ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




上市園、東京ネクタイ。神田須田町1-12。1988(昭和63)年8月14日

喫茶店びいんず(現在は取り壊されてマンションの建築中)の向かい。並んでいる古い家は1986年の地図で、左から「上市園、東京ネクタイ、光文社」。1977年の地図では「やすり製作所、東洋ネクタイ、光文社」。1950年頃の火保図では「渡辺やすり商店、帝国SG不動産、巴屋ラシャ店」。現在、上市園は健在だが、その右の2軒は「神田館」(1995年2月築、11階建て)という賃貸マンションに建て替わっている。
上市園をネット検索したら、『モハメイドペーパーの 何が出てくるか?>ヤスリの専門店(2014.02.19)』というサイトがあった。主に鉄道模型がテーマのブログだ。記事は『スパイクから運転まで―鉄道模型入門』という昭和36年発行の本に「上市ヤスリ店」が紹介されていて、筆者はそれを読んでその店へ行きヤスリを購入している。当記事をアップする際に店がまだあるか確かめに行き、茶や海苔などの食料品店の上市園として存続していることを確認する。
上市(じょういち)ヤスリ店は模型用に限らず各種ヤスリを制作販売していたのだと思う。製品には「上市」の銘を入れている。模型製作に使う特殊なヤスリは専門店でないと売っていなかったのだろう。店にはモデルマニアが出入りし、「老主人」が親切に説明してくれたようである。
上市の場所を当書では「神田のカワイモデルの裏側2本目の通り」と説明している。鉄道模型のカワイモデルは中央通りにビルを構える店で、ぼくも1960年頃に初めていって、以後数回いっている。鉄道模型マニアで知らない人はいない。

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