金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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114:斉藤光政 『偽書「東日流(つがる)外三郡誌」事件』

2007-10-11 21:18:35 | 07 本の感想
斉藤光政『偽書「東日流(つがる)外三郡誌」事件』(新人物往来社)
★★★★★


「東日流三郡誌(つがるそとさんぐんし)」って
ご存知でしょうか?

青森県五所川原市の一民家の天井裏から「発見」され、
東北地方の知られざる歴史が書かれているとして
青森県を中心にひと騒動巻き起こした文書です。
騒動のあった十五年前、わたしは中学生だったのもあって
リアルタイムではまったく知らず、
その後、東北史関連の本で、名前とおおまかな内容、
偽書とされていることを知った程度。

本書は、この事件を追い続けた東奥日報の記者による
ドキュメンタリー。
おもしろくて一気読み!!
著者とともに事件を追っていくようなドキドキ・ワクワク感が
味わえます。
こうして経過とからくりを見れば、その荒唐無稽さに
「なぜだまされる?」
と思ってしまうのだけど、地元の人間としての
歴史的な認識・心情を持っていたら、
やっぱりだまされちゃったかもなあ……。

古田氏の立場がその後どうなっていったのか気になります。


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