穴にハマったアリスたち

生きてれば楽しい事がいっぱいある!の証明の為のページ。ぴちぴちピッチを大応援。第三期をぜひ!
→新章開始!ありがとう!

(第04話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ふくらむ、この想い…キュアスパイシー誕生!」感想

2022年02月27日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第04話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ふくらむ、この想い…キュアスパイシー誕生!」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第4話より)

二人目が来てくれました。スパイシーさん。本名:芙羽様。「ふわ」のイントネーションが微妙に気になる。

家庭でも学校でも微妙に孤立していた彼女に、和実さんが手を差し伸べてくれて孤独から抜け出した…のですが、果たしてこれがゴールなのかが若干の疑問です。
というのも、確かに一人ぼっちの食事からは抜け出したものの、飛び込んだ先もマリちゃんの孤立フィールドです。ラストのカレーパンを分け合うシーンも、難癖をつけるなら「ふたり(とマリちゃんたち)」で食べている。劇中にも出てきた学食で「みんなで食べる」ではありません。

芙羽さんの比喩になっていると思われる迷子のウサギも、隙間からは救出されましたが行先は飼育小屋です。では彼女やウサギは不幸かといえば、そうではないわけで。これが作劇の都合でたまたまそうなったのではなく、明確に意図したことなのだとしたら、目指すゴールはどこなんだろう?

・孤立フィールドを解き、街の人たちみんなで戦う
・物理的にはバラバラだが、各自がそれぞれの場所で戦い繋がりあう

リアル社会のイメージは後者に近い。テレワーク等で物理的にはバラバラでも繋がっている。

あのウサギが何がどうなってあそこに居たのかも謎です。

多分自分で穴を掘ったと思われます。そこまではいいとして、普通に考えてあのマット(棒高跳びとかに使うやつ?)が勝手に動いたり、生徒が移動させてウサギを挟んだりはしないと思う。想像するに「ウサギを見つけた芙羽さんが追いかけたら、微妙に空いてた隙間に逃げ込んでどうにもならなくなった」とかじゃないかと。
そうだとしたら、ウサギは自ら飼育部屋から逃げ出して、自ら孤立した袋小路にはまり込んでいます。

では芙羽さんは自分から孤立したような要素があったりするのかしら。
今回の初変身の際、和実さんから「芙羽さんなの?」と問いかけられ「キュアスパイシーよ」と返しています。てっきり「ここねと呼んで」とかかと思ったら違った。
来週は距離感が問題になるようですし、芙羽さんはまだ色々と面倒な問題を抱えてるのかも。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「Star Jewel」vsエリル(第10話):マーメイドメロディーぴちぴちピッチ感想

2022年02月23日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
フル☆アニメTV様で「ぴちぴちピッチ」および「ピュア」の無料配信中。2022年5月9日まで】

●Star Jewel

第10話「過去の面影」(配信中のリンク)のエリル戦が大好きなので語りたい。

まず背景として、リナの親友はノエルです。
視聴者視点では「るちあ・波音・リナの3人組」に見てしまいますが、この3人は最近であったばかりでリナにとっての「一番」はノエル。

過去の恋人の面影をリナに重ねるゲストキャラは、リナそのもの。るちあや波音に友情を感じるのは、「ノエルの代用品扱いではないか」の想いが浮かぶ。
リナとしては「ノエルを見捨てた」の罪の意識もありますから、どうしても抵抗がある。同様の指摘は、後にかれんからもされます。

過去は過去であり、あの人とこの人は違う。リナが語った言葉は、自分自身に向けてのもの。

そういった葛藤を経て始まるエリル戦。エリルが放った「マーメイドを苦しめるノイズ」は、過去に苦しむリナの迷いとも言えます。その迷いを振り切って、粉砕すべく歌うは「Star Jewel」。かき消されるノイズが過去の克服として熱い。

『流れ星に願いをかけた 7つの真珠見つけ出して』
『離れ離れになった ジュエリースター 運命という絆を信じてる』
『生まれ変わる朝が来るなら 同じ命をまた生きたい』
『巡り合えるすべての物が 宝石になる奇跡を信じてる』

7つの真珠のマメプリと合流し、ノエルを救う(7つの内、2つは自分とノエルなので探さないといけないのは5つですが、それはともかく)。
1番ではせつなく一人で『緑の雨に包まれて歌い続ける』のが、2番では心を開いたことで『大事なものに気づいた』ので歌い続ける。

爆裂するエリルの妨害機器(悩みを振り切ったリナ)に続き、るちあや波音が合流するのも熱いです。二人とも上記のような背景は全くご存じなく、本能的に歌っているだけなんですけど、それはそれとして熱い。
本来ならリナのソロソングを、単独パート付きで歌うこの展開。ストーリーや歌詞の「迷うリナが巡り合った仲間」そのものです。

歌・背景・ストーリーがかみ合い、お歌そのものの格好良さも相まってバトルとしても素晴らしい。最後の締めのいつもの決め台詞も、いつも以上に気合が入って見えます。ラブシャワーピッチ!!

またついでにいえばオチの「再び失恋」も、ぴっちの世界観「望みが叶うとは限らない」に通じます。
リナの歌う『運命という絆を信じている』は、絆の存在を信じているだけで、仮に絆があったとしても願いが叶うかには言及していません。でも、それでもだからこそ歌い続ける。

放送当時はあまり意識できていませんでしたが、この回は本当に素晴らしい。戦闘パートだけでも何度見返したことか。
今回の配信で、「ぴっち」の良さが少しでも広まると嬉しいです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(第03話)デリシャスパーティ♡プリキュア「コメコメのおつかい!まいごで大騒動!!」感想

2022年02月20日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第03話)デリシャスパーティ♡プリキュア「コメコメのおつかい!まいごで大騒動!!」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第3話より)

定番にしてしばしば評判の悪い「謎生物が騒動を起こす」お話。
前作のくるるんが超優秀だったこともあり、今回の話はちょっと心配したのですが思いのほか「はた迷惑」度が低かった気がする。多分、周りの人が助けてくれたからだ。

独断単身でおつかいにいったコメコメは、青の子や拓海くんに助けられます。
従来であれば隠して大騒動になりそうなところ、民間人(と呼ぶには無理はありますが、現段階では一般の人々)に公開されていることで救われています。

プレシャスさんが変身姿で青の子を送り届けるのも、普段ならかなりの一大イベント。変身能力を、戦闘以外に使った…!
青の子も次回でプリキュアになるとはいえ、劇中の彼女らはそんなことは知らないわけで、隠す前提の先輩方とは随分と違います。羞恥心が足りないとも。

1話や2話を見るに、今年は「孤立を救う」がテーマのように見えます。マリちゃんの結界を和実さんがブチ破るのも然り。
今回の青の子との接触は、逆サイドからの結界突破ですね。現実⇒異世界を突破するように、異世界⇒現実も突破する。マリちゃんの結界を気にせず突破したように、プリキュア姿を民間人に晒すのに抵抗がない。和実さんは「境界」のような概念の破壊者なのかもしれない。

ただ芙羽さんが今回の騒動に遭遇したのは、自分で歩いて帰ったからです。あるいは珍しい犬に自ら近づいたから。
車での送迎という閉じた環境から、ささやかながら外に出たことがきっかけなので、助けてもらうばかりではない要素もあるのかも。
今のところ、ただひたすらに一人で飯を食い、そして吐きそうになってる黄色の子も、何か「自ら一緒にやろうとする」イベントがあって合流するのかもしれない。

これまでのプリキュアシリーズは、有無を言わせず戦闘に巻き込まれているケースが多いです。敵の目的がアイテム集めとかであっても、目の前に化け物がいたら無関係とはいきません。
しかしながら和実さんの場合、マリちゃんが結界を張った時点で「消えた。家に帰るか」の選択肢があった。そしてそこを自ら踏み込んできた。
次回の芙羽さんの変身場面も楽しみに待ちたい。

あと、レシピッピを集めるとレシピが見られるらしい。変な日本語ですが。
レシピとは先人の調理法。皆で共有するというテーマ的なものを感じます。

ではブンドル団の皆様は、レシピッピを捕まえてカレーを作る気だったんでしょうか。
今回の敵さんは割とフレンドリーというか、ジェントルーは上司っぽいセクレトルーさんをそれなりに慕ってる(感情が希薄なだけ?)っぽく、対立する動機がいまいち分かりません。「カレー食べたいの?じゃあ一緒に作ろうよ」の一言で戦いが終わっていた気がしなくもない。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「恋はなんだろう」と無効化される二択:マーメイドメロディーぴちぴちピッチ感想

2022年02月14日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
フル☆アニメTV様で「ぴちぴちピッチ」および「ピュア」の無料配信が始まりました。2022年5月9日まで。素晴らしい。ありがたい。

これまで配信サービスと縁がなく、レンタルや購入も困難と「どうやって視聴すればいいんだ」と新規参入者を拒んできた「ぴっち」が、遂に世間の目に晒されることに。この機会に多くの人に見てもらい、第三期アニメ化に弾みをつけて欲しいところ。

新章「aqua」の連載、コラボカフェやグッズの数々、新イメージソングの決定(推してた「なないろメモリー」が最優秀賞に!おめでとうございます!)と、「ぴっち」熱が盛り上がりまくっているので、改めて感想を書いてみる。

(以下、最終話までのネタバレを含みます)

■「恋はなんだろう」

初戦闘は第5話「冷たいキス」。「聴いて胸の はじけてとびちる なんだろう」というスプラッタな歌詞と、直撃をくらったイズールが胸を押さえて悶えるので有名なお歌。歌詞に「人魚」が入っている数少ないお歌の一つだったりもする。
リアルタイム当時はサントラに収録。ボーナストラック枠の特殊ソングです。

第5話で「一般人の前に平気で人魚姿をさらし、そのまま変身、お歌」をやったおかげで、ここから先の「何でもあり」具合に制限がなくなったように思えます。普通なら躊躇するハードルを、あっさりと乗り越えてきた。この時モブが発した「アイドルのコンサートだったのか!」は「ぴっち」を象徴する台詞の一つですね。今後何か変な描写があったとしても「アイドルのコンサートだったのか」で解決。

と、ネタに振り切ってはいるのですが、このシーンは意外に重要な要素もはらんでいます。

るちあさん達はマーメイドです。人間がマーメイドに変身しているのではなく、マーメイドが人間に化けている。
彼女たちの視点では人間・七海るちあこそが仮初の変身姿で、本来の自分はマーメイドです。そのため、マーメイド姿(および地続きのアイドル態)で何かをするのに、彼女たちは抵抗を持っていません。

彼女らの主観は「マーメイド」にある。

視聴者の我々はヒトなので、これが随所でミスリードになっています。
最大のものはおなじみの「初恋の男の子は海斗だったの!」「言いたいけど言えない」の前説。るちあさんは人魚なので、わざわざ人間・七海るちあで恋仲になる必要がありません。実は全く無意味な葛藤だったりする。

肝心のるちあさん自身が混乱しているという酷い誘導っぷりなので紛らわしいのですが、「ぴっち」の基本構成かのようなモドカシイ恋愛ネタは、そもそも成立していません。
「人魚姫」の定番の二択も、このせいで踏み越えられてしまっています。

アンデルセンの「人魚姫」は、「声か足か」「王子を殺すか自分が泡になるか」の二択を迫られました。
「ぴっち」もセオリー通りに二択は出てきます。「地上に残るか海に戻るか」「人魚るちあと人間るちあのどちらを選ぶか」などなど。

しかしながらこの二択、「本性は人魚であり、陸や人間全般には興味がない」という身も蓋もない形で潰されます。
アンデルセンの「人魚姫」でいうなら、「なぜ声を差し出して足を貰わねばならないのか。尾びれで会いに行けばいい」「なぜ王子と陸上生活にこだわるのか。海に連れて行こう」のような感じでしょうか。

二択が成立するのは、我々がヒトの主観で見ているから。マーメイドの視点で見れば、結論は明白です。

人間るちあか人魚るちあかの二択は「本性は人魚なんだから人魚。区別する意味もない」で解決。
地上か海かの二択は「迷いはするものの早々に結論を出して海へ」「海斗くんはパンタラッサなので海で生活して問題ない(るちあの本性は人魚、と同様の身も蓋もない解決)」。
波音やリナも「地上に残り続ける(海を捨てる)」選択肢は持っていません。

太郎ちゃんと沙羅の悲劇は、太郎ちゃんが人間の価値観で勝手に二択だと思い込んでしまったからとも言えます。
沙羅が最終的に「地上に戻る太郎」ではなく「海底に沈んでいくガイト」を選んだのも、テーマ的には「アイデンティが海だから」の面もあったのかもしれない。

「海」はすべての生き物の源流ですから、「海」を基準にする方が自然です。少なくともマメプリたちはそう認識している。私たちの遺伝子には「海」が流れている。

そしてその遺伝子レベルの記憶の問題が、「ぴっち」では二択問題より重要視されているように思えます。
海斗くんは「人間るちあと人魚るちあ」の迷いは断ち切れた。なぜなら、るちあは人魚だから。
では、なぜ人魚のるちあに惹かれたのか。それは彼がパンタラッサだったから。

ガイト様が突き付けた「恋と感じているものは、パンタラッサの血のなせることだ」は、「ピュア」のみかるを狂わさせた直接の原因です。
人魚-パンタラッサに限らず、私らの「愛」も突き詰めれば本能や遺伝子によるもの。では「愛」に意味はないのか。
男女間の恋愛に限らず、「光を求める」や「孤独が辛い」等も同様です。

胸の中から「はじけてとびちる」何だかよく分からない本能的な何かをめぐる物語、それが「ぴっち」だと思ってみる。

また、上記の事情は新章「aqua」では覆ってるのにも注目したい。
母・るちあは自分をマーメイドだと思っていますが、娘・るきあは自分をヒトだと認識している。故に「地上か海か」「マーメイドか七海るきあか」の二択が成立します。これに関連してか、るきあさんは「変身後の姿(つまりは人間態)」を敵に知られてもいます。

表面的には前作「ぴっち」をなぞっているかのように見える「aqua」ですが、根底の認識が全く異なり、この違いがどう作用するかは今後とても楽しみです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(第02話)デリシャスパーティ♡プリキュア「さようなら、ゆい…!マリちゃんの決意」感想

2022年02月13日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第02話)デリシャスパーティ♡プリキュア「さようなら、ゆい…!マリちゃんの決意」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第2話より)

初陣。そして戦闘アイテムが破損。
辛くも勝利を収めるもののいきなり窮地に立たされました。

成果もあった。プリキュアです。伝説の戦士が仲間になってくれた。しかも凄くやる気満々だ。
だけれどそれがかえって申し訳ない。戦いの恐ろしさも知らぬ子を、戦線に巻き込むなんて…。

結果、マリちゃんは一人で戦う決意をし謎結界で閉じこもるのですが、和実さんは一切の躊躇なく追跡、突入してきた。
何かもう「情け容赦ない」とか「血も涙もない」とか表現したくなるほど、問答無用で突入してきた。

これまでのシリーズでは敵側がやっていた謎結界を、今年は味方側が展開しており、おそらくはテーマ的に意味があると思われます。そして1話に続き2話でも、その結界を破って和実さんがやってきた。

シリーズ名「パーティ」やOPの楽し気な食事シーンからも連想するに、「みんなでやる」「良かれと思っての孤立を救う」ようなそんな流れを予想しています。
別行動をとっている青の子や黄色の子も、今は「単独」で動いている(黄色は一人でランチ、青は前回車に閉じこもっている)ので、そのあたりでも何かありそう。

ラストの乾杯も、考えてみれば一人ではできません。マリちゃんがしきりに美容テクニックを共有したがるのも、「みんなで」に関連しているのかも。

一方でプレシャスさんも一人では勝てなかった。和実さんは絶対の救世主ではない。お互いに助け合っています。

謎アイテムを使えば本国との物の行き来はできる、でも人は通れない、のも今のご時世っぽい。
今年の異世界はバックアップする気満々のようなので、そこは安心できそう。例年、滅びたり放置したりばっかりだったものな…。

もう一点、今回の料理が「キュウリ」なのがちょっと気になる。

幼少時のエピソードにて、和実さんは子猫にキャットフードを与えますが食いつかず。サカナを差し出したら食べた。
前振りとして「ねこじゃらしで遊ぼうとする」があり、「食べ物だけではなく「みんなで何かをする」のが重要だ」の描写に思えるのですが、「料理(加工品)」と「素材」のような気もします。

その後、和実さんはキュウリそのままをモグモグかじってる。料理を否定するとは全く思えないだけに、何かの意図があるとしてもそれが何なのか分かりません。
まぁ常に飯を食ってる娘さんなので何か食わせねばならなかったが、さすがにずっと握り飯食べてるわけにもいかないよな、というだけかもしれませんが。でも「握り飯」もかなり原始的な料理で、どちらかといえば素材そのまま寄りなんだよな。
変身後の決めポーズのバックに稲穂が輝くあたりも含めて、「料理の根本、原点」とかそういうのの象徴なのかしら。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マーメイドメロディーぴちぴちピッチ aqua「ももいろSP」(なかよし2022年3月号)感想

2022年02月06日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
■マーメイドメロディーぴちぴちピッチ aqua「ももいろSP」(なかよし2022年3月号)


なかよし 2022年3月号 [2022年2月3日発売]【電子書籍】[ 雨川透子 ]

今月もショート掲載。
るちあ母の素晴らしきセーラー服コスプレを拝めます。母とその友人の痴態に、無言で立ち去る るきあさんの心境やいかに。

しかもただのセーラー服ではなく、あくまで「アイドル」と言い張ってマイクを握ってるのが良いです。
「ぴっち」は人魚ものであると同時にアイドルもの。人魚ジャンルからすればアイドル要素が、アイドルジャンルからすれば人魚要素が特異的だったわけで、マイクは大変に重要です。

「るちあはアイドル態への変身能力を保持しているのか」がいまだ謎のままですが、いざ変身したらるきあさんはどう思うんでしょうね…。
30台半ばと思われる母の、スーパーアイドル姿。娘的には相当にきつそうです。それも含めて第三者としてはとても見たいです。がんばれ、るちあ&るきあさん。

巻頭の特集ページに掲載の「前作「ぴっち」を娘に勧めるるちあさん」の図も良いですね。ウザ痛い母キャラは数多くあれど、るちあさんは前作のヒロイン様なので破壊力が違う。

2月上旬にイメージソングコンテストの結果が発表されるとのことで、次回はいよいよ変身およびお歌のお披露目でしょうか。
個人的には「なないろメモリー(視聴サイト)」を推しています。(以前に書いた記事:「「なないろメモリー」(優莉)に投票した理由」

他の応募曲は「人魚」や「恋物語」を中心に据えたものが多かった印象ですが、この曲は「アイドル」を組み込んでくれていました。
直接的に「マーメイド」のような単語を用いずとも、ぴっち脳の我々は「なないろ」と言われたら人魚を連想できる、だからその分を他の要素の描写に使える。そんな境地を上手くお歌にしてくれていてとても好き。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(第01話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ごはんは笑顔♡変身!キュアプレシャス」感想

2022年02月06日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第01話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ごはんは笑顔♡変身!キュアプレシャス」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第1話より)

今作の中心ギミックは「ごはん」。特殊なネタでもないので特には気にせず見始めたのですが、思いのほか重かった。
OPに出てくる「パーティ料理をテーブルに並べてみんなで」「おにぎり」「並べ売られたパン」「ハンバーガーや点心もって食べ歩き」「皆で同じ皿をつつく」は、いずれも現代では無理です。多大な制約がある。

これらはコロナが収まれば解決するかといえば、そんな単純な話でもなく、おそらくは元には戻りません。
例えば「皆で同じ皿を『直箸で』食べる」のは、今の衛生観念では無理でしょう。コロナ以外の感染症の他、生理的に厳しいものがあります。直箸は前々から無作法とはされているものの、親密さの象徴のような面もあったわけですが、今となっては創作の中でないと肯定的には見られない。
(※OP映像では直接には直箸は描写されていませんが、取り箸が用意されていない)

無論「だから悪い」「だから古い」のではなく、何気ないはずの日常だったものが幻想世界と化していることが純粋に衝撃です。
多分それもあって「ごはん」をテーマにしたと思うのですけど、「やっぱり皆で食べると幸せだよね」のシンプルな方向性なのか、「そこに拘る必要はない」に行くのか。

現実の社会では確かに以前のような食べ方はできなくなりましたが、自宅での食の楽しみは充実したとも言え、必ずしも悪いことばかりではありません。特に「料理を作る」にフォーカスするなら重要性が増しています。

敵の目的が不明なれど、「ぶんどる」からすると占有などを連想します。「皆で食べる」に対する「孤立化」のような対立軸でしょうか(敵の叫びがコロナ禍で伸びた宅配サービス業者を連想するのはご愛敬)。
「レシピ本を独占する」を逆にするなら「レシピを公開する」。これが「自宅でも料理できるようになる」なのか「自由に店舗に行けるようになる」なのかで、受ける印象はだいぶ変わるな。

劇中には何故か閉まっている飲食店が出てきます。これらもどう関わるのか。
ぶんどられると味が落ちるようですからそのせいなのか、それとも全く関係なく不景気的なやつなのか。後者だと辛いですね…。

お約束の謎の異空間を作るのが、味方側なのも面白い。意図的な孤立。これが後々「街の人みんなで戦う(みんなで食べると美味しいね)」的な布石になったりするのかしら。ペンダントが壊れたっぽいので、今回一発限りのネタかもしれませんけれど。

その孤立結解を、主人公がぶち破って侵入してくるのも象徴的です。マリちゃんは良かれと思って結解を張ったんでしょうし、次回の「さよなら」も「迷惑をかけたくないから」とかだと思うのですが、それをぶち破って侵入してくる。

現実でいえば、仮にコロナが終息しても今までみたいな会社の飲み会をしたいかといえばNOです。ただ飲み会全部を否定はしないし、それはそれで楽しさや大事さも分かる。
良かれと思っての孤立をぶち破り、「みんなで」「協力」そして「パーティ」は重要な要素になりそう。あるいは逆に、「パーティ(みんなでやる)ばかりが大事ではない」の方向で、逆説的にパーティの良さを描くのか。

以前のシリーズでも当たり前にあった食べ物描写が、今作は「ごはん」を全面に出しているのでかなり刺さってきます。
新しいプリキュアさんはどう切り進むんだろう。今年も1年、楽しみです。

【転げ落ちるベビーカー】

人助けの定番「ベビーカーの救出」。奇しくも料理つながりの宇佐美さんも経験されました。
これはリスペクトなのか、それとも肉体派の和実さんの人助け描写としてやりやすかったので、たまたま被ったのか。
料理とは遠い存在(離乳食は食べてそうですが)の赤ちゃんネタで、料理のプリキュアに共通点があるのはちょっと不思議。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする