金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

34:長野まゆみ 『鳩の栖』

2009-09-22 14:26:50 | 09 本の感想
長野まゆみ『鳩の栖』 (集英社文庫)
★★★★☆

短編集。
これもKライブラリーから拝借。
入試問題でよく使われている印象があったたため。

長野まゆみは、中学生時代に読んだ『雪花草子』をはじめとする
数冊を読んで、その少年愛、同性愛的要素に
「気持ち悪!!!!
と大変な衝撃を受けたものです。
表紙を見るだけでいやだ……と思っていたのだけど
(女の子が主人公の『コドモノクニ』は好き)、
これはそれほどでもなかったな。
静謐で澄んだ、少年たちの世界。
嫌いな要素も確かにあったのだけど、
年とって感受性が低下しているせいなのか、
自然と受け流すすべを身につけたのか。
雰囲気は好きでした。

趣味嗜好の問題だから仕方ないのだけど、
線の細い美少年ばかりじゃなくて、
マッチョとか不細工が出てくればいいのに。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 33:佐藤多佳子 『しゃべれど... | トップ | 35:井上靖 『あすなろ物語』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿