ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




板垣家住宅。足立区千住5-6。1999(平成11)年5月1日(2枚とも)

旧日光街道の千住5丁目交差点(旧水戸街道との分岐点、ここだけの名称)の西南角にある立派な住宅。この交差点から千住新橋方向へかなり広い道路が通っている。通称「板垣道路」、あるいは「板垣通り」という。板垣家の先代春信氏は市会議員のときに道路整備に熱心で、足立区道路第21号線として計画された道路の一部が実現したものである。1942(昭和17)年5月に300mが出来上がって、後は中止されてしまったようだ。交差点北側の大きな隅切りに見える箇所は、道路を荒川土手へつなごうとしたカーブの跡らしい。
『東京都の近代和風建築―東京都近代和風建築総合調査報告書―』(東京都教育庁地域教育支援部管理課編集、2009年)によると、板垣家は大正2年に、「荒川放水路開削に当たり荒物屋(中嶋屋)開業のために転居」してきた。現在の建物は「昭和13年竣工。木造2階建の入母屋造・平入り、桟瓦葺」で、「昭和40年に瓦葺直し」をし、平成17年には土台の修理と内部の改修もして大事に使っているという。



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コメント
 
 
 
Unknown (Yuna)
2020-11-14 15:35:55
とても参考になりました❣️
先週から此処は古民家の和食屋さんになってます。
どおりでお花の数が多いと思いました。
ありがとうございました😊
 
 
 
>Yuna様 (流一)
2020-11-15 15:02:55
「和食 板垣」! 座敷にテーブルを置いて高級な和食を出す。町に1軒くらいそういう店があってもいいですね。知られてくれば余裕のあるご婦人がやってきそうです。わたしは同じ金額なら洋食のほうがいいかな。
冠婚葬祭の会食の需要があるのでしょうね。
 
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