ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 






新田ビル。中央区銀座8-2。左:1987(昭和62)年5月24日、右:1986(昭和61)年2月2日

新田ビルは2007(平成19)年に完成したニッタビルの旧ビルで、『総覧』では「新田ビル(旧新田帯革製造所東京出張所)、建築年=S5,4、構造=RC、設計=木子七郎、施工=直営」。
ビルのオーナーはニッタ株式会社という工業用ベルトの製造から始まり、今ではものの製造過程での移動にかかわる装置などを製造している会社。本社は大阪で銀座のビルは東京支店。設計者の木子七郎(きごしちろう)の婦人はニッタの創業者の新田家の出という関係だ。
『感佩(かんぱい)新田ビル』という公式サイトのようなホームページがある。そこではスペイン式のデザインとしているが、ロマネスク様式に近いように思える。北側の角にあった塔屋は1985(昭和60)年に撤去された。このサイトで見ることができる塔屋のある正面の写真や向かいのビルから見下ろした屋上の写真などが貴重だ。解体されるまで屋上に増築がなかったのが珍しい。
新田ビルの横の路地はどういうわけかクランク状に曲がっていて、ビルの平面も後ろの方でその影響を受けている。この路地は関東大震災後の整備で新設されたもの。



1986(昭和61)年2月2日

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



« 大古商店の長... 東京華僑会館... »
 
コメント
 
 
 
Unknown (mariangelica)
2011-01-27 18:49:43
こんにちは。いつも楽しく拝見しております。新田ビルの窓が大好きでした。スケッチもしました。懐かしいです。
 
 
 
>mariangelica様 (流一)
2011-01-28 12:05:04
スクラッチタイル貼りの壁にあけられた割と小さな窓。それを飾るテラコッタ。他にはあまり見ないものですが、ヨーロッパの様式を忠実にまねたものでしょうか。建物全体が立派に見えます。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。