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2015-02-11 | 映画
Sony Pictures Entertainment Brings Marvel Studios Into The Amazing World Of Spider-Man
MARVEL.COMより)

ソニーピクチャーズとマーベルスタジオが、マーベル・シネマティック・ユニバース
(以下MCU、要は「アベンジャーズ」シリーズの世界観のこと)に
スパイダーマンを登場させる、ということで合意に達した、という
まさにアメイジングなニュースが、昨日、世界中を駆け回りました。

この合意までの状況をおさらいしますと、
マーベルはその昔、映画化権を売れそうなものから切り売りしておりまして、
その中から20世紀FOXが買った「X-MEN」が最初にヒット、
続いてソニーが買った「スパイダーマン」が大ヒットします。
そしてそれぞれの作品がシリーズを重ねる中、
あまり人気のなかった(権利を買われなかった)キャラクターたちをマーベル主導で
コミックと同じようにクロスオーバーして映画シリーズ展開していこう、という考えで
「アイアンマン」「インクレディブル・ハルク」からMCUシリーズを始動させます。
原作のキャラの魅力を最大限に活かしたうえで映画向けのキャラとして語りなおし
「アイアンマン2」「キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー」「マイティ・ソー」と
シリーズを重ねていき、それら全てがチームアップする「アベンジャーズ」を実現、大ヒットさせます。

このマーベル主導のMCUシリーズヒットの一方、
他社に買われていたキャラクター(とそれに付随する設定)はMCUで使えない、ということで
FOXの所有する「X-MEN」「ファンタスティック・フォー」と
ソニーの持つ「スパイダーマン」の権利の動向は常に注目されておりました。

FOXは「X-MEN」をチーム結成前の物語(「ファースト・ジェネレーション」)から再始動、
人気キャラのウルヴァリンも単独作2作を制作(現在3の制作をスタート)、
デッドプール、ガンビットといった周辺キャラも単独映画化を進めるとともに
2作でシリーズ停止していた「ファンタスティック・フォー」も今年再始動作が公開、
先にはX-MENシリーズとのクロスオーバーも計画、というMCUとは距離を置く姿勢を示しています。
(その分原作からの援護射撃は受けられない・・・というかマーベル側としてはむしろ妨害的な動き
 (具体的には「ファンタスティック・フォー」原作を一旦終了させる予定)を見せていたりします)
またその一方で「X-MEN:フューチャー&パスト」に登場したクイックシルバーが
「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」に登場することが決定していますが
演じるキャストも設定も異なる別人、ということになっていたりもします。
(「X-MEN」のマグニートーの息子、という原作の設定も、先ごろ姉のスカーレットウィッチともども変更の模様)

一方のソニーは「スパイダーマン」を3でいったん終了させ、
キャスト・設定を変更し「アメイジング・スパイダーマン」として再起動。
(その一方でソニーが所持していた「デアデビル」とそのスピンオフの「エレクトラ」は2作で終了し
「デアデビル」の権利はマーベルに移動、ネット配信ドラマとして開始予定となっています)
「アメイジング・スパイダーマン」は2作が制作され、ここ日本でもヒットはしたのですが
ソニー側が期待していたほどのヒットではなく、スピンオフや続編が企画されながらも
その動向が注目されていたわけです。

今回の合意は、「スパイダーマンはMCUに入る」「クリエイティブ面、配給ともに主導はソニー側」
「MCU映画にスパイダーマンを出す場合はソニーに権利料は払わない」
「ソニーがこれから作るスパイダーマン映画の利益をマーベルは受け取らない」
「マーベルのスパイダーマンが出るMCU映画の利益をソニーは受け取らない」という内容であり
報道では「『アメイジング~』主演のアンドリュー・ガーフィールドは自分から降板を申し入れた」
「予定されていたスピンオフ『シニスター・シックス』(2ラストで予告)は制作される方向」
「MCU版スパイダーマンの初登場は『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』から?」
という話が流れてきております。

またベンおじさんが撃たれて死ぬところから語りなおすことになるのか、
それとも別世界(MCUのベースのひとつになったアルティメット・ユニバース)で
ピーターの死後にスパイダーマンを継いだマイルズ・モラレスが主人公になるのか、
キャストが変わっても何事もなく続いたハルクのように、キャスト変更しても
「アメイジング~」の設定を引き継ぐことになるのか・・・はまだわかりませんが
(追記:「高校生のピーター・パーカー」という方向性を考えているという報道も出ています)
「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」終了後のMCUフェイズ3が
ますます楽しみになった、ってことだけは確かです。

・・・ちなみに原作ではスパイダーマンもウルヴァリンも
アベンジャーズメンバーだったりいたします。
邦訳本「ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト」から
「シージ」に至る大河ドラマも、ぜひこの機会にお楽しみください。

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