風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

安芸の宮島、牡蠣の旅-2

2016-03-25 | 中国(山陽)
その1からの続きです。

○ 厳島のサムライ

宮島には侍がいるそうですよ。
武将隊って、お城にいるものだとばかり思っていましたが、ここにもいるんですね。
祈りの場であるこの島に、闘いのイメージはありませんが、海外ツーリストには大人気でしょう。



こちらの侍は、毛利元就公を筆頭とする小早川隆景などの精鋭部隊だそうです。
でもこの日は姿を見かけませんでした。出陣は休日のみのようです。

そうかと思えば、サンダーバードの消防隊員募集ポスターがありました。
国際救助隊じゃない。広島ってふり幅広い!と思いましたが、これは消防庁の作成で、全国にとのこと。
都心のビル群にも貼られていたのかもしれませんが、古い日本家屋に貼られていたので、目を引いたんでしょう。



○ 表参道でなに食べよう

行きはまだ時間が早く、商店街はどこも閉まっていましたが、戻ってくる頃には開店の時間になっており、宮島の中で一番にぎやかな表参道商店街を歩きます。
制服姿で固まって動く修学旅行生の姿も見かけます。ああ、かつての自分と重なるわ~。

世界一の大しゃもじがありました。
島のお店にしゃもじがたくさん売られていたのは覚えていますが、これは見た覚えがありません。
もみじ饅頭のことしか頭になかったのかな。(ありえる)



この島は穴子丼が有名ですが、帰りの船の時間がそろそろ近づいてきており、店内に座って注文をする時間はありません。
なにかすぐ食べられて、この辺りらしいものってないかな?

美味しそうなものがいろいろ売られています。
揚げもみじ饅頭がおいしいと言う人がいましたが、それならアイスもみじ饅頭の方がいいな。でも冷えるかな。
クリーム牡蠣コロッケもあります。牡蠣カレーパンも穴子まんもあります。味の想像がつかないものもちらほら。



○ 牡蠣の串焼き

その中で「大粒牡蠣の串焼き」の看板を見て足をとめました。
なんだか気になったので、頼んでみました。
おかみさんが目の前で牡蠣を串に刺し、蓋をかぶせて、まずは蒸し焼きにします。
プレートからジューッと大きな音があがります。



ジュージュー音がする中で「味付けは何にする?」と聞かれました。
数種類ある中で「迷ったらこれ」と書かれているバター牡蠣醤油にしました。
秘伝のたれを使っているとか。



蓋を取り、たれをはけで塗って味付けします。
隠すことなく、目の前で一から作ってくれるので、見ていてワクワクします。



バターと牡蠣醤油を加えると、焼き音がひときわ音を増します。
なおも焼いていくと、牡蠣の磯の香りとたれが絡み合った、美味しそうな匂いが辺りに漂い出します。



「はい、どうぞ」
渡された牡蠣は、確かに大きくて、びっくり!
ずっしりとした重みがあります。



一人なのに、一口食べて、思わず「う~ん!」と声が出ました。
これは満足だわ~。
プリプリの牡蠣に、絶妙な味付け。新鮮さが損なわれないままに香ばしく食べられて、とっても美味しかったです。

本場のものって、人を幸せにしてくれますね~。
来月、この島で牡蠣祭りが行われ、大勢の人が牡蠣を目当てにやってくるそうです。
混ざりたーい!

予定通りに帰りのフェリーに乗り込み、振り返って離れ行く宮島にお別れをします。
あっ、清盛神社をお参りするのを忘れちゃった。
まあ、京都で清盛さんゆかりの若一神社や祇王寺を参拝しているから、よしとしましょう。

○ 雨降りはじめ

フェリーを下りると、雨がぽつぽつと降ってきました。
この日の午後は、次第に天気が悪くなるという予報で、空模様が気になります。
でもとりあえずは、傘を差さずに宮島を観光できて、よかったわ。
再び山陽本線に乗り、次は広島大学に向かいました。

温かい車内の中でうとうとしながら広島駅を越え、今度は西条駅で降りました。
比較的大勢の人が降りる駅。先程の白市駅よりもずっと大きくて近代的です。
同じ電車から降りた人たちは、皆改札を抜けてほぼ同じ方向に歩いて行きます。
もしやと思ったら、みんな広島大学行きのバス停に並びました。

広い敷地が必要な大きな大学は、アクセス困難な場所にあることが多いです。
空港から広島大学に行く時には、バスに乗り、電車に乗り、またバスに乗るという面倒な行き方をしなくてはいけません。

やってきたバスに10分ほど乗り、キャンパス前に着きました。
広島大学を出た人で知っているのは、アンガールズの田中くらい。
広島出身の人って、東京にはそんなにいないですね。
東京より大阪の方が近いからでしょうか。

○ 広島大学で迷いかける

大学敷地に面した道路に停まるバス停がいくつかあります。
今回私が向かう場所は、キャンパス内の「学士会館」。
最寄りのバス停は「大学会館前」だろうとなんとなく思っていましたが、バスを降りる前に地図を確認したところ、全く違う場所だとわかって、ギリギリで降りるバス停を変更。

大学会館前で降りたら、延々歩く羽目になったので、セーフでした。
学士会館と大学会館があるなんて、まぎらわしーい。



バスから降りると、さっきよりも雨足は強くなっていました。
キャンパス内を歩きます。煙突に大学名が書かれていましたが、冷たい雨が降る中、煙突のそばまで歩いていくパワーは出ずに、斜め遠くからパチリ。

広大(ひろだい)は、広大(こうだい)。
大きな池がありました。向こう岸が遠くかすんで見えました。
これ、キャンパスの中なんですよ。



○ 白いグランドピアノ?

これ以上迷わないように、地図を見ながらキャンパスを歩いていきます。
サタケメモリアルホール(下画像)の前を通りました。
国立大学初の本格的音響設備やオーケストラピットを備えた演奏会用ホール。
サタケさんっていったい何者?戦国武将の佐竹氏?でも常陸の人だから遠いし・・・と思ったら、東広島市に本社がある食品加工機械・食品製造メーカーだそうです。
初代は、日本で最初に動力式精米機を考案した人だとか。



グランドピアノをイメージした外観と聞いて、気になっていました。
でもこれピアノ・・・かな?
目下修復工事中でほろに覆われていたため、よくわかりませんでした。

学士会館になんとかたどり着き、用を済ませて再び建物の外に出た時には、もう夕方になっていました。
雨はますます強くなり、嵐のように風が吹いていました。

帰りがけに、別の角度からもサタケメモリアルホールを眺めました。
左が学士会館、右がホールです。
うーん、グランドピアノに見えるかな?(まだ気になってる)



○ 酒どころ西条

西条駅行きのバスを待って乗り込みます。
雨なので夜になるのが早く、西条駅に着いた18時には、辺りはもう暗くなっていました。

安芸西条は、灘・伏見と並び称される銘醸地として知られる酒どころ。
日本酒の酒蔵が多いことで有名な、日本酒ファンの聖地だそうです。
下戸の自分には初耳でしたけど~。

西条駅周辺では、現在も7社の蔵元が醸造を続けているんだそう。
そう聞いて、暗くなるまで西条の酒蔵通りを散策するつもりでした。
もう内部の見学時間は終わっている時間なので、外から建物を見ようと。

でも本格的な大雨が降っており、町はすでに夜のような暗さ。
そして私はざっくりとしか蔵元の場所を把握していません。
それでも駅のそばにある、昔のままの建物の酒造屋数軒の周りを、さらっと散策しました。

○ 賀茂鶴酒造と伏流水



まずは賀茂鶴。有名なお酒のようです。
大吟醸酒造りの先駆けとなった蔵元だとのこと。わー、いいお酒を作っているんですね。
クラシカルな白壁やなまこ壁の屋敷が、往時の景観を伝えてくれます。



賀茂鶴の清酒には、福神井戸からくみ上げた龍王山の伏流水が、仕込み水として使用されているそうです。



○ 煙突めぐり

酒造屋はまとまったエリアにあり、あちこちに見える赤レンガの煙突が目印となるので、探しやすいです。
賀茂鶴、亀齢、白牡丹、賀茂泉の4つの酒蔵を巡りました。
みんな、ライバルでありながら、仲よく協力している様子がわかります。


ほかにも賀茂泉とか賀茂輝とか、賀茂○というお酒が何種類かありました。
でも京都の賀茂川がここまで流れてくるわけではなさそう。(あたりまえ!)
賀茂の名前は、かつてこの辺りが賀茂郷と呼ばれていたことに由来するようです。

下戸の私は、何度聞いても、「かもの」といったらカモノハシを思い浮かべるんですけどね。
きゃー、酒瓶投げないで!



残念ながら下戸の私は、どのお酒も飲んだことがありません。
マンホールがすてき。酒都・西條!(興味はそっちかい)



駅の近くでも、タイムスリップをしたような非日常感覚を味わえる界隈。
そぞろ歩きを済ませてから、ずぶぬれになる前に駅に戻りました。
やってきた山陽本線に乗ります。ああ、暖かい。

○ デーモン閣下とがん検診

駅に貼られていたポスターの中で、ひときわ異彩を放つものに目を吸い寄せられました。



デーモン閣下じゃありませんか!
県民にがん検診を勧めてるー!
閣下がめちゃくちゃ長生き(満100053歳)なのは、健康に気を使っているからなんですね。
謎のコラボですが、こういうのってインパクト勝負。
確かに行こうという気になりますね。

それにしてもなぜ広島?と不思議に思っていたら、閣下ファンの友人(毎回「ファンじゃなくて信者よ!」と訂正されます)が「閣下は、世を忍ぶ仮の少年時代に広島に住んでいたことがあるのよ」と教えてくれました。
なるほど、仮の(?)ゆかりの地なんですね~。

白市駅から再びバスで空港へ。ここまで来ると、傘を開く必要はなくなります。

○ おなかを空かせてお土産選び

19時少し前に空港に着きました。
お土産ターイム。普通のもみじ饅頭と杓子せんべいと、気になっている生もみじ饅頭を買いました。
バラ売りもしてくれるのが嬉しいところ。工場販売みたい。

会計を済ませた後で、ハッと思い出して再び売り場に行き「バターケーキはありませんか?」と店員さんに聞きました。
どこかで聞いた気がするんです。広島に美味しいケーキがあるって。
「長崎堂のバターケーキでしょうか?」と聞かれましたが、そこまで覚えておらずに「ええと、たぶん」とごにょごにょ。
土壇場で思い出した自分がめずらしくグッジョブだわ~。と思いましたが、「そちらは空港ではお取り扱いしておりません」と言われてちょっとがっかり。
次回は町なかでさがそうっと。

広島の食べ物はどれも好きなので、空港内でいただきたいところですが、19時半のフライト時間が迫っているため、食事をしている時間はありません。
後ろ髪をひかれる思いで、保安管理場を通過しました。

すると、私が乗るフライトは悪天候のために少し遅れると、搭乗口でグランドホステスがアナウンスをしていました。
えー、それ、保安場を通る前に教えてほしかったわー。
広島焼きが食べられたかもしれないのに~。
食べ損ねた広島グルメをあれこれ思い浮かべて、しょんぼり。

○ お餅もみじ饅頭



もう飛行機の中でお茶にしようと、離陸してからお茶をもらい、先ほど買ったもみじ饅頭をいただきました。
これは餅味。餅味ってなにか、気になったんです。
生もみじ饅頭もお餅入りだと聞いていたので、店員さんに「生もみじ饅頭とはどう違うんですか?」と聞いてみると「こちらに入っているのは餅だけです」とのこと。
そう言われてもいまいち味がわからないので、頼んでみました。

食べてみると、たしかにお餅だけでした!
ほんのり甘くておいしかったですが、味的にはちょっと物足りなさが残りました。

○ 生もみじ饅頭

生の方は、後日実家に持って行って、親と一緒にいただきました。



見づらいですが、まんじゅうに鹿が描かれているのがかわいい。
確かにモチモチさがありました。なるほど、おいしいわ。



でも私は、普通のもみじまんじゅうも同じくらい好きー。
アイスもあるし、いろんなバリエーションが出てきているんですね。
もみじ饅頭のリキュールまで出ているそうな。空港で遅れたフライトを待つ間、さんざんそのCMが流れていました。
うーん、甘そう。西条の清酒もびっくりでしょう。

出発が遅れるほどの大雨になりましたが、羽田に着くとからりとしており、気温も暖かめ。
雨雲を追い越してきたんですね。
明日は東京も大雨でしょう。

○ epilogue

今回は観光メインではなかったため、あちこち廻れませんでしたが、高校生ぶりに宮島を訪れることができて、満足。
記憶とほとんど変わっていない、ぶれない場所があるって、安心するものです。
年月を経てもそのままの姿であり続けるって、すごいことですね。
広島はすてきな所ですね。東京からちょっと遠いですが、また訪れたいです。
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安芸の宮島、牡蠣の旅-1

2016-03-23 | 中国(山陽)
2016.1.28
○ prologue

2016年初の旅行は、広島でした。
観光というより用事ありきの日帰りですが、あいた時間にどこかに立ち寄りたいものです。

広島をきちんと観光したのは、高校の修学旅行の時くらい。
そんなに訪れていなかったなんて。
京都旅行中に知り合った外国人ツーリストに「これからどこに向かうの?」と聞くと、たいてい「ヒロシマ」と返ってきます。
だから広島は、隠れた国際観光都市というイメージ。
確かに宮島は日本らしくて、外国人はぜひとも行ってみたい場所でしょう。
十代ぶりに行きたくなって、今回は宮島を目指すことにしました。

行くとなると、広島は意外と遠いことに気が付きました。
今回用がある広島大学は、新幹線の最寄駅が東広島。
東京から行くとなると280分くらいかかります。
5時間弱―!うっそー!
東広島駅には途中で乗換て行くため、広島駅よりも時間がかかるんですね。

往復するだけで10時間近くかかるなんて、日帰りはムリ。
飛行機で行くことになりました。

○ 夜明け前の出発

当日は朝5時に起床。外は真っ暗でしーんとしています。
冬の早起きって、寒くてつらいわ~。うう、まだ寝ていたいわ~。
でも、ここで自分に負けていたら、旅には出られません。
身仕度をして出発。まだ朝になるまでしばらくかかりそうです。

それでも、シャトルバスに乗っているうちに、少しずつ東の空が明るくなってきました。
朝だ朝ーだ~よ~朝日が~昇る~♪
なんてハツラツと歌う気持ちはありません。
半分寝ながら空港に到着し、機上の人となりました。

平日の朝のフライトって、ほとんどビジネスマン風の人ばかりですね。
女性客の姿は数えるほどだったせいか、CAさんに「寒くないですか?」とフリースを出してもらったり、暖かいドリンクを持ってきてもらったり、親切にしてもらいました。
外が見えやすい窓際の席ですが、乗っている間ほとんど寝ていて、気がついたら広島空港でした。



○ 広島到着

やってきました広島!
ワシ、違うシマにやってきたじゃけんのう。
広島弁、わかりませーん。

空港には特にインパクトのあるものはなく、白市(しらいち)駅行のバスを待って乗りました。
宮城県の白石市を思い出しますが、もちろん何の関係もありません。
下ろされた駅は、空港最寄りのJR駅という割に、あまりにも小ぢんまりとしていて、待合室もありません。寒さに一瞬目が覚めます。

バスでは使えなかったSuica、電車はどうかなと試してみたら、通りました。JRは強いわ。
やってきた山陽本線に乗ります。ああ、中は暖かい。



広島は温暖なイメージがありますが、ここのところの寒波は九州や沖縄に雪を降らせるくらいのパワー。
ここ瀬戸内もかなり冷え込んでいます。

温かさと電車の揺れでうとうとしていたら、人がざわざわと降り始めました。
気がついたら、終点の広島駅に着いていました。(今日はこればっかり)

ここで岩国駅行きの電車に乗り換えます。
終点まで乗っていったら、錦帯橋が待っているんだわ。ああ、行きたーい。
でも今回は、宮島口駅で降りました。海沿いから連絡船が出ています。

○ 宮島口の蘭陵王

フェリー乗り場の前には、蘭陵王の銅像がいました。
美系すぎて家来が戦意喪失しちゃうから、お面をかぶったという王さまね!
みんなほわ~んと、幸せになったんでしょうね。
この銅像はお面をかぶったもので、気になるお顔はわかりませんでした。
厳島神社の檜舞台で、蘭陵王の舞が披露されるので、ここに銅像があるのでしょう。



○ 島行きのフェリー

フェリー待ちの列に並ぶと、かつての記憶がよみがえってきました。
高校の時の修学旅行なので、楽しくて舞い上がっていて、きちんと旅程を覚えているわけではありませんが、仲良しみんなでフェリーに乗ったはち切れそうなワクワク気分がまだ残っています。

あの時は大勢の同級生たちとワイワイ一緒でしたが、今回は一人きり。
ちょっとさびしいけど、後でその時のみんなに話そうっと。
前後には外国人グループがおり、やっぱり人気のようです。
みんな、外国人専用のホリデーパスを持っています。連絡船はJRなので、パスが適用されるのでしょう。
余分な交通費がかからずに現地まで行けるのも、外国人に人気が高い理由なんでしょうね。



途中に養殖の網が見えました。
おそらく牡蠣でしょう。
ここで広島の牡蠣が育っているんですね。



○ 大鳥居のそばへ

水中にどっしりと立つ大鳥居が見えてきました。
そばを通る便に乗ったため、久しぶりに近づいた鳥居を眺めます。
前に、あの鳥居の間を小舟で通るツアーに両親を招待したことがあります。
喜んでもらったのはいいんですが、何度もその話をされるので、行けなかった私はうらやましくなるばかりでした~。

高校時に訪れた時には、ちょうど干潮で水が引いている時で、ワカメのへばりついた水底を鳥居の辺りまでずっと歩いていけました。
結構遠くだし、ぬかるんでいるので、真下までは行きませんでしたが、それまで水がたゆたう美しい写真しか見ていなかったので、なかなかショッキングでした。

フランスのモンサンミッシェルに行った時にも干潮で、水が引いた泥土の上を牛がモーモーいいながら歩いていました。
うーん、あれもショッキングだったなあ。

今回は満潮。海は美しさを保っています。

○ 宮島上陸



宮島に到着しました。日本三景の碑があります。
数年前に天橋立を訪れて、すでにコンプリート済み。
でも風光明美な場所には、一度だけではなく、何度も訪れたいものです。



まずは清盛公にごあいさつ。
京都の祇王寺が好きな私は、彼にもてあそばれた(?)女性の味方で、あんまり清盛公のことは好きではありません。
でも、こうして後世の人々も魅了する厳島神社を建立したのはすばらしいことです。



○ 鹿に注意

どこからか英語のアナウンスが流れていました。
「Deers Miyajima are wild and dangelous. Be careful!」
あれ、宮島に鹿っていたっけ?
そう思いながら歩いていたら、どこかから視線が。
振り向くと、大きな黒目とバッチリ目が合いました。
さっそく発見、お鹿様~。



危険だという割にはおとなしそうで、向こうからは向かってきません。
お腹がいっぱいなのかな?
むしろ人間の方が、カメラを構えてグイグイ近寄っています。



奈良公園の鹿には、危険アラートは出ていないので、なぜだろうと調べてみました。
宮島では、鹿に餌やりをしていないそうです。それで腹ペコの鹿たちは、食べ物を持っている人に寄って行くんだとか。
奈良の鹿は、鹿せんべいがあるし、みんな餌やりをしているため、平和なんでしょう。



もともとは、ここの鹿さんは、奈良公園から連れてこられたんだそう。
宮の鹿たちは、夕方観光客が減ると、山に戻って行くんだそうです。
出稼ぎ気分?





厳島神社の大きな鳥居をくぐりました。一大観光地とはいっても、平日なのでそんなに混んでいません。
以前がどこを向いても制服姿の生徒たちがワサワサいる、修学旅行でしたからね。
ちょうどそれに当たってしまった一般の人たちには迷惑をかけちゃっただろうなと思います。

○ 水上の神社

いよいよ神社の入り口に。ここ、覚えているわー。
仲良しグループみんなで写真を撮ったわ。なつかしい。



水中にせり出した造りの神社。



どこを見ても、絵になります。



海に面しているため、広々とした眺望。
とても広いイメージがありましたが、それは海の見晴らし効果で、実際にはそんなに巨大なお宮というわけではありませんでした。



狛犬も水の上に立っています。冷えそう~。
犬だから大丈夫ね。というか霊獣でしたね。



○ 勅使橋の謎

美しい朱色の太鼓橋がありました。これは勅使(ちょくし)橋。
ほかの神社でも、ときどき見かけます。都からの勅使がやってきたときに通る橋で、普段は誰も通れません。
でも、勅使の人って、毎回このハードな傾斜をうんうん登って行かなくちゃいけなかったのなら、結構ハードワークですよね。
正装姿でしょうから、身動きがとりづらそうですが、かといって格好悪く滑り落ちたら末代の恥ですし。
こういった橋を見るたびに勝手に心配していましたが、実際には、勅使が来たら、段々を付けて上りやすくしたそうです。
なーんだ!



水の上の檜舞台。大失敗したら、身投げしやすいシチュエーションですね。
ってネガティブ思考?じゃあ潜水して潜って逃げるとか・・・(ハリウッド的思考)



ここは本当に美しい。水の神様を祀っているだけあります。
今回、がんばって早起きして、宮島まで足を伸ばして、よかったわー。

○ 大願寺の護摩焚き



以前は全く気がついていませんでしたが、厳島神社の隣には大願寺がありました。
ここには弁天さんが祀られています。

140年ぶりの平成18年に、ここの護摩堂が再建されました。
総白壇の不動明王像を彫った名仏師、松本明慶さんのドキュメンタリー番組を見たことがあります。
近寄ってみると、不動堂で護摩焚きをしていました。
なんてラッキーなんでしょう。外から拝観し、お坊さんの法話にも耳を傾けます。
この日はちょうどお不動さんの日の28日だったからのようです。



すごい松。伊藤博文が植えたと伝えられる、廿日市市の天然記念物の黒松です。
根元から9本に分かれ、放射線状に枝を広げていて、火花みたい。

○ 巡礼古刹の大聖院

それから少し歩いて、山の中腹にある大聖院に行きました。
空海ゆかりのお寺で、こちらも大願寺同様、立派な古刹です。
中国三十三観音のお寺と聞いて、ほかの場所で観音巡り中の私は興味津々。
さすがに中国地方のルート巡りは大変で、手を出せません。



なにやらかなり山の中に入り込んだ雰囲気ですが、実際には厳島大社から歩いて行ける距離です。



立派な仁王門をくぐり、長い石段を上がって行きます。



脇には、ずらりと石像が並んでいます。
お地蔵様かと思いきや、どうやら羅漢さんのよう。
みんな、おそろいの毛糸の帽子をかぶっていて、かわいい。
編んであげた人、優しいですね。



帰りの参道に、参拝お礼のメッセージが各国語で書かれていました。
フランス語があるのが珍しいなと、目を留めます。
厳島神社を訪れるフランス人が多いのかもしれません。

○ 地元の寄進灯篭

参拝道は、おびただしい数の灯篭に囲まれていますが、そのうちの一つに「宮島中学校第六期生」と彫られていました。
卒業生が寄進したようです。
前に、出雲地方の神社でも同窓生一同の名前が彫られているのを見かけたことがあります。
寺社になじんで育った人は、大きくなると寄進をするものなんでしょうね。



厳島神社の裏側へ。敷地の外から眺める神社。
勅使橋のカーブは、やっぱり絵になります。



○ 五重塔の丘

小高い丘の上にある五重塔と千畳敷のところにも上りました。
ここにいたのも外国人ツーリストばかり。
関東や東北では見られない、ちょっと南国風の光景。



上から見下ろすと、箱庭図のように厳島神社を一望でき、計算されて造られた様式美を堪能しました。

その2に続きます。
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安芸の宮島、牡蠣の旅 index

2016-03-23 | 中国(山陽)
[2016.1.28]



◆ 宮島-1 ←旅行記へ
 高校の修学旅行ぶりに広島に行くことになりました。
 日帰りの強行軍ですが、早起きして宮島に向かいます。
 やはりここは日本の宝。以前と変わらず風光明媚な場所でした。
  ○ prologue ○ 夜明け前の出発 ○ 広島到着
  ○ 宮島口の蘭陵王 ○ 島行きのフェリー ○ 大鳥居のそばへ
  ○ 宮島上陸 ○ 鹿に注意 ○ 水上の神社
  ○ 勅使橋の謎 ○ 大願寺の護摩焚き ○ 巡礼古刹の大聖院
  ○ 地元の寄進灯篭 ○ 五重塔の丘

◆ 安芸西条-2
 宮島の後は広島大学に向かいました。
 用を済ませて西条へ。夕方に軽く近くの酒蔵巡り。
 帰りは大雨になりましたが、もみじ饅頭の食べ比べはできました。
  ○ 厳島のサムライ ○ 表参道でなに食べよう ○ 牡蠣の串焼き
  ○ 雨降りはじめ ○ 広島大学で迷いかける ○ 白いグランドピアノ?
  ○ 酒どころ西条 ○ 煙突めぐり ○ デーモン閣下とがん検診
  ○ おなかを空かせてお土産選び ○ お餅もみじ饅頭 ○ 生もみじ饅頭 ○ epilogue




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桃太郎のいる国へ(岡山) index

2015-09-12 | 中国(山陽)
2015.7.12-15

◆ 岡山 1-(1) ←日記へ
  高校の修学旅行ぶりに岡山に行きました。
  まず訪れたのは、水攻めされたお城。
  今では観光地になっていました。歴史の切なさよ…。
   ○ prologue ○ 早朝の新幹線 ○ 富士山見るまで眠りません
   ○ 増えたり減ったり ○ 修学旅行ぶり ○ どこへ行こう
   ○ レトロな吉備線 ○ 水攻めのお城

◆ 岡山 1-(2)
  広大な水田を超えて、お稲荷さんに向かいます。
  RPGに出てくるような暗く長い参道を通って行きました。
  初日に訪れるには、ちょっとハードコースすぎた気もします。
   ○ 緑の吉備路 ○ 最上稲荷の参道 ○ ゴールデン仁王
   ○ ビッグな最上稲荷 ○ 最上稲荷から徒歩で ○ 「紅柄」の大鳥居



◆ 岡山 1-(3)
  日射と豪雨をかわるがわる受けて、北風と太陽の旅人気分。
  それでも電車の本数の少なさに、歩いての移動を続けます。
  桃太郎ゆかりのふたつの神社を巡り、すてきな祈願トンネルをくぐりました。
   ○ 旧山陽道の板倉宿 ○ はたらく鬼さん ○ 吉備津彦神社 
   ○ 祈願トンネル ○ 呼ばれそこねたネコ ○ 山のふもとを周って
   ○ 彦のあるなし ○ 備前焼の狛犬 ○ 桃太郎伝説

◆ 岡山 1-(4)
  夕方になってから、岡山城に行きました。
  高校の修学旅行ぶり。一人、なつかしさにひたります。
  日中の強い日差しで、肌が真っ赤に日焼けして熱を持ち、夜はカラスの行水となりました。
   ○ 新旧市電 ○ いけん! ○ なつかしの岡山城
   ○ なつかしの礎石 ○ まっかっか ○ プチロングステイ



◆ 岡山 2日目
  2日目は日中に用があり、夕方からのフリータイム。
  町なかを流れる水路ぞいの遊歩道を散策しました。
  ホテル暮らしは快適すぎて、慣れるのが怖いです。
   ○ 岡山の朝食 ○ ママカリフォーラム ○ ピーチ・ジョン! 
   ○ 夕方の散策 ○ 水路と遊歩道 ○ マンホールコレクション ○ ホテル暮らし

◆ 岡山 3日目
  予定外の用が入り、旅程の組み直しとなりました。
  急いで考えて、瀬戸大橋を渡って四国に行こうと思いつきます。
  Uターンでしたが、うどん県をちょっと味わえました。
   ○ 急なパーティ ○ 桃太郎に相談だ ○ 倉敷か児島か
   ○ JR会社がチェンジ ○ そして海を渡る ○ 瀬戸内海の中の島々
   ○ うどん県到着 ○ とんぼがえり ○ JRの境界線



◆ 岡山 4日目
  レセプションで飲んだのは、謎の苦いソーダフロート。
  帰りには富士山を見られました。
  岡山は、とっても「ももてなし」の国でした。
   ○ トニックソーダフロート ○ またもや旅程つぶれ ○ どーも太郎
   ○ 進撃の桃太郎 ○ 桃太郎祭り ○ ようやくの富士山
   ○ 品川駅ポスター ○ epilogue



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桃太郎のいる国へ(岡山最終日) 4

2015-09-11 | 中国(山陽)
その3からの続きです。
3日目夕方のパーティに参加しました。

○ トニックソーダフロート

国際会議のレセプションだけあって、至ってカジュアル。会場に日本っぽいお堅さはありません。
欧米人バンドの生演奏つきということに驚き、さらにクラシックではなく、ビートルズナンバーが流れてきたことにビックリ。
近くの人たちと「ナイストゥミーチュー」と乾杯して喋っているうちに、時間が来たのかバンドは演奏を終えてサクサク帰っていき、彼らの写真は取れずじまいでした。



隣の人の持っているドリンクを見て「メロンソーダフロート?」と聞いたら、「いや、緑のカクテルに生クリームが乗ってるお酒だよ」という返事。
「飲んだことない味だなあ」と言って飲む様子に、怪しみながらも興味津々の私。
カウンターに行き、バーテンさんに「ソーダ水にクリームを乗せてください」と頼みました。
作ってもらったドリンクが、こちら。
ソーダフロート風に作ってもらいました。隣人に持ってもらい、パチリ。



チェリーやチョコチップも乗せてもらって、見た目もいい感じ。
これはおいしいだろうと期待値が高まります。
でも、飲んでみたら、「ソーダが苦~い!」
クリームが乗っているのに苦いとは、これいかに!?
「トニックウォーターだからだよ」とニヤニヤ顔の、緑のクリームカクテルの隣人。
「おとなしくワインかジュースにしておくんだった」と言いながら、お互い謎のドリンクを持っていることで愉快になり、グラスを掲げて乾杯しました。

テラスにもテーブルが出ており、夕涼みがてら外の空気を楽しんでいる人たちもいました。
やっぱり国内のレセプションとは、感じが違いますね。



お開きになってホテルに戻った時には、もう夜でした。
部屋でのんびり過ごしました。

○ またもや旅程つぶれ

翌日はイベント最終日。
開始は午後からで、午前中はまるまるフリータイム。
しっかり半日プランを立てていましたが、レセプション時に「明日の午前中、会議の準備と受付を手伝って」と頼まれて、またもや直前で旅程がつぶれることに。
直島に行きたかったんだけどな~。
残念ですが、仕方ありません。

翌日は、朝風呂に入り、チェックアウトまでの時間をのんびり過ごしました。

○ どーも太郎

会期中、連日通ったコンベンションセンター。
まだ真新しい建物です。駅直通で、便利でした。



駅とセンターの間には、NHK岡山放送局がありました。
壁に描かれたどーもくんとななみちゃんは、もちろん桃太郎仕様です。


(momo19)


○ 進撃の桃太郎

会議の終了後は、そのまま帰るためにまっすぐ駅に向かいます。
駅のコンコースに、こんなポスターが貼ってありました。
「進撃の巨人×岡山市」。えっ・・・?


(momo20)


岡山市と「進撃の巨人」がコラボしたスタンプラリー「進撃の桃太郎」を開催中だそうです。
ポスターに桃太郎と一緒に載っているのは、市長だとか。
桃太郎の敵は鬼で、巨人じゃないのにー。どっちも大きいけどー。
斬新というか、シュールな発想です。

○ 桃太郎祭り

ほかにも目を引くポスターが貼ってありました。


(momo21)


翌月に行われる桃太郎祭り。盛り上がりそうです。

時間は夕方5時でしたが、まだ日差しがギラギラと強くて、のぞみの到着をホームに並んで待っていられず、乗車まぎわまで、キオスクの陰に隠れていました。
そんな人は大勢いて、のぞみが駅に停車すると、どこに身を隠していたのか、四方八方からわらわらと乗客が集まってきました。

○ ようやくの富士山

のぞみに乗って、3時間。
行きは残念な結果に終わったため、帰りは富士山を見るぞ!と気合十分です。
静岡にさしかかってからは、そわそわ。
たしか川から見えたはず、と、大きな川を通るごとに窓に張り付きます。

ここかな・・・



まだかな・・・



キタ~!富士川です。
高速なので、景色はびゅんびゅん流れていきます。



iPodなので、このくらい撮れたら十分でしょう。
富士山が見られて満足~。達成感をかみしめます。



○ 品川駅ポスター

行きは新横浜から乗りましたが、帰りは品川駅で下車。
普段、なかなか新横浜-東京間の新幹線に乗る機会がないため、新鮮です。
もう暗くなっていましたが、窓にへばりついて、鶴見川と多摩川を超えるのをワクワク眺めました。

これ、多摩川ですよ。っていってもわかりませんよね。
私は見慣れているので、ピンときますが。



そうして品川に着きました。
新幹線の品川駅を使うのは、これが初めて。まだ新しさが残っています。
2027年に品川―名古屋開業を目指す、リニアモーターカーのポスターが貼られていました。
床は文字が写るくらい、ピカピカに磨きあげられていました。



○ epilogue

今回の岡山旅行は滞在型。
瀬戸内の島に渡るつもりでしたが、結局行けませんでした。
まあ、島々を見ながら、高松にタッチアンドゴーできたから、いいか。
四国も、瀬戸内で一番大きな島と言えますしね!

観光メインの旅ではなかったため、直前で用が入り、思ったほどあちこちに行けなかったものの、(それでも巡れたから)と満足しています。
連日、歩き回るのに向かない真夏の猛暑日だったというのもあります。

桃太郎観光案内所が宿の近くにあったため、いろいろと活用できました。

今回4日間滞在して、岡山がいかに桃太郎の国か、よーくわかりました。
どこを見ても桃太郎。通りを見ても、地面を見ても、お店を見ても、桃太郎・・・。
みんな、桃太郎が大好きなんですね~。

今回のお土産は、これ。
「岡山のもも」というお菓子です。
本物の桃のように、ちょっと小さめ段ボールに詰められているのがかわいくて、チェックしていました。



中には、やっぱり本物の桃のようなお菓子が詰められていました。



参加者に、本物の桃もいただきました。
岡山の本場ものです。おいしそ~う!
でも、旅先でいただくなんて、リスキー!
とても繊細なフルーツなので、持ち運びには細心の注意を払いました。



岡山は桃の名産地だから桃太郎の話が生まれたのか、桃太郎の話があるから桃を育て出したのか、鶏が先か卵が先か気になるところですが、それにしても町中で桃太郎と出会える、正義感あふれるヒーローが大好きなところなんだと実感できた旅でした。




後で知りましたが、岡山は「ももてなし宣言」を出しているんですね~。
たしかに、あちこちで桃太郎に歓迎してもらいました。
この旅行記にアップした画像だけでも、20枚くらいあります。
みんなに好かれる、穏やかな気候の桃と桃太郎の国。また遊びに行きたいです。

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