ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



西銀座ビル。中央区銀座5-5。左:2002(平成14)年10月5日、右:1986(昭和61)年頃

銀座のみゆき通りと西五番街との交差点角にあったビル。1936(昭和11)年に建った。2・26事件の年だ。窓の高さにそろえてスクラッチタイルを貼り、その間の壁はモルタルのままにして縞模様の外観にしている。階段室の4階の六角形の窓が、小さい窓なのに目立つ。西銀座ビルという一般名詞のような名称は戦前の火保図にもあるので竣工時からのものらしい。
昭和末では、メンズ洋品店「トップ」、TEA BAR「モルト」、同じ店なのかもしれないが「銀モルト」、「稲川歯科」、「珈琲館」、ギャラリー「○○」、BAR「GOOD TIME」などの看板が読み取れる。
2006(平成18)年3月には解体されて、2008年2月には「オージオ銀座ビル」が竣工した。
「みゆき通り」の名称は、1935(昭和10)年に、「パリ会」という文化・芸能人の会と地元とが協議して命名したそうで、かなり歴史がある(『銀座 街の物語』河出書房新社、2006年)。

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コメント
 
 
 
ご無沙汰しております。 (路じうら小僧)
2011-09-18 03:22:44
そういえばこの建物ももうないんですか。
隣の塚本不動産ビルの地下に昭和の臭いがする
「ルパン」ってバーがあって、その昔は文豪さんも
通ってたらしいですね。
 
 
 
>路じうら小僧様 (流一)
2011-09-18 20:35:31
バーも居酒屋とも無縁な私ですが、ルパンは太宰の名前といっしょくたで頭に入っています。看板の写真は本などでもよく見ますね。私は塚本不動産ビルの横の路地を入って店の前で、入り口の写真を撮ってきたことがあります。
 
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