穴にハマったアリスたち

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(第10話)わんだふるぷりきゅあ!「ユキの中の思い出」感想

2024年04月08日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第10話)わんだふるぷりきゅあ!「ユキの中の思い出」感想

犬飼さんのクラスメイトの猫屋敷さんの思い出話。
我々は何故、プリキュアでも何でもない子の過去回想を長々見せられているのか分かりませんが、大変に素晴らしく、猫屋敷株の爆上げが止まりません。

(1) 授業を聞かない猫屋敷さん
転入早々、授業中に内職に励むとは恐れを知らない。
こむぎさんが介入したことで大怪我をしましたが、仮に介入されなかったら、もっと気まずい空気になってた気がする。
教師から「集中するように」と一言指導され、周囲は冷ややかな目で転入生を見る…。
いじられる余地もなく、ただただ距離を置かれる辛さ。

(2) 一人で語りだす猫屋敷さん
泥に汚れたこむぎを見て、猫屋敷さんは思い出した。そういえばユキに最初に会ったとき…。
そして語りだした。滔々と。朗々と。

「犬が喋る」という異常事態にも気づかず。それを誤魔化そうと奇行に走る犬飼さんにも気づかず。
猫屋敷さんは語る、飼い猫との馴れ初めを。
ずぶ濡れのこむぎと、ガルガルの卵を気にして上の空の犬飼さんらに向かって。

(3) 一人で走り出す猫屋敷さん
長々と回想を語るのも大概ですが、語り終わった途端、何かを悟って猛ダッシュ。
かけっこかな。違うと思うよ。じゃあ何なのかは全く分からないけど。

ところで、こむぎさんが泥まみれにしていたのは、猫屋敷さんがプレゼントした物ですよね。
私の感覚だと「汚してごめん」的なことは言いそうですが、両者とも特には触れないあたり、「動物は汚して当然である。気にすることはでない」認識なのかしら。

(4) アライグマに気づかぬ猫屋敷さん
今回のガルガルは悪名高いアライグマ。街中で盛大に暴れていらっしゃる。
そんな危険な状況にも、猫屋敷さんは気づかない。
壁一枚隔てたところでは、巨大な猛獣が猛りくるっているというのに。

【猫屋敷の猫と猫】
このように奇怪な言動を繰り返す猫屋敷さんですが、単なる愉快なネタ枠ではないのが面白い。

本作は「ペットとお話しできたらいいな」から着想されているとのこと。
先日もこむぎさんが、会話できることの素晴らしさを語っていました。

一方で、メエメエの話を聞かない、喋らない大福と信頼し合っている等々も描かれている。
猫屋敷さんも、犬飼さんを初めとする対人よりも、言葉を話せないユキと通じ合っています。
「教師の話を聞かない」「アライグマの騒音に気づかない」等すら、何かテーマ的に意味がある可能性も。

また、彼女はテンプレ的なコミュニケーションが苦手なキャラとは、若干違いそう。
今回を見るに、友達が欲しい!というより、嫌われない程度には溶け込みたいぐらいの温度に感じます。
元々ひとりを苦にしないタイプ。むしろ他の人といると疲れるので、ひとりが好きなタイプ。
このノリは(ゆかりさんやユニとは別タイプですが)猫っぽい気がする。

他、現時点はプリキュアではないのがとても良い。
普通に考えれば彼女はリリアンに変身なさるはずですが、今この時点では一介の転入生です。
今回の話は、蟹江さんがカニとの馴れ初めを語って走り去っていったのと、構造的には同じ。
我々は本当に何を見せられたんだ…。

回想そのものは王道なだけに、ストレートの変化球を投げられてるかのような面白体験が提供されてる。
リアルタイムの今しか味わえない、謎栄養を摂取してる気分です。この調子で是非当面は「なんだかよく分からないクラスメイトB」として生きていっていただきたい。

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