平和ビル。千代田区神田錦町1-3。1986（昭和61）年6月22日（3枚とも）
写真左へ行く道路は神田警察署の前を通る広い一方交通の通り。写真右の横丁を奥へ入ると、撮影時には誠文堂新光社の古いビルがある。現在はこの一角全部が島津ビルになっている。
「ナガオカ株式会社」が「ゴキロン」の看板を出している。看板の裏側は「インピレス本舗」で、インピレスという入浴剤は今もナガオカから販売されている。
島津神田錦町ビル
平和ビルに並んで2棟の古そうなビルがある。「島津製作所／島津神田錦町ビル」の看板はどちらのビルになるのか微妙な場所にあるが、どうも2棟とも島津製作所が使っているらしく2棟あわせての名称のようだ。写真左のビルは住宅地図では空白で、取壊しを待っている状態らしい。
 平和ビル・西側
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神田錦町のこのビルを撮影されていましたか？。先ほど、この写真を拝見して驚いてしまいました。
この３棟に連なるビルですが昭和３年に竣工したもので、３棟とも建築家の山中節冶(1895～1952)が設計を担当しています。竣工当時に建築雑誌に発表された記事によると〔矢島、島津、豊田、周防共同建築〕と紹介されており、外観は違って見えますが一つの建物だったようです。
貴ブログで以前取り上げられた銀座・鈴木ビルの前年に竣工した作品なのですが、流一さんが撮影された時まで竣工当時の姿を保っていたというのも正直驚きました。今回も貴重な写真コレクションを公開して頂き、有難うございました。
鈴木ビルの山中節冶の設計だったとは驚きました。写真からは3棟のビルが並んでいるとしか見えません。それがひとつの建物らしいということですが、まとまって残っていたのが有力な証拠のようにも思えますね。