ONE DAY: RYOKAN's Diary III

誰にだって訪れるさ どうしたって悪い日は 地雷と番犬と腰に機関銃 ドイツ製でもダメでしょう

ペンギンとカモノハシとヒヨコが手を取る

2007-05-17 09:49:34 | ニュース
遂に、というかようやくJR東日本・東海・西日本のICカード相互利用および東海道新幹線予約システムのIC化が発表された。しかもJR東日本の「モバイルSuica」利用者かつ東海道新幹線エクスプレス予約システム会員であれば、カードを使わずに携帯電話だけで在来線-東海道新幹線の予約と乗り継ぎを全て済ますことができるシステムになるらしい。モバイルSuicaでなくともエクスプレスカード自体がIC化されてtoica機能を組み込んだタイプも出るため、カード一枚で在来線の最寄り駅から新幹線駅に乗り継ぐことが可能になるし、SuicatoicaICOCAと2枚重ねで改札機にタッチすると認識して清算するらしいので従来のICカードを併用しても問題はないようだ。
 いずれはこういう流れになるだろうと思っていたが、かなり先のことになると思っていたし、モバイルSuicaとエクスプレス予約の乗り入れなど予想以上のところまで、しかも来年3月という早い段階で漕ぎ着けたのには正直驚いた。システム開発と各社の摺り合わせがこのあと相当に大変だろうなと思うが。
 JR北海道・四国・九州もICカード導入を計画しているが、特に九州は九州新幹線の博多延長開業・山陽乗り入れの際に東海・西日本と共通の新幹線予約システムを立ち上げるのは確実だろうし、それまでにICカードが導入されることになるだろう。いずれはJR東日本の新幹線も同様の予約システムになっていくかもしれない。
(追記:このあと更に、SuicaとICOCAがショッピングでも相互利用可能になることも発表された。これはセブン&アイの「nanaco」の影響だろうなぁ)

こうなると現行のようにPASMOはSuica以外に相互利用ができない、PiTaPaもICOCA以外に相互利用ができないというのはデメリットになってくる。民鉄側もPASMOとPiTaPa(将来的には数年後に登場予定の名古屋地区の民鉄ICカード)を相互利用可能にし、結果的にどれか1枚のICカードを持っていれば全国のICカード対応交通機関で使えるという便利な状態になってくれるだろうし、意外と早くそうなりそうな気配になってきた。
 それはとても便利なことなのだが、共通化によって各業者が独自でやっているプレミアなどのサービスがなくなるのは困る場合もある。京都市交通局は現在「スルッとKANSAI」共通カードやPiTaPa以外にも独自のストアードフェア磁気カード「トラフィカ京」を販売しているが、これは1000円カードでも1100円分使える(この手のカードでプレミアがつくのは販売額2000円以上の場合が多い)上、地下鉄-バス乗り継ぎの場合は自動的に割り引くサービスも行っており大変便利なもので、この先バスのIC対応が始まっても(既に地下鉄はIC対応)ぜひ残してもらいたいサービスだし、恐らくPiTaPa以外に独自のICカードを作ることになるだろうと思う。てか、是非そうしてほしいものである。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿