ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



警視庁新橋通告センター
港区新橋6-18
1986(昭和61)年5月18日

現在は「警視庁新橋庁舎」という立派なビルに替わったが、その旧庁舎である。「警視庁新橋通告センター」の看板が架かっている。1969(昭和44)年の地図には「警視庁交通部交通処理課」、1975(昭和50)年の区分地図には「警視庁交通行政処分」、1985(昭和60)年では「交通行政センター」という記載だ。つまり「通告」とは交通違反を知らせる事務のことらしい。
『総覧』には「愛宕通告センター、建築年=昭和初期、構造=RC3」という記載だ。昔の航空写真を見るとコの字形の平面をしたわりと大きい建物である。
1958(昭和33)年の区分地図には「芝田村町6-9」の住所で「警察学校」。ウィキペディアによると、警視庁警察学校は1879(明治12)年に「巡査教習所」として発足、1906(明治39)年に芝区愛宕町3-6の当地に移転して「警視庁警察消防練習所」と改称した。1913(大正2)年には「警視庁警察練習所」と改称する。通告センターの庁舎は建築時ではこの名称である。1947(昭和22)年に九段に移転、「警視庁警察学校」と改称した。その後の建物がどう使われたかは不明だが、1958年の地図に警察学校とあるので分校になっていたかもしれない。
『総覧』には同住所に「愛宕警察署」が載っている。ぼくが通告センターの写真を撮ったときには、すでに現在の庁舎に建て替わっていた。写真の建物も『国土画像情報>カラー空中写真-平成元年』では解体後の更地になっている。




「警察練習所」の絵葉書

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