ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




佐野家。港区西新橋1-11。1986(昭和61)年5月18日

外堀通りから横丁を南に入ったところにあった華麗な看板建築。現・新橋中央ビル。『日本近代建築総覧』に「佐野邸、建築年=昭和12年、木造2階建、設計・施工=白井工務店」とある建物。スクラッチタイル張りの壁をベースにして、イスラム的雰囲気がなくもない4連アーチの窓と、その間の柱。中央部の垂直線と6角形の窓。銅板張りにしたらしい軒の飾り。と、独創的なんだか模倣的なんだかよくわからないが、とにかく凝ったファサードである。
『看板建築』(藤森照信-文、増田彰久-写真、三省堂、1988年、1500円)の写真では、左の1戸に「鹿島建設建築本部/婦人画報ビル新築工事」の表札がかかっている。2戸とも、1980年頃にはしもた屋になっていたと思われる。下の写真では「とき美容室」家が取り壊されて横側が見えてしまっている。後ろに瓦屋根の日本家屋が見えているが、この家の正面はなんだったのだろう。


1987(昭和62)年1月1日

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