穴にハマったアリスたち

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マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第19話「癒しの歌」

2006年08月11日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
【追記】
[この記事は2006年に、本放送当時の実況掲示板等の雰囲気を元に作成したものです。特に子供時代に「ぴっち」を視聴した方には不快な表現もあるかと思います。申し訳ありません。よろしければカテゴリ「マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」から最新の記事をご参照ください]

機会がなくて伸ばし伸ばしにしていたOPの紹介。

 【参考:「Before the Moment」(テレビ版通常OP)】

【Before the Moment】
 星羅役で出演の喜多村英梨さんの歌うOP。
 第一期OP担当の神部さんとの入れ替わりだったため、オールドファンから当初は叩かれまくられ。
 でも、星羅人気や画伯ぶりに好感度上昇。今ではすっかり人気者に。

 歌詞が異様に深読み可能で、ほぼ全詩に突っ込みどころが。

  『最後の願いがどんなに大きくても私は負けない…!』

 第二期は端的に言ってしまうと、敵サイドの「愛する人を救いたい」と「愛する人と一緒にいたい」という「最後の願い」から始まった戦い。
 切実な願いですが、それを知った上でマメプリさんたちは、戦うことを決意。
 意外と後半はじわじわ欝が効いてきたりする。

 あとはなにより、このフレーズ。

  『大丈夫、間違ってない』

 明らかに大丈夫じゃないし間違ってる。<「ぴっち」
 この台詞は、ニヤニヤ笑いで開き直ってるのか、泣きながら呟いてるのか、自嘲気味に言ってるのか、逆ギレしてるのか。
 色々妄想が広がるし、噛めば噛むほど味がでる名文句です。大丈夫!間違ってない!

・マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第19話「癒しの歌」

海の中にはマーメイドの王国のほかにも多数の国が存在。
まぁ、実質、人魚さんたちの属国みたいなものですが…。
そんな中の一つ、大王イカの国にBBSの魔の手が迫る。

彼女たちの目当ては、大王イカの王にして医師として名高い染五郎さん。
なんか王族の威厳の欠片も感じない名前のお方ですが、これでも医学業界では有名人らしい。
さらに言うなら、第一期にて、占い師のタキさん宛てに恋文したためてたのもこの方。
前回はシルエットのみの登場でしたが、第二期になってゲスト出演。
まさか再登場するとは夢にも思わなかったでしょうが、よく頑張った。

とはいえ、医者としては有名でも戦闘能力はからきし。
BBSも最近はヘタレ扱いですが、歌も唄えない雑魚相手に後れをとるはずもなく、あっさりと捕縛。
そこにミケルさんのみつかい・人面鳥が舞い降りる。

 

人面鳥:
 「お前の持っているパウダーを渡してもらおうか」

ミケルさんはとっても病弱。その欠点をパウダーで補えるらしい。
染五郎さんは勇敢にも拒否しますが、断れば無辜の民を襲撃すると脅され屈服。
やむなくパウダーを渡そうと…

 

したところに、異変を探知したマメプリ登場。
パウダーをBBSの手から奪い返しますが、うっかりそれの蓋を開放してしまいました。
パウダー、拡散。

…煙が晴れたそこにいたのは、老化したマメプリ一同。

 

(その頃、地上にて)
 タキさん:
  「(染五郎の持つパウダーは)弱まった生命力を活性する反面、
   使い方次第では、恐ろしく細胞成長を早めてしまうんだ」

そういう大事なことは先に言え。

しかし、時既に遅し。
ほとんど戦闘不能になったマメプリさんたち、這う這うの体で退散。
つうか、お年寄り描写にこんなことを言うのは失礼なのかもしれませんが、さすがに老人顔で貝ブラはきつすぎる。

視聴者からクレームがつかないためにも、ここはとっとと若返らないと!
タキさんの話によると、大王イカの吐く墨を浴びれば元に戻るそうな。
染五郎さんに強い光を当てれば、本能で反射的に吐いてくれるらしい。

なんか、「若返るためには染五郎さんが必要」「染五郎さん救出のためには若返る必要」のデッドロック。
どうしようもない予感のとおり、染五郎さんを囮にしてBBS襲来。
こうなりゃ自棄です。

るちあさん:
 「ピンクパールボイス!」

老いた体に鞭打って変身能力起動。
無理やり「KIZUNA」を歌ってBBS撃退。
つうか、貝ブラもきついがアイドル風コスチュームはもっときつい。

 

もちろん、「老人形態で歌う」バンクシーンなんてありませんから、一連のカットは書き下ろしです。
こんなことで貴重な労働力を割いてしまうとは…。
そんな余力があるなら、もっと他の部分に力を入れろと。

戦闘終了後。
染五郎さんはマメプリさんが持参したライトを使い、自らに光を当てます。
瞬く間に吐き出される黒墨。

 

(その頃、地上にて)
 にこらさん:
  「染五郎さんから墨を貰う方法だけど…」
  「墨を吐いちゃったら染五郎さんは…」
 タキさん:
  「…あの人はそれを心から望んでいるよ。たとえ、わが身を滅ぼすことになっても…」

そういう大事なことも先に言え。

偉大なるマーメイドプリンセスを救うため、染五郎さんは死を承知で墨を提供したのでした。
ほどなくして息絶える彼。
マメプリさんたち、絶句。

 

しかし、染五郎さんを見つめていたるちあさん、不意に呟きます。

 

るちあさん:
 「……歌わなくちゃ」

何故!?
止めを刺す気か、と唖然とする中、再度変身能力発動。
しかもご丁寧に二段変身つき。

るちあさん:
 『愛を憎むもっのっよー! 海を汚すもっのっよー!』

 

零距離射程で歌うなんて酷い…。
もはや物言わぬ染五郎さんの体に、容赦なくぴちぴちボイスが降りかかる。
死者の冒涜もいいところ、こんな残虐シーン、許していいはずがない。

が。

 

染五郎さん:
 「マーメイドプリンセス様の歌声が、心の中に聞こえてきました」

染五郎さん、蘇生。

マメプリはついに、生死の法則すら覆した。
神をも恐れぬ彼女たちを止められるものはもう居ない。
何だか無性に暗澹たる気持ちになって次回へ。


マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ ピュア DVD-BOX Vol.1(左画像)
マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ ピュア DVD-BOX Vol.1

(右画像)
喜多村英梨『Before the Moment』

なお、今回は年長組はお休み。
一応、まだ夏休みで地上に滞在中ではあるのですが…。

るちあさんたち:
 「かれんは確か、『厳選ベスト50もんじゃ焼き』ってガイドブック片手にもんじゃ食い倒れにでかけてるし」
 「ノエルは、図書館で有名推理小説を読み漁ってるし」
 「ココはきっと、どこかで男はべらせて楽しんでるんじゃない?」

何故、ココさんだけ推測。でもどうせそんなところだろうとは私も思う。

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