ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




萬武染工所。中央区日本橋人形町1-5。左:1985(昭和60)年4月29日、右:1986(昭和61)年10月12日

人形町通り商店街の1本西の裏通りにあった銅板張り看板建築の家。左写真の白い壁の家が現在は日本橋人形町郵便局が入るビルになっている。
後ろは入母屋屋根の3階建て。普通は前にあるベランダが横についている。写真ではなんの商売をしているのだか分からないが、出入り口左の出窓のような部分の壁(右写真ではベンチが立てかけてある)に「萬武染工所」の木の看板が下がっている。『下町残照』(村岡秀夫著、朝日新聞社、1988年、1500円)によると、昭和60年の取材では店主は6代目。江戸時代は「おん紅どころ、萬屋武兵衛」と称した。廃業する前は絹糸を染める仕事を主にしていたという。
1987(昭和62)年に取り壊して現在の「萬武ビルディング」(6階建てオフィスビル)が1990年5月に完成した。
左写真右の家は料理屋だか料亭のように見える。昭和30年頃の火保図に(当時の住所は芳町1丁目6番地)「吉鶴」というそれらしい名前があるが、住宅の記号がついている。

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