風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

2012-8 箱根・湘南・夏すすき2

2012-08-31 | 神奈川
箱根二日目。朝も露天風呂に入ります。つくづく贅沢ー!
朝食には、温泉卵が出ました。
今年の夏は、ちょこちょこ温泉宿に泊まっていましたが、意外に温泉卵が出てこなかったので、嬉しくなりました。

  

離れにいると、全く外の様子がわからず、人の気配も感じませんが、食事の時には別邸の宿泊客が勢ぞろいします。
行き届いたサービスに、女性客同士が多いかと思いきや、親子やカップルの率が高かったです。

  

チェックアウト後は、芦の湖へと降りて行きました。
湖には海賊船やスワンボートが浮かんでいましたが、参勤交代の『つらつらわらじ』を読んでいるためか、久しぶりに箱根杉並木を歩いてみたくなりました。
夏の強い日差しや冬の寒風から旅人を守ったこの道はとても涼しく、たしかに暑さをしのいでくれます。先人の知恵ですね。
切られた杉の年輪を数えると、300年以上のものもあったりしました。

 

暑かったので、サイダーを飲むことに。
数種類が売られている中でも、ラーさんが好きで、お取り寄せしているという片浦レモンサイダーを飲んでみました。
スカッとさわやか、おいしかったです。壜を透かした向こうには、青い空と夏雲が見えました。

 

それから、ロープウェイに乗ることにしました。
ロープウェイといったら大涌谷だろうと思った私は、硫黄の臭いを思い出していましたが、乗りこんだロープウェイはなんだかどんどん山の上へと向かっていきます。
下はうっそうとした緑の山。ぐつぐつと煮えるような谷ではありません。
あれ、ほかにもあるのね。知りませんでした。

 

どうやら、大涌谷の方は「箱根ロープウェイ」といい、私たちが乗ったのは、「箱根駒ヶ岳ロープウェー」というそうです。
まぎらわしーい。そして「ウェイ」と「ウェー」の違いはいったいなにかしら?
駒ヶ岳ロープウェーは初めて乗ったので、新鮮でした。
正式名称は、伊豆箱根鉄道駒ヶ岳索道線というそうです。噛みそう~。

 

標高1,357mの駒ヶ岳山頂まで登ると、とても涼しくなります。
眼下に広がる芦の湖もとてもきれい・・・と思っていたら、霧が立ち込めて、あっという間に下界が見えなくなりました。
まあ、そのうちすぐに霧も張れるだろうと思っていたら、ますます濃くなる一方で、下界どころか、周囲の様子もわからなくなります。
山の天気は変わりやすいものですね。

 

視界はいまいち、というより全くダメでしたが、それでも涼しさが心地よくて、しばらく上にいました。
ロープウェーで解説をしながら一緒に乗ってきた係員が「降りたくない」とつぶやいていました。
山頂には箱根神社元宮があり、これまで、下の神社にしか参拝していなかったなあと、お参りしました。
2400年前の、人皇五代孝昭(こうしょう)天皇の御代に建てられたものだそうです。
そばには遺跡もあります。なんて古い由来でしょう。キリストも真っ青ですね。

 

これまで、箱根といったらあのくねくね坂で必ず酔い、モウロウとした浅い意識の中で芦の湖に着いていたため、今回は酔い止めを飲んで行きました。
ただ今回、行きに全く酔わず、(これなら薬なしでも大丈夫かも)と思って、2日目は飲まないでみました。
全く酔いませんでした。ラーさんの慎重な運転でプリウスに乗っているからですね。
そのプリウス、箱根でめでたく走行距離10万キロとなりました。おめでとう~。

 

のんびり帰途につきます。
北海道で、動物注意の標識をたくさん見てきましたが、箱根でも見るとは思いませんでした!
北海道にはなかった、お猿さんバージョンでした。

 

箱根湯本の駅には、ちょうどロマンスカーが止まっていました。
いっぺん乗ってみたいな~と思いますが、神奈川県民はかえって遠くなるから、乗りません。見てるだけー。

 

小田原辺りで昼食にしようと降りていったら、月末だからか道路が混んでいました。
駐車しやすそうな海沿いのお寿司屋さん「あじわい回転寿司 禅」に入りました。
回転寿司ビストロという一風変わったお店で、イベリコ豚やフォアグラなどを使った、まったくお寿司とは関係ないヨーロピアンなメニューがたくさんありました。

生シラスの握りがあると聞いて、さっそく注文したら、こぼれんばかりの生シラスが出されました。
ほかにも、はもや地魚三味など、魅力的なネタがたくさん。

   

お昼を外した時間だったので、席がありましたが、いつも行列ができているそうです。
店長はじめ店員さんたちのノリノリのノリにビックリしましたが、とてもおいしくて「近くにあったら、通っちゃうね」と話しました。

 

そこから海沿いに走ります。大磯ロングビーチの前も通り過ぎました。
コテコテでも、やっぱりここはサザンの曲を流して走らないと。
「あなたはサザンって雰囲気じゃないわね」とラーさん。
そうかしら?B'zも合わないって言われたことあるわー。カラオケで。(あたりまえ!?)

 

立ち寄った茅ヶ崎サザンビーチは、前にも来たことがある場所でした。
ただ、夏に来たことはないため、広い砂浜にずらりと海の家が建っている光景に目を見張ります。

 

夏はこんな風ににぎわっているのねー。
(たしかこの辺にあったはず)と、サザンのジャケットにもなっているCのオブジェを探していきました。

 

夏の海岸は、日光が反射して、まぶしいほどにキラキラ。
湘南の海っていいな!と思います。 

 

ビーチでは、ビキニ姿の人たちが水辺で楽しくはしゃぎ、バーベキューをしている人たちもいました。
ナツオとナツコの楽園です。

 

湘南ビールのラベルに描かれたえぼし岩も、ちゃんと見えました。

 

夏の海を十分満喫してから、横浜に戻り、食事をとってお別れしました。
近いようで遠いような場所にある箱根。
日帰りでも十分行けますが、一泊するとゆったりできるものだなあと実感しました。
なんやかやで、ハードな旅ばかりだった今年の夏でしたが、箱根ではじっくりと「なにもしない休日」を楽しむことができました。

 
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2012-8 箱根・湘南・夏すすき1

2012-08-30 | 神奈川
旅の神様にほほえんでもらったこの夏は、本当に旅行づいています。
夏休み最後のプチ旅行として、箱根に行ってきました。
同行者は、この前一緒に霞ヶ浦一周ドライブをした、ラーさんことLatourさん。
お昼に新横浜で待ち合わせし、プリウスに乗りこみます。
高速に入り、海老名SAで昼食。
「海老名の名物っていったらなんだろう?」
ラーさんはエビカレー、私はエビ塩ラーメンと、結局それぞれ海老ものを選びました。
名前だけという気もしますが・・・。

 

快調に車は進み、箱根道にさしかかると、そこからは道幅も細くなり、道路も混み始めました。
昔の道なので、仕方がないのでしょう。

 

アーチ橋の向こうに、赤い橋が見えて、身を乗り出します。
千歳橋という名前の下に「土木遺産」と書いてありました。土木学的に貴重な建築なんでしょう。
吊り橋好きの私のために、ラーさんはいくつか橋を見つくろってきてくれ、その中の鶴翁橋を渡ってみました。
塔ノ沢の温泉宿専用の吊り橋で、橋からの眺望がいかにも温泉町という風情でした。

 

くねくね道を迷ったりしながらも、予定通り3時に宿にチェックインします。
ガラスの森美術館そばの、去年泊まった、職場の保養所から割と近い場所にありました。

今回の旅は、これまでとは違って、宿でのんびりするのが目的。
宿泊先「仙石原品ノ木一の湯別邸」は、温泉宿の別邸、しかも露天風呂付き離れの広々とした一軒家。

 
 
二階建てで、完全にプライバシーが保たれています。
宿の母屋にも宿泊部屋はありますが、離れは4棟のみ。
最小2人、最大5人まで泊まれるというゆとりの広さです。
旅程をすべてお任せしていたラーさんに「よく予約取れたのね」とため息をついたら、「私もそう思う」と言われました。

 

離れの家の玄関には、名前が書いてありました。私たちの棟は「乙女」。
箱根での宿泊旅行は、これが3回目ですが、そのどれもが「乙女」の部屋でした。
ほかは「足柄」「金時」などです。
女子同士だからでしょうけれど、乙女部屋記録が更新されて、嬉しいわ。

 

 

 

木造の離れは、まだ新しく、すがすがしさが漂っています。
標高が高い箱根も、実際に来てみると下界と変わらない暑さ。
それでも、宿にいるとのんびり、のびのびできます。
今回は、移動せずに居心地いい宿でひたすらゴロゴロしようと身体を伸ばしましたが、ラーさんは違いました。
「一息ついてから仙石原へ行きましょう」

 

今回、箱根に行きたいと言ったのはラーさんですが、それには理由があったようです。
俳句の会に入っているラーさん。会員たちと、飯田蛇笏の

「 をりとりてはらりとおもきすすきかな 」

の句の話になり、「このススキは、秋枯れしたものか、夏の青々としたものか、いったいどっちだろう」と、討論になったとのこと。
専門的すぎる話に(はあ・・・)と聞くしかない私。
個人的には、秋のススキじゃないのかな、と思いますが、「重さがあるから、夏ススキじゃないかっていう意見もあるの」とラーさん。

結局、どちらなのか、実際に折り取ってみて、確認しようと思ったとのことです。
まあ、なんて教養「プラスアルファ」(←こっちが大きい)なんでしょう。
私の友人は、だいたいにおいて凝り性の人が多いのですが、ラーさんもかなり高度だわ~と思いながら(うん)と頷きました。

をりとりて・・・
   

はらりとおもき・・・
 

すすきかな。

さて、この決着はどうつくのでしょうか。

さして俳句のたしなみなど無い私。
ススキといえば秋、秋といえばコスモス、コスモスといえば水原秋桜子と連想しました。
「水原秋桜子は、弟子にも名前の意味を教えなかったそうよ」
ええっ、なぜかしら?

 

シロウト発言しかできない私。「"咳をしてもひとり"の歌の良さが、どうしても分からないの」と言うと、「ああ、尾崎放哉ね。あの人の人生を知ると、なるほどねって思えるわよ」と、かいつまんで教えてくれました。
孤独に愛され、そして疎まれた孤高の俳人だったんですね。
普通の生活からはとうてい生み出せないような、突出した句ですからね。

荻(おぎ)とすすきは似ているけれど違うとも教えてもらいます。
荻と萩の区別もついていない私は、自然観察教室に入っているような気になりながら、折り取ったすすきと一緒に宿に帰りました。

途中で寄ったコンビニは、去年も立ち寄ったお店。
相変わらず、エヴァ一色です。

 

離れに戻ってから、掘りごたつに座ったラーさんが取り出したのは、テープとスケール。
テープでススキを留めて、重さを測っていました。
まるで科学者のよう。すごいわー。
俳句好きの人の情熱(というかなんというか)をまの当たりにした気分でした。
 

 

庭には露天風呂があります。私たちだけの専用のお風呂。
お湯をためる必要がなく、温泉が常時入れる状態になっています。
まだ外は明るかったのですが、さっそく入って汗を流しました。
温泉につかって青い空を眺めるなんて、とっても贅沢だわ。

 

夕刻になり、別邸宿泊客用の別の棟まで夕食を食べに出かけます。
穴子の竜田揚げや湯葉と野菜のせいろ蒸しなど、ヘルシーなメニューでしたが、たくさん出ておなかいっぱいになりました。

 

Latourという名前に恥じずアルコール好きのラーさんは、湘南ビールを頼みます。
鳥が飛んでいるデザインかと思いましたが、えぼし岩だそうです。

 

追加でゼイタクに伊勢海老のお刺身も頼んだら、お店の人が赤身のだしをとってくれました。

 

本館にも大浴場はありましたが、ふたたび露天風呂に入り、別荘気分でのんびり過ごします。
夜になると星が出て、満月に近い丸い月が煌々と輝いていました。さかさウサギの耳までわかります。
まさに月見風呂を堪能しました。

 

コンビニでスイーツも調達していましたが、夕食がボリュームたっぷりだったため、まったく手をつけずにお茶だけ飲んでゆっくりします。
本館にはエステルームもありますが、当日予約は締め切っており、チェックだけして部屋に戻りました。
月見酒ならぬ月見茶を十分に楽しんでから、遅めの寝につきました。
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北海道・青森ドライブ周遊記 index

2012-08-27 | 北海道


       ◇ 1st day [新千歳空港→厚岸→愛冠岬→釧路]

       ◇ 2nd day [中標津→野付→羅臼→知床]

       ◇ 3rd day [網走→興部→名寄→士別→札幌]

       ◇ 4th day [函館五所川原→鶴田町→青森]

       ◇ 5th day [竜飛→十三湖→十二湖→深浦]

       ◇ 6th day [能代→大館→十和田湖→青森]



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2012-8北海道・青森ドライブ周遊記6

2012-08-26 | 東北
[深浦→能代→大館→十和田湖→青森]

○ みちのく温泉

朝、みんなで温泉に入り、ホカホカになって朝食を食べました。
浴場は、男湯へのドアが開いており、まみちゃんが「なぜー?」と閉めに行きました。
男湯・女湯がつながって、壁で遮られている露天風呂にも、下の石の部分に割と大きな穴が開いているし、いろいろと甘い造り。
「見えるかな~見えないや~」とガールズは興味津々でのぞきこんでいました。

五能線が旅館のすぐ横を通るため、一目電車を見たいと思いますが、1時間に1本くらいしか通らないため、なかなかチャンスをつかめません。
昨日サーッと通って行ったリゾートしらかみをまた見たかったのですが、10時台にならないと通りません。
チェックアウトをしてから、線路わきまで出て行って、9:20に通る五能線を待ちかまえて、無事に見ることができました。
あっという間に通り過ぎてしまいましたが、ガタゴトと古めかしい音で、風情がありました。

 

日本一の風車のそばに行ってみてみると、その迫力に圧倒されます。
仕組みがよくわかっていませんが、水は水車の一番高い場所から出て、流れ落ちているんですね。豪快だわ。
ガールズのコーちゃんが「おじいさんとおばあさんが水をくんでいるの」と言いました。
桃太郎の話と混ざってる?「それ大変。かわいそう~」とまみちゃんと笑います。
ガールズは「ふうしゃ?」と、しきりに尋ねます。
水車と風車の違いがまだわからないのでしょう。

 

水車小屋があり、シューベルトの『美しき水車小屋の娘』を思い出します。
近くに観音像もあり、(・・・娘?)と一人でギャップを噛みしめました。

 

宿の入り口には、大きな石のカエルがおり、たくさん小銭が乗っていました。
「おかねもちー」とガールズと私。なぜか、受付前の小さな石ガエルの上にも、同様に小銭が乗っていました。
この辺りは、何かカエル信仰でもあるのかしら?

○ ウェスパ椿山

 

五能線と水車を近くで見られたことに満足して車に乗り込み、出発。
まずは近くのウェスパ椿山へ向かいます。道路を横切って山の上へと続いていく長いスロープを見て、「これ、気になるわー」とまみちゃんが言います。
偵察してみたところ、「スロープカーしらかみ号」ということで、みんなで乗ってみることにしました。

 

中に、こんなダンボールがあり、まじまじと見つめます。
あんぶ・・・ただぎ?
目をパチクリさせて、まみちゃんを見つめると、「この絵でわかるでしょう?」と。
もしや・・・「アブ叩きだよ」

 

父母とも青森市内出身で、まきちゃん・まみちゃんも「私たちは町の子」という言い方をします。
彼女たちの津軽弁は、それほど濃くないため、ほとんど違和感なく理解できますが、町なかで聞く見知らぬ人の言葉はあまりわからなかったりします。
こんなに地方までくると、方言もディープになるようで、まみちゃんも珍しがって、写メを撮っていました。
あとで写真を両親に見せても、やっぱりピンときていなかったので、「町の子」の言葉ではないのでしょう。
ほのぼのとして、いいんですが、これ、地元の人しかピンとこないんじゃない?
外国人には全く通じないだろうし、日本人だって用途にしばらく悩みそう。
そもそも乗客用のアブ叩きがあるっていうのも、ちょっとシュール。
モヤモヤと考えているうちに、発車しました。

 

最高角度25度の急勾配をゆっくりとのぼって、風車の丘展望台へ。
ほかに道はなく、自力で登山しない限りは、このスロープカーを使わないとたどり着けない場所。
そばには白い風車が数機周っています。ガールズに「さっきの丸いのは、すいしゃ。これがふうしゃ。」と教えてあげました。

 

眼下には海。少し海にせり出している場所が椿山で、北限の椿が咲くところ。
今は海沿いにしか咲かなくなったため、人の出入りを禁止しているそうです。みんなが採っちゃって、数が減っているのかしら。

 

ここはウェスパ椿山駅前で、この辺りだけプレイランド風になっており、リゾート施設が集まっているヨーロピアン風のあかぬけた場所になっています。
先ほどまで過ごした、昔ながらの温泉旅館とはがらりと違う雰囲気。

 

何人もの小人が屋根の上にいる物産館コロボックルや、カブトムシの角がついた建物の昆虫博物館、SLなどがあります。
メリーゴーラウンドだと思って近寄ってみたら、2つの小さなねぶたで、「なんで間違ったんだろ~?」とまみちゃんと笑いました。
私たちはやっぱりどこか抜けていて、その具合が似ています。

 

スロープカーの解説お姉さんに紹介された、地元産のふかうら雪人参を使ったキャロットソフトクリームを食べてみました。
冬の極寒期のニンジンなので、ほのかに甘く、シャーベットのようにあっさりしておいしかったです。
ニンジン嫌いでもこれなら大丈夫!

 

○ 能代

それから海岸線沿いの五能線づたいに車を走らせ、ひたすら南へ向かいます。
うとうとして、気がついたら海沿いを離れていました。
「とっくに秋田に入っているよ」とテルさん。
能代のあたりまで来ていました。つまり五能線の終着駅あたりということですね。
五能線を端から端まで車で並走したことになります。
これまでの風景とはがらりと変わり、緑深い中へと入っていきます。

秋田は、ほかの東北県に比べて縁の薄い場所。
「秋田に来るのは、たぶんこれが3回目。1回目は幼稚園の頃、まみちゃんやほかのイトコたちと男鹿半島へ行ったときよ」と話したら「よく覚えてるね」とまみちゃんに驚かれました。
ってことは、まみちゃんは忘れちゃったのかしら?
母にも同様に驚かれましたが、きっとなまはげがこわかったからでしょう。
「なまはげ、私たちと一緒に記念写真に写ってたんだけど、まさかり振り挙げて、今にも襲いかかってきそうでこわかったー」と、当時の恐怖を分かち合おうとしても、「それほんとに人間だった?紙じゃなかった?」と聞いてくるあたり、覚えていないようです。
さびしーい。なぜ紙のなまはげと記念写真を撮るのー(笑)。
「D51もあったじゃーん」と言ったら、「耳なし芳一?」という返しが。
「耳なし芳一じゃなくて、デゴイチ!」ともう一度言ったら、「いや、耳なし芳一の話をみんなでしなかったっけ?」と。
そんな細かな話は覚えてなーい。「ほんと、会話が噛み合ってないな」と、運転席のテルさんが吹きだしました。

大館に入り、さらに延々と車は走ります。6時間くらいかけて、ようやく十和田湖に到着。
昨日も300キロくらい走ってもらったし、今日もテルさんにものすご~く運転してもらいました。
私のリクエストに答えてもらったためで、本当に申し訳なくありがたく、嬉しいです。

○ 十和田湖

車を降りて、遅めの昼食をとりました。
(ここでしか食べられないものにしよう)とメニューをにらんでうんうん悩んだ末に、シャモロックラーメンという迷走したチョイスに。

 

きりたんぽラーメンと、最後まで悩みました。(え)
テルさんはひめます定食、まみちゃんは稲庭うどん。(その手があったか!)

 

 

ヒメマスは、ベニザケが湖に陸封されたもので、阿寒湖原産だと、箸袋に書いてありました。
そういえば、ここの店名は、リゾートレストランひめますでした。

 

「シャモロックなんておしゃれな名前だよねえ、どんなニワトリなのかな」と聞いたら、「ニワトリじゃないよ、しゃもだよ」と言われます。
店内に、りりしい姿のシャモロックポスターが張ってあり、「六戸の誇り」と書かれていたため、「六戸のしゃも・・・シャモロック!」と気がつきました。
シャーロックでもシャルロットでもなかったー。
チャーシューがシャモロック肉で、おいしゅうございました。

 

それから、十和田神社へ向かいます。ヒーちゃんの手を握りながら、木の根の出ている林の中の道を、つまずかないように歩いていきました。
十和田湖も初めての来訪ではありませんが、ここの神社を参拝したことはありませんでした。
パワースポットだそうで、古めかしい、きれいな空気を感じます。狛犬が雰囲気がありました。

 

神社から湖までの開運の道を通ります。
いくつもの自然の岩穴を祠にして、風の神や碑の神などを祀っています。
そのひとつひとつにお賽銭を入れたテリーさんの号令に合わせて、みんなでお参りしました。
お賽銭も弾んだし、開運ピカピカ、間違いなしでしょう。

 

湖畔の乙女の像と対面しました。いつ見ても、やっぱりふくよかー。
ガールズは「ハダカ~」「ももじり~」と、二人とも大はしゃぎ。
なぜ子供ってハダカが好きなんでしょう?(子供は大人のミニチュアだから)

 

ハダカを見ると「ももじり♪」と言って喜ぶ彼女たちに「すべてのお尻が桃尻じゃないのよ。たとえばこの乙女たちは…違うと思うわよ」と教えてあげたかったのですが、変な親戚扱いされそうなので、黙っていました。
でも、その場に居合わせたほかの観光客もみんな、(これは桃尻じゃなーい!)と思っていたことでしょう。
いえ、お尻は関係なく、これは芸術作品ですからね!

○ 遊覧船

 

とても暑い日で湖の反射がまぶしく、目も開けられないほど。
遊覧船に乗ることにします。一周コースではなく、奥入瀬の子の口まで湖を突っ切って行くもので、テルさんはそこまで車で行って先回りしてくれるとのこと。
遊覧船が出そうなので、みんな暑い中を猛ダッシュして乗り込み、桟橋で見送るテルさんに手を振ってしばしのお別れをしました。

 

ガールズは、今生の別れといわんばかりに、「パパ、バイバーイ!」と大声で叫び、ちぎれるほどに手を振っていました。
みんな走ってゼイゼイになったので、冷たいドリンクを飲んでひと心地。ほどなくしてまみちゃんの電話が鳴りました。
どうやら車のキーをまみちゃんのバッグに入れていたらしく、「車を動かせないから戻って来てね」とのこと。
テルさんだって、私たちの仲間じゃなーい。似た者同士だわ。

湖面をわたる風がとても心地いいよく、うっとりします。
乗客は私たちのほか、熟年カップル一組のみというほとんど貸し切り状態で、ゼイタクながらも(いいの?)と思いました。
「久しぶりだな、元気でいたか」「ええ、あの時を思い出すわね」(脳内劇場展開中)
なんだかドラマのワンシーンみたい。
そんなムードは一切お構いなしに、ワーワーと船内を楽しそうに走り回るガールズ。いいのよ、子供だから…。

 

私は「すいてる!」とうれしくなりますが、まみちゃんは「ここまで人がいないと、子供たちが湖に落ちても見ててくれる人がいない」と心配そう。
母の視点だわ。
ほんとに彼女たちは、ダーッとすぐに走り出して、どこかに行ってしまうので、心配はつきないだろうと思います。

 

静かな水面を波立てて、遊覧船は進んでいきます。
昨日の青池ほどに青い箇所もありました。
神秘的な湖に見とれていると、バナナボートに乗った人たちが手を振りながら追い越していきました。
一気にウエストコーストっぽくなります。

 

「ここが湖でいちばん深い辺りです」と放送が入りました。
最大水深327m。「東京タワーがすっぽりと入るくらいです」と言われて、その深さに驚きます。
そんなに深いなんて、きっと湖の底には、いろいろなものが沈んでいるんでしょうね。
・・・と考えていたら、十和田湖から旧陸軍の一式双発高等練習機が引き揚げられたというニュースが入りました。やっぱりー。

十和田湖にはずっと来たかったので、本当にうれしいです。
前は小学生の頃、叔父の車に乗せてもらって、母とまみちゃんと4人で来ました。
初めてきりたんぽを食べたのが、ここでした。
今回もまみちゃんと一緒。本当にかけがえのない身近な親戚です。

子(ね)の口に近づいてきました。あの橋の下が奥入瀬渓流が十和田湖に流れ込む場所でしょう。
素敵な橋だわ。すっかり橋チェッカーになっている私。

 

遊覧船内の表示は、中国語2種(?)、韓国語、ロシア語が併記されていました。
ロシア語が出てくるところで、やっぱりここも北国だなあと思います。
それにしても、世界共通語の英語が登場しないということにビックリ。

 

十分に遊覧を満喫して舟を降りたら、今度はタクシーに乗りこんで、元の場所へと戻ります。
10分の道のりと聞いたけれど、なかなか距離があり、タクシー料金は3000円弱でした。意外に高く、十和田湖の大きさを実感します。
運転手は年配の男性で、助手席のまみちゃんと話をしていますが、正直、言っていることがほとんどわからず、押し黙っていました。
あとでそう言ったら、まみちゃんは「そうだね~。青森市とはまた違う言葉だからね」。それでも言っていることはわかるのねー。
それなりに津軽弁には慣れてきたつもりですが、それでも「けやぐ」が「ともだち」というのは、どうしてもわかりません。
テルさんも「わのけやぐ(=マイフレンド)」とか言うんだそうな。
あとは「仕事をふやかす」とかいうんだそうな。水を吸って増えちゃいそう?

○ 奥入瀬渓流

タクシーを降り、待っていたテルさんと合流して、車に乗り込みます。
「奥入瀬渓流の散策がなくてごめんね」と謝ってもらいましたが、小さい子供たちと一緒なので、木の根が出ている歩きづらい道はかえって不安。
渓流沿いにしばらく上って行ったため、歩かずとも、奥入瀬すがすがしい流れを満喫することができました。

 

本当は、十和田湖現代美術館にもつれていってくれる予定だったそうだけれど、5時閉館のため時間切れ。
青森までも結構距離があるため、そのまままっすぐ帰途につきます。

二日間のドライブ中、ずっと車内ではドラゴンボールのDVDが流れていました。
テルさんが大好きなんだとのこと。
あまり知らない私でも、さすがに頭に入ります。
世界はでっかい宝島なんだなあとか。孫悟空にしっぽがあるので驚いたら「だってサルだもん」そうだったんだー!

2日目の夕方には24HTVが流れていました。
これを見ながらしんみりし、別れの寂しさとリンクしていきます。

青森へ帰る途中、「キリストの墓」の看板がありました。
「あんまりあちこちに行くと、次に案内する場所がなくなるから、今度ね」
ネタ的な、いえ伝説の地として、義経寺参拝ができたので、充分ですー。

ほかに「青龍寺まで車で10分」という表示もあり、五重塔好きとしてチェックしている私は(おお、昭和大仏と五重塔!)と思いましたが、静かにしていました。
またうとうとし、気がつけば車はもう青森新町通り。アスパムが見えます。
駅前近くでおろしてもらい、明日仕事のテルさんだけ先に帰りました。お疲れ様です。本当にどうもありがとう!
私たちは、駅前で女子会食事。すっかりガールズ、特にヒーちゃんがなついてくれているため、(これは別れが寂しくなるなあ)と思いながら、最後の晩餐をいただきます。

女の子たちは、今日一日でごはんのほかに、ソフトを2個、アイスを一皿食べています。
すごい食欲~。太らないのは走りまわっているからねー。
食事が終わり、まみちゃんたちはタクシーで帰宅しました。
今回の旅は、私の分まで全部負担してもらって、大恐縮。
今度東京の方に遊びに来た時には、私がこころゆくまで御接待しますね・・・!

みんなと別れ、一人になって、じんわりと寂しさがこみ上げてきました。
まみちゃんから「ガールズは泣きじゃくっている」と、さっそくメールが入ります。
私も子供なら泣きじゃくりたーい。小さい頃は、別れの悲しみは深かったけれど、今ではネットでも繋がっているし、またきっとそのうち会えると、未来を信じられるようになってきたので、大丈夫。
いい人たちと一緒にいい思い出ができた、いい旅でした。
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2012-8北海道・青森ドライブ周遊記5

2012-08-25 | 東北
[青森→三厩→竜飛→十三湖→鰺ヶ沢→十二湖→深浦]

今朝も早起きしました。今日はもうネットが使えなくなるかもしれないので、メールをひとしきりチェック。
少し早めにホテルをチェックアウトし、駅前を散策している途中でまみちゃんの車に拾ってもらいました。
いつも、まみちゃんのかわいらしい車に乗せてもらっているので、猫バスのように大きな車が目の前に停まってびっくり。
旦那様のテルさんの車でした。ファーストクラスのようなサルーン!
今日から一泊二日で、まみちゃんファミリーと一緒にドライブ旅行に出かけます。お世話になりまーす。
二人のガールズ、ヒーちゃん、コーちゃんにもご挨拶しました。二人とももじもじして、かわゆーい。

 

朝から暑いくらいに天気のいい日。車は滑り出すように快調に港の前を通っていきます。
青森の道も、まっすぐで北海道みたい。
今回は、私の希望に合わせて旅のプランを練ってもらいました。
とってもありがたいわ。無茶な行程になっていないかしら。
津軽半島へと向かいます。途中、まみちゃんの家を教えてもらったりしながら(つまり私を迎えに、逆方向になるのに駅まで来てくれました)、海沿いに北上していきます。
10年前にまみちゃんにドライブしてもらったのと同じルート。
海を右に見ながらの海岸線コースは、とても爽やか。

○ Oh!だいば

 

「Oh!だいばというところがあるんだよ」と聞いて、「なにそのネーミング~!」と笑っていたら、本当にありました。
道の駅の名称でした。青森にも台場という場所があるんですね。
ここにも、津軽藩が外国船対策として築いた土塁があるそうです。
お台場があったりベイブリッジがあったり、やっぱりここはワンダーランド。
ちっとも知りませんでした。もっと大々的にアピールしてもいいのに。
住所は、青森県東津軽郡外ヶ浜町平舘太郎右エ門沢1。
カッコよすぎます。

○ 義経寺

実際に車でたどってみると、なかなか距離があり、津軽半島の大きさを実感します。
気になる場所をあれこれ挙げてみた中に「義経寺」と「キリストの墓」というトンデモ系・伝説系があり、今回はその義経寺(ぎけいじ)に寄ってくれました。

場所はちょうど三厩(みんまや)の厩石のあるところ。
源義経は平泉で死んだわけではなく、実は北に向かって進み、この地で陸路を絶たれたために海に祈りを捧げると、海から三頭の竜馬が現れて、彼を蝦夷の地へと運んだという義経北行伝説に、三厩という地名は由来しているそうです。

 

きつい石段を、みんなでハーハーいいながら上って、山の上のお寺まで参拝します。
外で修行中のお坊さんはいましたが、ほかに参拝者のいない静かなお寺。
そして、眼下には海が一望でき、見晴らし満点。

 

太宰治の『津軽』中にもこのお寺の描写があり、彼もここまで上がってきたんだなあと思いながら、海を眺めました。

仁王門の仁王は木造で迫力満点。
まみちゃんは、花型ニップルがとっても気になったようで、写メに撮っていました。
確かに、彫士のこだわりを感じるわ。

 

お寺から望む厩石。子供の頃、この岩窟前に何度か連れてきてもらいましたが、歴史と伝説の区別がつかない頃だったため、話がごっちゃになり、読めない地名の難しさと相まって混乱していました。
今回ようやくすんなりと理解することができました。
あれ、でも三頭っていったら、義経と弁慶と、もう一人しか海を渡れなかったの?
その辺は深く考えちゃだめ・・・?

ご朱印をいただこうと思い、社務所を訪ねました。
くるくる走りまわっていたガールズが私についてきたら、お寺の女将さんは、彼女たちにお菓子をくれました。
ありがとうございまーす。ほうら、新しいママについてらっしゃい。

○ 竜飛岬

 

そして辿りついたのが、竜飛岬。
ここも来たかった場所です。
何度も訪れてはいますが、10年前にまみちゃんに連れて来てもらった以来だし、辰年の今年は、龍のパワーをまっすぐもらえる気がして。
日本有数の強風地帯でいつも風が強く、本当に龍が悠々と風に乗っていそうな場所。
ウィンドパークには、11基の白い風車も周っています。
3000軒分の電力をまかなう、国内最大級の規模なんだとか。
スカートがめくれそうなほどの強風にあおられて、キャーキャーはしゃぐかと思いましたが、今回はそこまでではありませんでした。

 

「ここは本州の袋小路だ。読者も銘記せよ。諸君が北に向かって歩いてゐる時、その路をどこまでもさかのぼりさかのぼり行けば、
必ずこの外ヶ濱街道に至り、路がいよいよ狭くなり、さらにさかのぼれば、すぽりとこの鶏小屋に似た不思議な世界に落ち込み、
そこに於いて諸君の路は全く盡きるのである。」

太宰治の『津軽』の一節。
大間崎や宗谷岬は行き止まりではありませんが、竜飛崎はまさに道の果てです。あとは風が舞うのみ。
なんと、夢と悲しみを味わわせる場所なんでしょう。


 

すてきな橋ができているのを見つけたので、通ってみました。
欄干が竜になっており、カンボジアのアンコールワットで通ったナーガ(蛇)の欄干橋を思い出します。
吉田松陰の碑があり、(彼は長州からここまできたの?)と驚きました。
ここにゆかりがあるのは、「津軽海峡冬景色」と太宰の『津軽』だけかと思いましたが。
彼は、津軽海峡を往来するロシア船と日本の防備状況を視察するため、遠い津軽まで出向いたようです。

 

下をのぞくと、ここは万座かと思うほどに青く透き通った美しい海。絶景に息をのみます。
浅瀬は珊瑚礁のような青青とした色で、うっとりします。
見とれて、うっかり飛び込まないように気をつけないと。
「火曜サスペンス劇場で、この地が舞台で、ある時間がくると風向きと潮流が変わることをふまえた殺人事件をやってたよ」とテルさんが話してくれました。
「ヒー、死体が浮かんでくるの?」「こわい~」と、一緒におびえるまみちゃんと私。
「ドラマだよ、ドラマ」と言いながら、私たちの同じリアクションに、彼は笑っていました。

階段国道も通りました。ここを通るのも何度目かですが、来たからには歩かないとね。
そして道マニアに自慢するのですー、ふふ。

 

青函トンネル記念館も見てみる?と聞かれましたが、今回は外からだけにします。
外にも実際に使用されたのシールドマシンやトンネル・ボーリング・マシンが、朽ち果てたような状態で展示されていました。
線路は3本。通常の電車サイズのほかに、やがて開通する新幹線用の幅のものが据えられています。
テルさんの説明を、すでに鉄道好きにレクチャーされていた私はふんふんと聞きましたが、まみちゃんはピンとこなかったようで、「こんなに小さな電車が通ったの?」と、普通列車と新幹線の差でしかない細い隙間を見て、驚いていました。
「そっちじゃないよ!」とすかさず突っ込むテルさん。「そんな電車、細すぎて人も乗れないよ!」と一緒に突っ込む私。
「そういえば電車って、なんで線路からずれないんだっけ?」とさらに気になる様子のまみちゃん。
レクチャー前の私と同じ反応です。うーん、血は争えないわ。

 

それから再び車で坂を下りていきました。このカーブは半端なく、前に来た時には酔ってしまいました。
今回もきついかなと思いましたが、テルさんは運転のプロなので、滑るようなドライブテクニックで気持ちが悪くならずにすみました。

○ 十三湖

津軽半島北西部は、電車も通っておらず、車しか交通手段はありません。
ガイドブックにほとんど載っていないので、観光客もほとんどおらず、その静けさがお気に入り。
ずっとミステリアスなままでいてほしいと思うけれど、もっと観光アピールしたらいいのにとも思います。

 

それから十三湖へ向かいました。和歌山で昼食にします。
頼んだのは、特大シジミラーメン!きゃあ、いとしのシジミちゃーん!

 

10年前にここで食べた時のおいしさが忘れられずにいたので、飛び跳ねんばかりに大喜び。
普段はほとんど残すスープですが、ここでは喉が渇くのを覚悟で、ほぼ飲みきりました。
十三湖のシジミを、私はこれからも無条件で愛し続けます!(プロポーズみたい)

○ シャコちゃん

亀ヶ岡遺跡の辺りで、シャコちゃんの白い像も見ました。
「写真に撮る?」と言ってもらいましたが、10年前に撮影済み。
縄文時代のシャコちゃんこと遮光器土偶は、日本で最古参のマスコットキャラかもしれませんね。

○ わさお

それから、鰺ヶ沢のわさおに会いに行きました。
ガールズも「わさおー、わさおー♪」と大歓声。

 

わさおはいましたが、とにかく暑さにへばっているようで、反対側の扇風機の方向ばかり見ており、こちらにはいっさい愛想を振りまいてくれませんでした。
まあ、こんなに暑かったら、ワサワサした毛のわさおは大変でしょう。
でも刈ってしまうと、もうわさおじゃなくなっちゃいますからね。

 

「そういえば、わさおって何犬なんだろ?」「秋田犬だよ」「うそーっ!?」
短髪シャッキリの秋田犬とヌーボーとしたわさおとのギャップに、びっくりしました。

 

車の下で、ネコもぐったり。青森だって暑いんです。

○ 千畳敷

それから千畳敷へ行きました。
ここに来るのは初めて。こんなに広い、不思議な岩の光景があったのね。
1792年(寛政4年)の地震で隆起したそうです。ロシア使節のラクスマンが日本を訪れた年でした。
よっぽどすごい地震だったんでしょうね。
宮崎の鬼の洗濯岩を思い出しました。
津軽藩の弘前のお殿様がおもしろがって、ここに千畳の畳を敷かせて大宴会を開いたのが、地名の由来だそうです。
なんて豪放磊落な殿なんでしょう。
藩政時代には殿様専用の避暑地だったそうですが、日影がない石だらけの場所のため、暑くて避暑どころではありません。
暑さに参って、ほとんど機能停止していながらも、弾丸のように飛び出していくガールズが岩場でけがをしないよう、がんばってそばについていました。

 

それからさらに車は日本海を南へと下っていきます。
単線と平行しており、それが五能線だと気づきました。
「海沿いになった鰺ヶ沢辺りからずっと一緒に走ってたよ」
国道101号線ということですね。いろいろ舞い上がっていて、気付かなかったわ。
今日も岩木山はもやで見えませんでした。

○ 青池

車は深浦を通りすぎ、白神山地に到着しました。
十二湖に着いたのです。
十三湖の次には十二湖。
一戸、二戸、八戸のように、てっきりそういう名前の湖があり、数字で区別されているのかと思いましたが、これは12こあるような湖という湖沼群の総称でした。
ちなみに十三湖も、もとは「十三湊(とさみなと)」で、特に13という数字が関係するわけではありません。
でもそう思っちゃいますよね。

 

訪れる人は、私たちしかおらず、静けさと自然と絶景貸し切り状態でした。
歩いて鶏頭場(けとば)の池をすぎ、青池へ。
神秘的な青色が広がっています。
ただ夕方近くなっており、日が射さなくなった時間のため、日光に照らされてキラキラはしていませんでした。
それでも、見れば見るほど引き込まれそうな、不思議な青い色。しばし見とれます。
青池がなぜ青インクを流し込んだような美しい青色なのか、現代科学でも解明できない謎なんだそうな。
すてきだわー。そのまま秘密を保って、神秘的に輝き続けていてほしいものです。

 

帰る途中、ブナやミズナラでうっそうとした鶏頭場の池に向かって、ガールズが「ヤッホー!」と何度も叫んでいたら、ヘビが出てきたので、みんな怖がりました。
ガールズはパパのもとにかけより、コバンザメのようにぴったりとくっついて離れません。もてもてのテルさん。
まみちゃんと私がヘビにカメラを向けていたら、「なんで写真に撮ってるのー?」と納得いかない様子。
だってヘビ好きなんですもーん。なんて言ったら、ガールズが口を聞いてくれなくなりそうなので、黙っていました。
でもパパもヘビは苦手なんだそうです。ガールズは、よっぽどびっくりしたのか、なかなかパパから離れようとしませんでしたが、そのうちリスが出てきたら、「わあ、かわいい」とすぐに元気になりました。

○ みちのく温泉

今日の観光はこれですべて終了。宿へと向かいます。
宿泊先は、深浦のみちのく温泉
敷地内に大きな水車があって、驚きました。日本一の大きさだそうです。
先日の四国旅行では、安並水車群を見そびれてしまいましたが、これでじゅうぶんお釣りがきそう。

 

水車は高さ11m、直径22mの大きさ。樹齢300年の青森ヒバで作られているそうです。
ヒバ大好きな私は、「いいなあ、のぼってみたーい」とつぶやきました。
「上に上れるらしいよ」とテリーさんが言ったのを、嘘かと思って「えっ?」と聞き直します。
「ハツカネズミのように、くるくる走りながら上るのかと思った」と言ったら、「んなわけないじゃん!」と大笑いされました。
いや、でも、だって~(^o^;)

子供の頃から「見かけは全く違うけれど、性格が似ているからやっぱりイトコだね」と言われてきたまみちゃんと私。
テルさんにも何度も笑われてしまいました。私たちの会話の、聞くもビックリのボケ具合がそっくりだそうです。
うーん、否定できないわ。
確かに、小さい時からしっくり感覚が合う彼女とは、姉妹もしくは双子のような気がしてなりません。
ただテルさん、あなたと私もイトコになったっていうこと、忘れないでねー、うふふ。

 

宿のすぐそばを、リゾートしらかみが走っていきました。
夕陽の美しさに、言葉を失くしてただ見とれます。
以前、市浦で見た日本海に沈む夕日の美しさが忘れられずにいますが、ここ深浦も日本海の入り日の美しさで知られているとのこと。
津軽半島西海岸、岩崎・深浦・鰺ヶ沢辺りの西浜ロマン街道(日本海シーサイドライン)の夕日は、特に美しいと言われるそうです。
10年前も今も、美しいまま。なぜこんなに入り日が印象的なんでしょう。空気が澄んでいるから?

 

夕食は豪華でした。生きたあわびが鍋にかけられています。
「これは動画を撮る方じゃない?」と言われましたが、ちょっとかわいそうだったので、写真だけにして、おどり食いならぬおどり焼きをいただきました。
身が分厚くて、とっても食べでがありましたー。

 

茶碗蒸しには栗の甘露煮が入っていました。
青森だけと知ったのは、つい最近のこと。母の栗入り茶碗蒸しで育った私は、銀杏が入っていると、がっかりします。
(そうそう、これでなくちゃ~♪)と、満足しました。

 

食べきれないくらいたくさんの御馳走。まさに、鯛や平目の舞い踊りでした。
おいしくって、私も踊っちゃう!(親戚の恥になっちゃう!)

 

それから温泉へ。源泉掛け流しの天然温泉です。
遊離二酸化炭素含有量日本一の温泉なんだとか。そういわれてもサッパリですが、いいお湯ってことですね。
内湯は入れないほどに熱く、露天は少しぬるくなっていました。
さらに少し歩いていった線路沿いにも、女性露天風呂はありましたが、そこまで裸で歩いて行く勇気が必要。
かなり見晴らしもいい場所なので、(あれじゃ落ち着けないね)と断念しました。

夜はみんなで、枕をならべて寝るものかと思いきや、テルさんだけ一人部屋です。
「ほんとうなら私が個室に入るべきなのに。そもそも一緒の部屋で全然構わないのに」と大恐縮しましたが、「いや、ドライバーなのでちゃんと寝たいから」と言ってもらいました。
確かに、そう言っている彼の背後では、ガールズがキャッキャッとはしゃぎながら布団にジャンピングダイブしており、せっかく引いた布団がもはやぐちゃぐちゃ。
これではパパ、すぐに寝られないわね。
「娘こたちの世話をよろしくね」「ハーイ!」

夜にTVをつけたら、大曲の花火大会の中継が映し出されました。
美しい花火に見とれます。それにしても、噂に名高い大曲の花火大会を見るのは初めてだわ~と思ったら、ここ深浦は、青森よりも秋田に近いため、秋田TVの方が電波が強いからだということがわかりました。
なるほど、ここはもうほとんど秋田なのねー。
その後は、24HTVを見ました。

私が事前に送ったプレゼントを、今回全部持ってきてくれたということに感激。
大きな車だから、なんでも積めちゃうのね。
みんなでワイワイ、楽しみます。
うまい棒カッターとビールの泡作りをやってみました。

 

ガールズが、姉妹共同作業で仲良くがんばってくれます。
うまい棒カッターは、うまい棒がWの形になって出てくるはずが、そうでもありませんでした。
あれ?でも短く切れてるから、まあいっかー。

 

ビールではなく氷結を注いで、泡づくりをしてみましたが、どうも泡の出がいまいちでした。
買った時に動画を見たら、おもしろいほどシュワ~ッと泡が出るようになっていましたが。
おうちでトライしてみてねー。

 

初めこそ大人しかったものの、すぐに私に慣れ、ひっきりなしに構ってくるガールズのお相手をしていたら、あっという間に時は過ぎました。
布団の上で楽しくはしゃぐガールズがそのうちこてんと眠りに落ちてから、まみちゃんとおしゃべりをして、私は日記を書き、夕べ同様、1時半に就寝。
海と山に囲まれた、静かな夜です。
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