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ヴェノム

2018-11-05 | 映画

正義感は強いものの、無茶な取材方法を取ってしまう男、エディ・ブロック。

製薬会社の不正な人体実験を追っていた彼は、弁護士を行っている彼女に届いたメールを盗み見し、
それを元に社長に直撃取材を行うも、そのせいで職も恋人も失ってしまう。

その一方で製薬会社が調査のために飛ばしていた宇宙船が墜落し、
その中から何体かの宇宙生物が秘密裏に回収された。

生体に寄生することで変質させ、宿主を食べながら生存するそれは「シンビオート」と呼ばれた・・・

製薬会社内部からの告発を受け施設に侵入したエディとシンビオート「ヴェノム」が出会ったとき
「最悪」のアンチヒーローの物語の幕があがる・・・

80年代後半、スパイダーマンが宇宙から持ち帰ってきた黒いコスチュームから誕生した
スパイダーマンのライバルにして時には味方ともなった
黒くてマッチョで悪い激ヤバキャラ「ヴェノム」。
その人気の高まりが生みの親であるトッド・マクファーレンのマーベル離脱、
イメージコミックスとマクファーレントイズ設立、
世界的なアクションフィギュアブームを産むことにもなり、
またその人気ゆえに映画に強引にねじ込まれることで
サム・ライミ監督の「スパイダーマン3」を微妙な出来にし、
シリーズのリブートの原因ともなったキャラでもあるわけですが、
今作では「その出自にスパイダーマンが一切絡まない」という大きな改変を加えました。

同じソニー作品である「スパイダーマン:ホームカミング」と同一世界、ではあるらしいのですが
スパイダーマンが含まれるマーベル・シネマティック・ユニバースとは別世界(契約の関係上)
そしてこちらはこちらでシリーズや関連作を重ねる模様、とのこと。
(すでに同ユニバースの「モービウス」は制作進行中、そして今作にも・・・)
そんなある意味新ユニバースの立ち上げ作、でもあるのが今作です。

事前情報では悪い評が飛び交い、映画評論サイトでの批評家の点数も悪かったものの
前者の原因は公開日が重なった「アリー/スター誕生」の主演、レディー・ガガの一部のファンによるもの、
そして後者も一般客からはおおむね好評、という形で迎えた日本公開。
PG-12指定、そして「最悪のアンチヒーロー」という宣伝展開を行っておりましたが

試写会や公開初日を見たファンの感想は「ヴェノムかわいい」が圧倒的でした。

そんな前提条件が頭に入ってしまっている状態で見に行ってきたわけですが

うん、たしかにヴェノムかわいいわ。

人を殺したり食べたりするシーンはあっても、流血はほとんどなく、
おそらくPG-12の理由は言葉遣いかもしれない、という感じ。
まぁそれなりに人は死ぬけど重苦しい展開にはならず、
出てくる犬や猫もみんなかわいいし、
とにかくユーモラスかつ速く王道な展開で進んでいき、
見ていてとてもテンポが良い作品。

・・・あ、これって「デッドプール」と同じ感覚、というか
「ダークナイト」で「しっかり重厚に作れば名作」というラインができ、
アベンジャーズ」で「クロスオーバーに向けて綿密に計画を立てる」って方向性が出来る前の
まだ気楽なアクション映画でよかった時代の「アメコミ映画」の空気だ!と
改めて思わされることになりました。

予告やCMで「怖い作品じゃないか」と思っている方、
あまり心配せずに見に来てください。
たぶん今公開のほかの邦画とかより怖くありません!w
(「若おかみは小学生!」のほうがショッキングかもしれない・・・)

ヴェノム


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