ONE DAY: RYOKAN's Diary III

誰にだって訪れるさ どうしたって悪い日は 地雷と番犬と腰に機関銃 ドイツ製でもダメでしょう

Newtonの再来?

2007-09-07 11:23:14 | Mac
iPodシリーズのモデルチェンジが発表され、かねてから噂になっていた「電話機能のないiPhoneiPod touchも登場した。ノーマルのiPodは"iPod classic"に。表側がアルミ素材になり、初代から常に存在してきた白モデルが消えてしまったのはちと残念かな。まぁiMacのモデルチェンジも同じ方向性だったし、現在のMacラインアップでポリカーボネート製の白い筐体のMacはMacBookだけになってしまったから当然の流れなのかもしれないけど。そういえばApple製品で"Classic"という名前がつくのは十数年前のMacintosh Classic~Color Classic以来になるのか。
 販売数的にはすっかりシリーズの主役となったiPod nanoも初代と同様のclassicと共通コンセプトのデザインになったため、iPod miniを彷彿とさせた両面一体のアルミ素材の先代モデルから打って変わって再び背面が鏡面仕上げステンレスに。新潟近辺のステンレス磨き職人さんたちの仕事がまた増えるのかなぁ(笑)。
 注目はやはりtouchだろうな。全面タッチ液晶画面のiPodの噂はもう数年前から流れていたし、登場以来iPodがカラー画面化・動画対応化と徐々に進化し、一方ノート型Macのトラックパッドが2本指を独立認識してスクロールなどを行えるようになるなど技術的な裏付けも完成させてiPhone・iPod touchにつながったわけだが、実は今回のiPodシリーズはtouch以外もMacOS Xのライト版で動いているらしいという話が出ている。従来は別のOSを使っていたから、これは目立たないけどiPodシリーズの歴史でもかなり大きな変化のはずだ。

ただしiPod touchはメモリ内臓の8GB・16GBモデルしかなく、HDD搭載モデルがないのが残念。というか、iPodとの棲み分けを考えて敢えてそうしているんだろうけど。正直なところこの容量ではiPod touchは音楽/動画再生機能がメインという形では使いにくいし、無線LANの環境でWebも見られるPDA的な機能がメインに見える。以前iPhoneが発売されたときに「携帯電話としてのiPhoneにはたいして興味がないが、Mac系モバイル端末としてのiPhoneには興味がある」ということを日記に書いたが、iPod Touchはまさにそれなのだ。これでSafariだけでなくMailやiWorkのライト版が入っていたらほぼ完璧だが。
 PDAという製品カテゴリー自体、かつてAppleがNewtonを発表して作った言葉である。まぁJobsはNewtonにはまったく興味も郷愁もないだろうし(過去の経緯はネットで調べてください。色々出ていると思うので)iPod以外の名前にするとしてもNewtonが復活することはありえなかったが、現状ではiPod Touchは"iPod"以外の名前を名乗った方が良かったんじゃないかとも思う。
 が、敢えてこの機種をiPodシリーズに置いたことに、今後の発展の方向性が隠れているのかもしれない。既にニンテンドーDS等でも実現している無線LANによる携帯ネット端末などを主目的として今更Appleが意図している筈もないだろうし、iPhoneやiPod touchで今現在使える機能ではなく今後追加されていく機能にこそ意味がありそうである。iPodシリーズにある以上は恐らくエンターティメント方向に振ったものだろうし、それが既存のPDAやスマートフォンでは考えられなかったものになるのかどうか。そう考えると、しばらくはその「成長」を生暖かく見守って買い控えるのが吉か(苦笑)。
 また、「テレビに繋いで使う据え置きiPod」Apple TVにもいずれSafariが追加されるかもしれないな。Apple TVでブラウザが使えるようになったらMacいらなくなる人も出るだろうけど(笑)

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