風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

スウェーデンの秋暮らし 3-1

2017-11-15 | 海外
2日目からの続きです。 

● ストックホルムへ

3日目は、ストックホルムに行きました。この日はベイビーも一緒に連れて行きます。
ベビーカーを引いて歩いていき、20分ほどで駅に到着。
自販機でクレジットカードでチケットを購入します。

スウェーデンは徹底したキャッシュレス社会で、カード1枚あればほぼすべての買い物ができるようになっています。
なので今回、両替をしていません。
北欧はEU加盟国ですが、ユーロではなく現地通貨を使っており、スウェーデンはクローネです。
両替していたら、けっこう面倒だったことでしょう。

ストックホルム行きの電車は1時間に1本。11時台のに乗ることにしました。
ウプサラ-ストックホルム間は、50分ほどで片道95クローネ(約1400円)。
あれ?と考えます。
初日に降り立った空港は、ストックホルムとウプサラの間にあり、空港からの電車は20分程度だったのに、乗車料金は204クローネ(約3000円)でした。
考えてみればかなりの高さですね。北欧は日本よりも物価が高いのですが、それにしたって高すぎ~。



空港路線は新しくなり、その費用が利用者の負担になっているそうです。ムム。
乗車中、検察がきました。

● 久しぶりの町

終点のストックホルムに到着。さすがは北欧最大の首都、道行く人が増え、密集し建物が建ち並んでいます。
モダンな今風の建物が多く、北欧デザインだらけ。
大きなオブジェがありました。



駅からまっすぐ歩いて、市庁舎へ向かいます。
過去2回訪れた場所なので「思い出す?」と聞かれますが、正直全く思い出せません。
記憶に残っているのは、ガムラスタンの石畳と町並みくらいです。



ストックホルムはさまざまな運河が流れており「水の都」「北欧のヴェニス」と呼ばれます。
遊覧船が停泊していました。

● シティホール

リッダー湾に面して建つ赤茶色のレンガの建物が市庁舎。



ここはノーベル賞授賞者の公式晩餐会会場となっています。



壁のつたが紅葉し始めていて、きれい。



湾は静かに凪いでおり、宮殿に面した湖のよう。



対岸は高級住宅街。トーマス太郎さんの邸宅もあるそうです。



● 新旧デザイン

裏側に周ると、横たわる巨大な金の像がありました。
突然現れるバイキング感。



中世にストックホルムの街を築いた、ビルイェル・ヤール(Birger Jarls)さんの記念碑だそうです。



旧市庁舎から見える銀色の建物は、ラディソンブルー・ウォーターフロントホテル。
生け花の剣山のような斬新なデザインで、空から落ちてきた人は刺さってしまいそう。
ストックホルムには、中世の古さとモダンな新しさが同居しています。

ガムラスタンへ行く途中。
運河に囲まれたこの辺りは風が強く、人々の髪をなびかせ、身体を冷やしていきます。



ヘランズホルメン島という小さな島にある重厚な石造りの建築物の国会議事堂。
画像ではわかりませんが、島の形に添って、半円形をしています。



グループで行動していたティーンズ達。
ABBAみたい。a-haみたい。(あ、彼らはノルウェー人だった)



● 石畳の旧市街

ガムラスタンの町に入りました。
ガムラスタンとは、古い町という意味。旧市街というところですね。

北欧で南欧産のオレンジが売られています。君よ知るや南の国。



ポリスがセグウェイでパトロール中。
すてきー!小回りがきくからでしょう。



● 馬ではなく戦車

1時になるので、馬に乗った衛兵の交代式を見ようと王宮へ向かいました。
オランダ・ルネッサンス様式の宮殿には、600以上の部屋があるそうです。
ただ、王室はここには住んでおらず、今は郊外のドロットニングホルム宮殿が居城となっています。



ところが王宮前広場には衛兵も馬もおらず、時間が来ても衛兵交代式は始まりません。
代わりに銃を構えた迷彩服姿の兵士がいて、緊迫した雰囲気に包まれています。
 


「4月のテロ以来、変わっちゃったんだわ」とショックを受けた様子のリョコちゃん。
戦車の後ろに、銃を背負った女性兵士がいました。



テロは、この国に暗い影を落としています。
兵士たちを前に長居はできず、早々に王宮を後にしました。

● ハッピーボーイ

気を取りなおして、フィンランド教会へと向かいます。
ここの敷地内に、市内一小さい、高さ14cmの少年像があるのです。



小さな少年は、誰かが作ってあげた、手編みの帽子をかぶっていました。
帽子を取ると、ピカピカに磨かれた頭が見えます。



この少年の頭をなでると、幸せになると言い伝えられています。
誰もが幸せになりたいので、少年の頭はどんどん輝いていきます。
私もナデナデしてきました。



● 迷路小路

ガムラスタンは、こうした細い路地が張り巡らされています。
どこに出るのかは、行ってみないと分かりません!



なんか科学者の像がありました。
書かれている文字は中世ラテン語だったりするため、スウェーデン語ができるリョコちゃんも「?」といったところ。
ガイドブックを見ればいいのですが、持ってきていません。



迷路のような路地を抜けて、ガムラスタンの中心となる、ストールトルゲット広場に着きました。
噴水のある広場にカラフルな中世の建物が面しています。
右側にあるのは、ノーベル博物館。

● ノーベル博物館

かつては証券取引所の建物でしたが、ノーベル賞100周年を記念して2001年にオープンしました。
ノーベル受賞者がサインをする椅子は、ここのカフェにあるものです。



ノーベル賞授賞者は、授賞式の翌日にウプサラ大学で講演会を行うならわしになっているそう。
「京大の山中先生も講演したのよ」とリョコちゃん。
「今年は東工大の大隅先生ね」と言いましたが、彼女は大隅先生も、日本人がまた受賞したことも知りませんでした。
人によって話題性も違うのかしら?

この辺りでUターンをして、旧市街から新市街へと移動します。
そもそも古い石畳の続くこの辺りに、ベビーカーを引いてやってくるのはかなりの体力仕事。
リョコちゃん、大変なのにどうもありがとう。
時々交代しますが、日本のものより大きくて丈夫なベビーカーは、操縦が大変です。

● 日本料理店チェック



「将軍」という日本食レストランがありました
海外の和食店チェックがひそかな趣味の私。さっそくメニューに目を光らせます。



天ぷらとかしゃぶしゃぶとか、ちゃんとした和食メニューがありますが、「DimSum」(点心)のメニューの方がたくさんありました。
飲茶は中国よ~。
海外の日本料理店は、かなりの高確率で中国人経営の雰囲気和食店だと私はあやしんでいますが、このお店もどうやらそのようです。
世界中で人気が高い日本料理は、アジア人がビジネスにしていて、今では「類似品に注意」状態。
あまりにナンチャッテ系が多く、海外に間違った味と情報が伝わっているので、和食は基準を作った方がいいと思うんですけれどね。
日本政府、ちゃんと考えて!

● ロイヤルファミリー

写真館に飾られていた、二組の結婚写真。
これは、二人の王女様とその旦那さまだそう。
左がお姉さんのヴィクトリア、右が妹のマデレーン王女。



スウェーデン国民はロイヤルファミリーを慕っており、人気が高い2人だそうです。
王位継承権を持っている姉のヴィクトリアの旦那様は、元スポーツトレーナーだそう。
逆シンデレラ!

美男美女揃いのスウェーデン王室の中でも、女優並みにきれいな妹のマデレーンは、特に人気があるそうです。
妹の結婚相手は銀行マン。姉妹ともに庶民的ですね。

● 新市街

新市街に移動しました。古い石畳の道から舗装道路に変わります。
歩行者天国の通りには、ライオンの車止めが置かれていました。
ニコニコしててかわいい~。



誘拐犯にしか見えない標識を発見。



噂にはよく聞いていましたが、見るのは初めて。確かに危険なにおいしかしません!

● カフェ・パノラマ
 
ランチにしようと、リョコちゃんおすすめのMedelhavsmuseet(中世博物館)のカフェに連れて行ってもらいました。
ところが、ランチタイムの2時前なのに、なぜかお店は閉まっています。
お客さんがいないから、早じまいしちゃったのかしら?(ゆるい~)

そこで、文化会館の上のレストラン、Café Panorama(カフェ・パノラマ)に向かいました。
ここから新市街の中心、セルゲル広場(Sergels Torg)が見下ろせるため、窓際狙いが熾烈です。
広場はこの時期、一斉工事中で、あまり美しい光景ではないのですが。
私たちは場所取り合戦をじわじわ繰り広げる人たちを見ながら、中の方に座ります。
12時からのゴールデンタイムは避けたので、窓際以外は空いていました。



スウェーデン独特の日替わりランチメニューにサラダビュッフェ。
ここでもリョコちゃんに説明してもらいましたが、たくさんあって覚えきれません。
さりとてプレートを見てもわからない言葉が並んでおり、唯一フランス語で読みとれたBœuf Bourguignon(牛肉の赤ワイン煮込み)にしました。



柔らかく煮込んだお肉がほろほろと口の中でほどけ、マッシュポテトとよく合います。
パンもプチケーキも食べ放題。全種類を食べてみました。




赤ワインの酸味と風味がけっこう効いていて、大人の味つけでした。
おなかいっぱいになったところで、その2に続きます。



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