花の栽培手帳

長年植物との出会いの中で得た栽培のポイントや、話題を書いています。

~クンシラン物語 5~

2021-02-17 10:17:50 | Weblog
~クンシラン物語 5~


どのような丈夫な植物にも、天敵の病原菌や害虫が住んでいます。

クンシランの栽培で最も気をつけねばならない土壌病原菌はフザリューム菌です。
あの太い根も、これに犯されると根が腐敗し、隣の株に次々と移っていきます。

この株を見つけると、直ちに捨てるのが最もよい方法です。
発生株の鉢や用土を再び使って植えると、又病気が起きてしまいます。
この場合は、捨ててしまうか蒸気消毒しか方法がありません。

シクラメン栽培の棚下にクンシランの鉢を並べました。
年に一、二度固形肥料を与えたり、赤葉を取るだけで、水を与える必要はほとんどなく、暖房費もいりません。

長期間棚下で栽培していると、水垢や埃が鉢や葉にこびり付くので、出荷時には一枚ずつ汚れを拭き取ります。

棚下に雑草が生えると、カビやアブラムシ、ダニなどの発生原因になってしまいます。
そこで、定期的に除草剤を散布します。

ところが、クンシランが並んでいると、除草剤を散布出来ないので、手で取り除かねばなりません。

このようなことから、棚下にあるものを全て取り除き、綺麗に整理することになりました。

時の流れと共に、クンシランの栽培も大きく変わっていきました。

※ 写真はクンシランの画像です。

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