してから建てたものではないかと想像できる。外観は大正時代を想起させるものがある。
雷門1丁目の西半分は、以前は浅草田原町という町名で、地下鉄の駅名は「田原町」のままだからこの町名も半ばまだ生きている。浅草ゆかりの文学者、久保田万太郎が生まれたのが浅草田原町三丁目(現在の雷門1-15・16)で、雷門永谷マンション(竣工=1977年、10階建、56戸)というマンションの角に文学碑が立っている。このマンションが建つ前は協和銀行雷門支店だった。『総覧』に「協和銀行(旧貯蓄銀行)、建築年=昭和13年、現在取壊し中、葉書による回答」で載っている。
安井商店の隣の「宮師宮嶋」は、ネット検索すると川口市の仏具店として出てくる。写真の店はその東京支店? あるいはここから移転した?

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