風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

平原の国ポーランドへ 8-(2) ワルシャワ

2018-10-31 | travel

その1からの続きです。 

● ワルシャワ観光

ソポト10時半発の電車に乗り、ワルシャワに着いて、ホテルの部屋に入った時には、もう3時近くになっていました。
日が暮れるのが早いので、スーツケースを置いて身軽な格好で街に繰り出します。
曇り空になりましたが、このくらいの天気が雰囲気に合っている感じ。



ソポトでのゆったりした日々にすっかり慣れてきっていて、ワルシャワの都会の喧騒にびくびく。
せわしないスピードについていけません。
こんなんで、東京の生活に戻れるかしら~。

● ショパン巡り

ワルシャワといったら、やっぱりショパン巡り。
まずはショパン博物館に向かいました。



手前にあるのは、国立ショパン研究所。
ショパン国際コンクールの開催や調査研究など、ショパンに関するあらゆる活動を一手に行っている機関です。

● 博物館と壁画



17世紀に建てられた、瀟洒な宮殿の中に博物館があります。
クレーンがフレームインしているのは、隣で大がかりな工事をしているため。



裏には、ワルシャワで一番有名なパブリックアートだといわれる、巨大なショパンの壁画がありました。
真ん中がショパン、その隣にジョルジュ・サンドも描かれています。



とても充実している博物館だそうですが、予約制で、しかも日没まであまり時間がありません。
街を観光したいため、中には入らず、周りをぐるりと回って離れました。
何度も振り返りながら。うーん、絵になる建物です。

● 招き猫のラーメン店

歩いていると、お店の前にビニール製の招き猫を見つけました。
ん?招き猫っていったら、日本の縁起ものですね。
なぜこんなところにいるの?



看板は「Yatta!」と書かれています。
この店名、グダンスクにあった日本マンガ専門店と一緒だわ。

でも、店構えはなんだか違います。
絵を見ると、どうやらラーメン店のようです。
大柄の男性が3人ほど、こちらに背を向けてカウンターに座っているのが、通りざまにちらっと見えました。

マンガラーメンは、たしかにどちらも日本が有名。
でもなぜ「ヤッタ」という日本語を店名にしたがるんでしょうね?

● ポーランドの三大偉人



コペルニクス像のあるポーランド科学アカデミーの前を通ります。
天球儀を持ってゆったりと座る姿でした。



ところで「ポーランドの三大偉人」といったら、誰かわかりますか?
天文学者のコペルニクス、音楽家ショパン、そしてノーベル物理学賞受賞者のキュリー夫人。
たしかに有名な人ばかりですね。

● ショパンの心臓

科学アカデミーの向かいにある聖家族教会を訪れました。
豪華で荘厳で厳粛な雰囲気。
残念ながら、外は修復中ですっぽり幌に覆われていたので、写真に撮らずじまいです。



この教会に、ショパンの心臓が埋葬されています。
ある一本の柱を見つけました。
「ここにショパンの心臓が眠る」と英語で書かれていました。



柱に一番近い席に座り、しばらく目をつぶります。
いま、世界中の誰よりもショパンの心臓の近くにいるんだわ。
自分の心臓もドキドキと強く鼓動しました。



● ジョンとポール

この教会はヨハネ・パウロ2世ともゆかりが深い様子。
彼は死後に聖人として認定され、聖ヨハネ・パウロとなりました。

英語だとJohn Paul IIになるんですね。
ジョンとポール・・・ビートルズだわ。



昇天された聖ヨハネ・パウロ像の神々しさに、うっとり。
私も天国に連れていってもらえそう~。
それより、帰りの台風をなんとかおさえてください~。
今はそっちの方が気がかりです。

● 新世界通り



趣のあるメインストリート。
立派な建物が立ち並びます。



立派な貴族の家紋が掲げられたお屋敷。
尻尾を見ると、左が馬、右が牛のようです。
真ん中でポーズをとっているのも牛でした。

● おばさん、おじさん



ショパンが学生時代に、日曜ミサのオルガニストを務めていたというヴィジトキ教会。
初恋のコンスタンツアに出会った場所だそうです。
ただ、入口におばさんが立ちはだかっており、なんとなく危険センサーが働いたので、外から見るだけにしました。



公園はもう秋の気配。
あれ、向こうのベンチに、黒い人影がありますね。



今度は寄っていってみました。
書物を読むおじさん、いえ牧師様でした。

● ミツキエヴィッチ



ホテル・ブリストルに併設された、洗練されたカフェ。
一年中花が咲いているんでしょう。



大きな銅像の立つ建物がありました。
教会かと思いましたが、扉が閉まっており、中には入れません。
大統領官邸の敷地内の建物のようです。



アダム・ミツキエヴィッチの像。
ショパンと同時期に生きた、ポーランドを代表するロマン派詩人で、政治活動家でした。
彼の詩はショパンに多大なインスピレーションを与えたそうです。
青森公立大学の正門前にミツキェヴィチの銅像があるとのこと。ちょっと不思議。

● ロールスロイス

ずっと歩いてきたメインストリートの新世界通りがクラクフ郊外通りに名前が変わると、いよいよ旧市街に入ります。
聖アンナ教会の前に停まっているのは、ロールスロイス!
わあ、すごく目を引きます。



(なんだろう?)と思いながら教会に入ると、おもむろに結婚式の音楽が流れ始めました。
(え?まさか?)と思ったその時、目の前をウエディングドレスの新婦が通り、中へと入っていきました。

● ウエディング



そして、赤いバージンロードの上へ。
教会の中にいる人々が、立ち上がって拍手で迎えます。



きらびやかな教会での荘厳な結婚式。
映画の中に入り込んだようです。





美しくあたたかなひと時。
純粋な感動に包まれました
幸せのおすそ分けをありがとう~。

その3に続きます。


平原の国ポーランドへ 8-(1) ワルシャワ

2018-10-30 | travel
7日目からの続きです。
 
● 最後の朝餐

8日目。快適に朝起床。
こちらに来てから、夜の間に雨が降ったりしていますが、たいてい朝はいい天気です。



5日間いただいたこのホテルのおいしい朝食も、これが最後。
味わっていただきます。



ゆったり落ち着けた、とてもいいホテル。忘れられない場所になりました。
クラシカルで、アガサ・クリスティの物語に出てくる古めかしい邸宅のようで。
殺人事件がなくてよかった~。
知らないところで起こっていたのかもしれないけど!

● ズボラに戻る

ファッションデザイナー、イゾルダのデザインする衣装はモノクロ基調。
会うと、いつもプロの目線からの厳しいファッションチェックが入ります。
前にトータルコーディネイトしてもらい、真っ黒な自分になったことがあるほど。
今回の旅は、彼女と会うことを意識して、黒ベースの服装にしました。

でも、会えないとわかると、またたく間に素の自分に戻ってしまいます。
メイクも私にしてはそれなりにしていましたが、この日は完全にノーメイク。
あー、さっぱり。

● 友とのお別れ

ダニエルとマルヴィナが、駅にお見送りに来てくれると言ってくれました
ダニエルは「ワルシャワまで一緒に付いて行く」とも言ってくれましたが、さすがに申し訳なさすぎます。
昨日もつきあってもらったし、2人とも朝にはすこぶる弱く(ゲーマー)、昨日も昼の待ち合わせだったのに眠そうでした。
わざわざ来てもらうのは申し訳ないので、ありがたくお断りしました。



1時間後にタクシーでグダンスク空港に向かい、飛行機で帰るリョコちゃんとは、ここでお別れ。
彼女に駅までお見送りしてもらいました。
ソポト滞在中、本当にお世話になりました。

インターシティ特急のチケットは、まったく判読不能。
どこに座席情報が書かれているのかさえ、わかりません。
レセプションのお兄さんに聞いて、ワゴン5の12番の窓際だと教えてもらいました。


「ここに書いてあるよ」とマーカーを引いてもらいました


リョコちゃんとは、5日間一緒にいました。
話すことが山のようにあり、いろいろなことをずーっとしゃべっていました。
聡明な彼女から、私の知らないことをたくさん教えてもらえます。
仕事の上でも、為になるところがとても多い人です。
いつか、いつか恩返ししますね・・・!

● さよならソポト

発車20分前にホテルを出ましたが、駅前なので、15分前にはホームに着いていました。
話をしているうちに時間になり、ワルシャワ行きの高速列車がやってきました。
リョコちゃんもポーランドは初めてですが、スウェーデンとドイツに慣れているので、感覚的にわかるみたい。
「ワゴン5はあそこよ」
車両までてきぱきと案内してくれたおかげで、迷わず着席できました。

彼女とのお別れは悲しい時間でしたが、おいしい朝食を食べたばかりなので、おなかは満ち足りていて、お互い笑顔です。
彼女が人生をがんばっている限り、また何かにつけて会える機会はあるでしょう。
それについていける自分でいないとね。



グダンスク駅近くのゴツイ工場。造船所でしょうか。
キリンさんたちが、円陣を組んで「ファイトー!」と気合いを入れているようです。

● ポーランドの新幹線

特急の名前は、エクスプレス・インターシティ・プレミアム。



こちらの人が「ポーランドの新幹線」と自慢する通り、きれいで近代的な電車。
でも、日本人からすると、速度は特急くらいでしょうか。

快適ですが、座席が逆方向で、戻せません。乗客全員、ずっと後ろ向きです。
また、座席トレイを手前に引けないので、浅く腰掛けないと身体から少し遠いです。
トイレは新幹線並みにクリーンでした。外国なのに、これはすごいことです。



一番いいなと思ったのは、車内でドリンクがサーブされること。
カラカラと大きなポットの載ったワゴンを引いて、赤いエプロン姿のお兄さんがやってきました。



コーヒー、紅茶、緑茶、ミネラルウォーター。
フリーなのがうれしいです。
日本の新幹線もドリンクサービスしてくれればいいのに。

● 台風が心配

目下、日本にまれにみるほど大型の台風24号が接近中。
帰国日に東京を直撃するらしく、とても心配です。

帰国した足で、サオリと予定通りに会えるかしら。
行きも、リムジンバスが大幅に遅れるほどのひどい雨でした。
日頃の行いがこんな時に如実に出るものだなあと凹みます。

思えば、ポーランドに来て初めて、完全に友と離れて単独行動になりました。
そういえば私、ポーランドが全くわからないまま。大丈夫かな?
ただ、帰りの便のことばかりが心配で、ワルシャワでのことは全く気になりません。
まあ何とかなるだろうと思っています。

● ずっと平地

ソポトを発車した時には席はガラガラでしたが、グダンスクに着くと、大勢人が乗ってきました。
観光客が多いようで、英語が飛び交います。
近くににぎやかでパワフルなおばさまご一行が座りました。
それにしても、ここでもアジア人を見かけません。
そんなにいないからか、いつもなんとなくさらっと視線が置かれるのを感じます。



スロバキアとの国境には山があるそうですが、中央部はずっと平地。
のどかな景色を眺めながら、逆向きの座席のまま、ポーランド版新幹線は走っていきます。



速いといっても、ワルシャワまでは400キロくらいで、所要時間は3時間10分。
それなりに乗っていくことになりますね。
東京から新幹線で3時間ちょっと乗ったら、600キロ先の秋田まで行けます。


家の向こうに湖が見えました


検札の人が来て、切符を見せました。
海外で長距離電車に乗ると、やってくる人は国境越えのパスポートチェックのように思えますが、今回は残念ながら、陸路で国境越えはしません。

● ワルシャワ・セントラル

その後も途中駅で人はちらほら乗ってきて、車内はほぼ満席になりました。
そのほとんどの人が、終点のワルシャワ中央駅まで乗って行きました。



ワルシャワ到着。激混みのホームに、東京駅の混雑を思い出します。
駅が大きくて、どこから出ればいいのかわかりません。



大きい駅の人込みの中で、まごまごします。



さすがは首都、地元の人と観光客が入り混じって、騒がしい構内です。


ワルシャワ中央駅


● 古さと新しさ

駅の外に出ると、古めかしい共産主義風の文化科学宮殿がデーンとそびえ立っていました。
すごい迫力!名前もすごい!



すぐそばに、最新式の斬新な形のビルが建っています。
対比がシュール!
これを見て、みんなびっくりしないのかなと、こっそり周りを見回してみます。
でも、私のように目を白黒させている人は誰もいませんでした。



モスクワ大学を連想させる、圧倒的な存在感。
スターリン様式の中でも特に「スターリン・ゴシック」と呼ばれる様式の重厚な高層建築です。
古さと新しさが一緒に並んでいる様子は、差がありすぎて、本当にシュール。



この屋根なんだろう?なみなみしていて、おもしろーい。
モダンアーキテクチャ!

● 瓶詰めエレベーター

キョロキョロしながら歩いていたら、いつの間にかメトロの駅に入り込んでしまいました。
スーツケースを引いているので、エレベーターで上がることにします。

エレベーターは世界共通だと思っていたら、これが初めて体験でした。
かごが下に降りてくるまでは、引き戸のドアは開きません。
じっと待ちます。


ガラスに反射したビクトリノックス


かごが下りてきました。ガラスなのでよく見えます。
床板の薄さにびっくり。え、これ大丈夫なの? グラつかない?
普通、こんなものでしょうか?



工事現場のようなかごに動揺しながら、おっかなびっくり乗り込みます。
ドアは自動開閉ではないため、自分で開けて中に入り、「閉」ボタンを押すと、すごい音量のブザーが鳴り響きました。
うろたえている背後で、ググーッとドアが閉まります。
次に動くだろうと思いましたが、全く動く気配がありません。



英語の説明がありました。完全ロックをしてから1分そのままの状態が続くようです。
こういう時の1分って、長いわ~!
気が長い人でないと、イライラしそう。
ガラス戸なので、私がエレベーターに乗っている状態が、外から丸見え。

私が乗っているのを見て、続けて乗り込もうと、走ってやってた人が開ボタンを押しましたが、ロック状態で動きません。
ガラスを挟んで、お互い、黙って見つめ合うしかありませんでした。
その人は、あきらめて階段へ。
その方がずっと早く上がれるでしょう。

密閉状態で、見世物の瓶入り人間になった気分。
ガラスでなければ恥ずかしくないのにと思いますが、それはそれで完全密閉の恐怖感を味わいそうです。


うわっ、上がった


ポーランドのエレベーターは、閉じてから1分間動かないんだ~。
まあ、そういうお国なら仕方がないかな。
と納得しかけましたが、あれ、でもウッチやソポトのホテルでは、エレベーターはすぐに動いていました。
ここが特殊なのね!

● さっそく迷子



ようやく地表へ。瓶詰め状態から解放されて、ああよかった。
メトロの入り口がMの形をしています。パリみたい。

地表に出て、まずは宿に向かいましたが、たどり着いた場所にホテルはありませんでした。
駅前なのに、さっそく場所を間違えてしまったようです。


twitterの鳥みたい


地図を確認して、文化科学宮殿の逆側にあると判明。
(まあ急ぐ旅でもないし、のんびり行けばいいや)と思っていきます。

● 雨に降られる

ところが、快晴だった空から、突然ポツポツ雨が降り出しました。
雨雲に覆われ、突如怪しい空模様に。
まさか降るとは思っていないので、傘はキャリーケースの中。
道の途中でキャリーを開けて、荷物をかき分けて取り出すのは面倒なので、濡れながらトボトボと歩いていきます。



自分も持ち物も濡れて、もの悲しくなりました。
ようやくホテルに到着してチェックイン。
道を間違えて、30分くらいロスしてしまいました。



ホテルで一息入れているうちに雨がやんで、また青空が戻ってきました。
新しいビル群だけ見ると、もうどこのメトロポリスかわかりません。

キャリーを引いて歩きだすたびに雨が降ってくる、今回の旅。
ああ、やはり日頃の行いがいけないのね・・・。

その2に続きます。


平原の国ポーランドへ 7-(2) ソポト

2018-10-29 | travel

その1からの続きです。
 
● 桟橋を歩く

ソポト滞在もこの日が最後。
この旅で、まだ一度もバルト海を見ていないリョコちゃんと一緒に、浜辺に行きました。



砂浜を超えて、波打ち際へ。
いい天気なので、砂はサラサラです。



同化しているカモメさん。
そばまで寄っても、逃げる気配はありません。



前日とは打って変わって青空が広がっています。
最終日、リョコちゃんときれいな海を見られて、よかった。

● 死んだクラゲ

そう幸せをかみしめながら歩いていたのに、リョコちゃんが「あ、クラゲが死んでる」と言ったので、拍子抜けしました。
「えー、これがそうなの?」



言われてみえば、丸くて透明で、貝や石とは違います。
まあ、なんて不思議な。空から落ちた流れ星みたい。
じゃなくて死んだクラゲでしたね。見るのは初めてです。
時間がたつと、水分が抜けてシューッとしぼんでいくそうです。



「ほら、これとかそうね」
教えてもらった別のものは、本当に干からびかけていました。
うーん、浜辺に打ち上げられるのは、ロマンだけじゃなかった・・・。

● スワンまっしぐら

白鳥は、みんなで首を海中につっこんでお食事中。



あ、一羽にロックオンされた。
この子、視線をそらさずにまっすぐこちらに向かってきます。
この前一緒にたそがれた白鳥かな?
もしかして、お別れを言いに来てくれたりして?



浜辺に上がって、さらに距離を詰めてきます。
「わー、やってきた」
「噛まれちゃうかな?」
「ホテルまでついてきちゃったらどうしよう」
鳥から向かってこられることって、なかなかありません。
リョコちゃんとワーワー言いながら、動画に撮りました。

● トイカーレーサー



桟橋前の広場のベンチでひと休み。
子どもがおもちゃの車に乗りこむのを見ていました。
暴走して私たちの座っているベンチにつっこんできたら、私が身を張ってリョコちゃんと赤ちゃんをかばうわ!



ところがこの少年、運転がとても上手で、見事なハンドルさばきでくるくる、クネクネと、縦横無尽なハンドルさばきを見せてくれました。
助手席の弟は手をたたいて大喜び。
未来のFIレーサー。将来有望ですね。

● ソポト桟橋を通る

いつも、ひとりで眺めるだけだった桟橋を、いよいよ通ってみることにします。
ヨーロッパ最大・最長のソポト桟橋。
バルト海随一のリゾート地にふさわしい木の道を歩くと、映画の中に入った気分になります。



なんだかちょっと雲が厚くなってきましたが、雨は降らなそう。
桟橋から浜辺を見下ろします。
いつもとは逆の方向です。



桟橋でギターをかき鳴らすおじさんや、カモメに餌をやるおばさん。
みんなめいめいの時間を楽しんでいます。



遠くにはヨットが何艘も浮いています。
どうやら海上で、セイリング教室が繰り広げられているようです。



● 桟橋の果て

陸から海の上をずっとまっすぐ歩いていった、付き当たりがここでした。
浜辺からは見えないほど遠くにあります。



海賊船があります。ジャック・スパロウ!フック船長!
ここは海の上。風にさらされて寒くなってきたので、ここでUターンします。



桟橋の両脇に、ヨットハーバーやマリーナがありました。



人に慣れているカモメ。カメラを向けても嫌がりません。
奥ではヨット教室開催中。



● 陸までの道

帰り道、桟橋の遠い先に陸が見えます。
陸って、ここからあんなに遠いんですね。
足の下は海なんですものね。



浜辺を歩いているときには、いつも桟橋からこんな風に見られていたんだなあと思います。
なんというか、日本の海岸とは違うんですよね。



ようやく陸が近づいてきました。
この辺りでなら、突然桟橋が壊れて落ちても、なんとか泳ぎ着けそう。



グダンスクとグディニャに立ち寄ったほかは、ソポトが気に入って、毎日ビーチを散歩していました。
リゾートのシーズンオフのビーチって、物静かで魅力的ですね。
水鳥もたくさんいるし。

● ショッピング

陸に戻って、ウィンドウショッピングをしながらホテルへ戻りました。
熱いお茶を飲んで体を温めた後、ふたたびメインストリートに出かけました。
ドイツのドラッグストア、ロスマンは、品ぞろえたっぷりです。



あ、レバンドフスキだわ。
今年のワールドカップのポーランドのエースが、ドリンクのラベルになっていました。
そういえばダニエルとマルヴィナに「代表スターの名前を覚えたよ。ボドルフスキーだよね」と堂々と言って「レバンドフスキだよ、オイ!!」とツッコミを受けたっけ。

● ゴーダ・ワサビ

とても目立つ緑色のチーズがありました。
この緑色、なんだか懐かしさを感じるんだけど…
よく見ると、「gouda wasabi」と書いてありました。
「ゴーダチーズのワサビ味?」
「えー!?」



リョコちゃんと驚きましたが、実際に味を試してみる勇気は出ず、静かに離れました。
でも好きな人は好きそうですね!

● ジョージアワイン

ポーランドなので(お土産にズブロッカを買おうかな、いやショパンウォッカにしようかな)と考えている隣で、リョコちゃんはワインの棚をのぞいています。
「ここから近いモラヴィアワインにしようかな」
異国情緒たっぷりの響き、モラヴィア。いつか行ってみたいな。

モラヴィアのワインと並んで、ジョージア(グルジア)のワインが何種類か並んでいたるのを見て「わあ!」と声を挙げました。
ジョージアワインを知らないというリョコちゃんに、説明します。

「ワイン発祥の地と言われるところで、8000年の歴史があるんですって。
世界最古のワインと称されて、ユネスコ無形文化遺産にも登録されているのよ。
日射が長いので、とても甘くおいしいワインができ、それを手放したくないのでロシアが独立させたがらなかったとか」



下戸の私だって、ワインを語る時はあります。
前に、渋谷のロゴスキーでジョージアワインを飲みながら、ロシア政治学の先生に教えていただいたことの受け売りです。

そこでリョコちゃんは、モラヴィアではなくジョージアワインを購入。
ユネスコ登録されていても、日本にジョージアのワインはあまり入ってきません。
私もズブロッカはやめて、彼女と同じラベルのジョージアワインにしました。

● ピエルニク3種

あとは伝統的お菓子のピエルニクと、そのプルーン入り、レモン入り。
もともとは、コペルニクスの生まれ故郷のトルンのクッキー。
会社の名前もコペルニクスです。



コーカサスのランチをたくさん食べたため、夜になってもおなかが空きません。
サンドイッチで、軽くすませます。
最後の夜なので、リョコちゃんといろいろ話し込みました。

● おなかの赤ちゃん

20週目になる、彼女のおなかの中の赤ちゃんの写真を見せてもらいました。
「ビデオもあるよ。観る?」
えっ、おなかの中のビデオ?
とても鮮明な動画で、羊水の中で赤ちゃんが指をしゃぶっているのがはっきりわかりました。
おなかの中にいる時から、指しゃぶりしているんですね!
感動的な光景です。
2000円くらいくらいでビデオをもらえるのだそう。そんなお手頃値段で!
テクノロジーの進化って、すごいわ~。

安産を願って、犬印の岩田帯をプレゼントしました。
ちょうど5ヶ月目なので、彼女の代わりにお宮で戌の日参りをしてきたのです。
健やかな子が産まれますように。

8日目に続きます。


平原の国ポーランドへ 7-(1) ソポト

2018-10-26 | travel
6日目からの続きです。
 
● きのこのピクルス

7日目。日本を出てから一週間経ちました。早いものです。
7時に目覚め、ゆっくりベッドで過ごしてから朝食。


にしんのトマト煮


にしんのトマト煮をリョコちゃんは取っていましたが、そういえば私は食べずじまいでした。
見ているだけで、食べた気になっていたようです。



ピクルスも、いろいろな種類がありました。
「すごーい、マッシュルームのピクルスだ!」とリョコちゃん。
たしかに、食べたことないわ~。 



毎朝2人ともティーを頼みます。
ウェイトレスさんにもう顔を覚えてもらっていて、大きなポットでサーブしてもらいました。

● ヴィラ・アントニーナ

1日どんよりしていた前日とはうってかわって、晴れやかな秋の空。
朝食後、2人で外出します。
散歩がてら、オーリさんや明治大の先生方の泊まるヴィラへ。



駅から10分ほどの場所にあるそう。
途中に吊り橋のような細い橋を見つけて、ワクワクします。



● 紫の橋

通りはこんなに広いのに、一気に細くなる橋。
山あり谷ありの道を通っていく、マリオな気分。
欄干が紫色というのが、日本の感覚とは違いますね。



別荘地をてくてく歩いていったところに、目指すヴィラ・アントニーナがありました。



まさにヴィラといった、すてきな洋館です。

● アバンギャルドなロビー

入口を入るとすぐに、ロビーの前衛的な壁紙と床のデザインに目を引かれました。
え、外観とずいぶん雰囲気が違わない?
ストライプとチェックの個性のぶつかり合いがすごいわー。
「不思議の国のアリス」の世界に入り込んだようです。



そこに、こちらのグラマラスなご婦人方がお座りになると、さらに迫力倍増!
食後でおなかいっぱいの上に、さらに満腹になった気分です。



ちなみに私たちが泊まっているホテルのロビーはこちら。
時が止まっているかのようなクラシックさでいっぱいです。



● 仕事のインタビュー

オーリさんの師匠の教授部屋にお邪魔しました。
ロビーのようなお部屋だったら、はたして安眠できるのかしらと思いましたが、がらりと変わって、薄いピンク色を基調としたファンシーなツインルーム。
バルコニーつきの、明るいさわやかな空間で、すでにパッキングを済ませたお部屋はきれいに片づいていました。
リョコちゃんはそこで、もう一人の教授を含めた3人で次の仕事の打ち合わせ。
私はそばで、そのやりとりを聞いています。

オーリさんの姿が見えないなと思ったら、彼女の部屋で電話中とのこと。

先生方の帰国日に、台風が本州を直撃するそうです。
無事に飛行機が日本に着いたとしても、四国へ帰るオーリさんは、成田から羽田に移動して国内便に乗り換えなくてはなりません。
都内に一泊する予定だったそうですが、台風状況を見て、国内便を1日早めるために、航空会社に国際電話をかけていました。

外は突き抜けるようないい青空で、バルコニーからキラキラの木漏れ日が入ってくる、気持ちのいい朝です。
ですが、遠い日本には大型台風が接近中。
今回の台風はかなり大変そう。
今、日本は何時なのかわかりませんが、便の変更をし終えたオーリさんが、ほっとした様子で登場しました。

● ソポト目抜き通り

打ち合わせ終了後、先生方はヴィラをチェックアウトし、みんなで駅の方へ向かいました。
前日の夜に食事をしたブルワリーの外観。



海に続くこの道を、私は毎日通っています。
でも、連日学会に参加していたリョコちゃんは、まだ一度も通っていません。



そろそろ、ダニエルとの待ち合わせ時間が近づいてきました。
ランチをしてからワルシャワに向かうという先生方とここでお別れして、ホテルに向かいます。
皆さん、お元気で~。台風に当たりませんように。

● グディニャへ

ダニエルとマルヴィナが、ホテルの前で待っていてくれました。
リョコちゃんを紹介して、ワーゲンに乗り込んで4人で出発。
彼らが住むグディニャに向かいます。

少し行くとにぎやかな通りになり、大きな白い建物が見えてきました。
市役所だそう。
ソポトのクラシカルな建物とはずいぶん違って、いかめしい感じ。共産主義的~。



建物の上には、市章が掲げられています。
二匹の魚と剣のデザイン。

グダンスクはネプチューン、ソポトは鳥、グディニャは魚。
どの市章もステキだわ。

● Emigration Museum

海沿いにある移民博物館(Muzeum Emigracji w Gdyni)をどうしても見せたいと、2人は言います。
両親がベルギーへ渡ったダニエルと、祖父がアメリカへ渡ったマルヴィナ。
2人とも、移民のルーツを持っているからでしょう。
マルヴィナがここの建物の人と知り合いで、顔パスで入れてもらいました。

ここもまた、共産主義時代を思わせる重々しい建物。
こういうドーンとした迫力の建物、日本にはそんなにありませんよね。
今思い出せるのは、皇居前にある旧GHQ本部の第一生命館くらいです。



二つの大戦を経て、ポーランドの人々が世界各地に散っていったことが、地域別に細かく紹介されています。
ポーランドルーツの人は世界各国にいるんですね。
国を出て行ったポーランド人の中に、ショパンの姿もありました。
パリに居を移した彼も、移民というくくりに入るのでしょうか。



大きな建物は、船のようでもあります。
グダンスク、グディニャはかつて自由港として栄えました。
海運都市で、船舶技術がどんどん発達していったこともわかります。


船のパネル


● ポーランド人街


移民船


19世紀から20世紀初頭にかけてアメリカ大陸に渡った彼らは、1870-90年代には汽車に乗って内陸のシカゴに行き、大きなコミュニティを作り上げました。
アメリカ大陸横断鉄道の開通によるところ大でしょう。



世界で一番大きいポーランド人の町は、首都のワルシャワ。
2番目はどこかというと、クラクフでもウッチでもなく、なんとシカゴなんだそうです。
うわ~、意外。
今でもシカゴのポーランド人街では、英語を使わず、ポーランド語だけで生活できるそうです。
英語至上主義のアメリカなのに!

● ポルスキ・フィアット

数日前にウッチに大集合してパレードをしていた、ポルスキ・フィアットが陳列されています。
車の横に解説員が控えています。
向こうでは、電話ボックスでポーズをとるダニエルをマルヴィナが撮影していました。



訪問者のサイン帳があったので、2人で感想を書いてきました。
ここは異邦人的らしく、日本語でね!



リョコちゃんと私は、ここでポーランド史の流れを学びました。
ヨーロッパの人たちは、ここで自分のルーツを確認するのでしょう。
今回の旅では、ユダヤ人墓地と移民博物館を訪れて、ポーランドの重い歴史を知りました。

● グディニャの海

建物の外に出て、グディニャ港を眺めます。
ソポトの浜辺とつながっていますが、また違う光景です。



向こう側の岸の高台に、彼らの家があるそうです。



おなかがすいてきたので、再び車に乗り、まずはガソリンを入れに行きました。
ポーランドのガソリンスタンドの機械からは、ビルが出るだけ。
それを持ってレジまで行き、精算する仕組みです。

● グダンスク内へ

グディニャを離れて、ソポト方面に向かいます。
昨日私が歩いた山道を上がって、水車小屋のところまで行き、「こういうクラシカルな建物も残っているよ」と教えてくれました。

そのままソポトを抜けて、グダンスク市内に入りました。
Tricityと呼ばれる3つの都市を、一度に通っています。
 
● コーカサス・ランチ

着いたのは、彼らおすすめのコーカサスのお店、Kuchnia Kaukaska
レジスタンスのアジトのような場所。
ここは、自分たちでは探せないし、入る勇気もないなあ。



ケフィアのような、酸味の強い白いドリンクを飲みました。
コーカサスなら、やっぱりヨーグルトでしょう。



ダニエルにオーダーを任せると、ピエロギの応用編のような料理が次々と出てきました。
蒸したり焼いたり、調理法もいろいろ。どれもおいしい!



ポーランドのラグマン(スープ)を飲みます。



もはや、ランチパーティです。



モリモリいただいて、おなかパンパン。

● 待ち人来たらず

ダニエルの母イゾルダは、26日にギリシアでの撮影仕事を終えて、27日にポーランドに来ると聞いていました。
ところが長いハードな仕事が終わって疲れてしまい、ベルギーの彼女の家に帰ったそう。
そんなわけで、残念ながら、彼女とは会えなくなってしまいました。

そこで、彼女へのおみやげを、日本のスイーツと一緒にマルヴィナにプレゼント。
いろいろとガイドをしてくれて、ありがとう!



ソポト駅の切符売り場に行き、翌日のワルシャワ行きチケットを、ダニエルの助けを借りて買いました。
それからグランドホテルまで送ってもらい、2人とキス&ハグでお別れしました。

その2に続きます。


平原の国ポーランドへ 6-(2) ソポト

2018-10-25 | travel

その1からの続きです。
 
● 今度は山へ

ホテルの中を探検しているうちに、体が温まり、体調が戻ってきました。
じっと丸まっているより、少しは身体を動かした方がいいだろうと、再び散歩に出かけます。
今度は冷えないように、万全の寒さ対策をして。
いつも浜辺にばかり行っているので、たまには反対側の、山の方に行ってみようっと。

● ファイアステーション

前日、チャーターバスが見つけられずにうろうろしていた辺りに差し掛かりました。
あー、これ消防署じゃない?
確かに一目見たらわかります。どうして昨日、見つけられなかったんだろう?



後で聞いたら、リョコちゃんの目にはしっかり映っていたそうです。
バスしか見えてなかった私。競馬の馬みたい。



かわいい消防車が置いてありました。
素朴でいいですね。シトロエンの2CVみたい。



通りの角には中世の動物のような彫刻がありました。
右は獅子、左は竜。かっこいーい。
獅子の方向に向かいます。

● うろうろ登山

見晴らしがいいところがあると聞き、山の方に行けばわかるかなと、ふらりと向かいました。
でも、なにも表示がありません。
カラフルな階段を見つけて(ここの上にあるのは、きっと公園だろう)と上ってみました。
でも、無人の別荘がぽつんとあるだけだったので、引き返しました。



山に行くには、どの道を行けばいいの?
ポーランド語の地図は、判読できません。
歩いていればわかると思って、レセプションに聞かずにきました。

● ポーランド語の地図

あとで、ウッチ在住のダミアンに「ウッチもソポトも、ポーランド語の地図しかなくて、わからなかったよ」と訴えたら「そんな、ワルシャワならともかく、英語版の地図なんてないよ」と言われました。
えー、ポーランド人はそういう感覚なのね。

日本だと、ある程度の地方都市には、英語版の地図があります。
ここはロシア語、ドイツ語の方が身近ですが、どの外国語版の地図もありません。
まだ、ポーランドが観光国になっていないからでしょうか。
すばらしく魅力にあふれた国なので、もったいないと思ったり、これからなのねと思ったり。

でもまあ、正確な情報を知りたいのならば、ネットで調べればなんとかなります。
目的を持たずに、見知らぬ土地を歩き回るのもまた、旅の醍醐味なのです。



そんなわけで、気が向くままにフラフラ。
かわいらしい民家の庭に、木製のコウノトリの人形を見つけました。
別の場所でも見かけましたが、もうすぐこの家に赤ちゃんがやって来るということなのでしょうか?

● 森の中の水車小屋

山に向かって、てくてく坂を上がっていきます。



少し秋めいてきた、妖精が棲んでいそうなヨーロッパの森。



木々に囲まれて、水車小屋がありました。
Restaruacja Harnaśというレストランでした。

● 池の水鳥

水車小屋の奥の木立の陰に、池を発見。
木々をかき分けて近づきます。



一足先に、向こう側から人がやってきて、池のほとりに立ちました。
すると、水鳥たちが一斉にその人の方へと向かいました。
餌をもらえると思ったようです。


向こう側の人の方へ集まる鳥たち


でもその人は、くるりと後ろを向いてしまいました。
そのまま動きません。
あれ、どうしたのかな?
どうやら「こっちに来ても餌はないよー」と、全身で鳥たちに伝えているようです。


今度は私めがけてやってきた


拒否された鳥たちは(もう一人いるぞ、今度はあっちだ!)とばかりに、今度は私の方にすごい速さで近づいてきました。
ごめんね、私も何も持ってきてないのよー。
しからばこれにて、ドロン!

● 森のオペラ

池を離れて、さらに坂を上っていくと、Opera Leśna(森のオペラ)と書かれた門が見えてきました。
地図上にOPERAとだけ書いてあったので、山の中にオペラ座の建物があるのかと思ったのです。



確かにポスターを見ると、森の中の屋外劇場があり、フォレストコンサートが開催されるようです。
受付から先に進むには、コンサートチケットが必要なので、そこで満足してUターンしました。
 
● 山から海へ

しばらく緑の中にいたので、水が見たくなりました。
どんどん坂を下って、海の方へと向かいます。



グダンスクにもグディニャにも2.5kmの地点。
ここは、ちょうど中間なんですね。



立派な館です。ドラマチックなドラマがないわけはない!

● ダバダバダ

山を降りきって、ふたたび海まで出ました。
相変わらず風が強く、普段よりも閑散としています。


海沿いのスタバ


夏が過ぎて静かなビーチは映画『男と女』のドーヴィルを思い出します。
ダバダバダ~♪



ノルマンディとバルト海なので、場所はずいぶん違いますが、港とヴィラとカジノとホテルがあるリゾートタウンというところは、共通しています。



白鳥は、午前中見た時と変わらず、浜辺近くの海に浮いています。

● 曇りのサンセット

夕方近くになると、空が赤く染まってきました。



重く立ち込めている雲の向こうに、きれいな青空が見えます。
明日はきっといい天気。



カラスじゃなくてカモメがキューキュー鳴くから、帰ろ―っと。

● ソポト女子会

ショッピング中のリョコちゃんから連絡がありました。
グダンスクの寒さに参ってしまい、教授陣と別れて女性メンバーのオーリさんと一緒にソポトに戻るとのこと。
この日の突然の冷え込みに、私だけでなく女性陣は体調に影響を受けてしまったようです。

「だから一緒に夕食にしない?」と声をかけてもらいました。
嬉しいお誘いです。いつも気にかけてもらって、ありがたいわ。
そこで、彼女たちとジョインして、気の置けない女性同士の会になりました。



近くのブルワリー、Browar Miejski Sopotに入ります。
ブルワリーはこの旅で2件目。
ポーランド人も、ビールは大好きのようです。

せっかくのブルワリーですが、私は飲めないし、妊婦さんのリョコちゃんは禁酒中。
オーリさんが代表して、ビールをオーダー。
研究仲間のリョコちゃんとオーリさんは、酒豪仲間でもあり、普段は夜通し飲み明かすそうです。

● 仲間がいた

ライブ演奏中の店内に入り、席に通されると、近くの長テーブルに学会のメンバーがいました。
「わー、君たちも来たんだね!」
すでにいい感じで、皆さんアルコールが回っていました。



みんなの前に置かれている大ジョッキに目がいきます。
「あれピッチャーじゃない?」「いやー、みんな持ってるから、個人用だよ」
「いったい何パイントなのー?」



隣のテーブルの男性も、試飲セットを頼んだと思ったら、あっという間に飲み干していました。
その速さたるや、私がウッチでモタモタ飲んだ時とは雲泥の差でした。

● 大ピエロギ

スープとピエロギ数種をオーダー。
こんなに大きなピエロギが来ましたよ!
これ一個で十分って感じー。



中には、お肉がぎっしり!
包んである皮も分厚いので、本当にボリューミーです。



手前が、本日のスープ。具だくさんで、少しスパイシーでした。
右はリョコちゃんが頼んだステーキ、左は小さなピエロギ。



どれもおいしいのですが、途中でおなかいっぱいになって、食べきれませんでした。
デザートも無理だったわ~。

● オーリさん

学会メンバーの方々は皆さん気さくで、オーリさんもとても感じがよい方。
明治大学の先生方と一緒に、ポツダムで開催された別の学会にも出席されたそう。
ポーランドにもう2週間滞在されており、すっかり場になじんでいました。
旅程をすべてこなしたので、明日ワルシャワに移動して帰国するそうです。

お店を出てオーリさんとお別れし、ホテルの部屋に帰ってティータイム。
お茶を飲みながら、またリョコちゃんと話をします。
魔力がありすぎる、彼女との心地よい会話。
気づいたときには、3時を回っていました。 

7日目に続きます。