金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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36:文学散策の会 編 『文豪の愛した東京山の手』

2006-02-10 14:27:26 | 06 本の感想
文学散策の会 編『文豪の愛した東京山の手』(JTBキャンプックス)
★★★★★

夏目漱石・森鴎外・武者小路実篤・芥川龍之介という四人の文豪の生涯を
「山の手」という視点から切り取ったもの。
四人も扱っているので当然だろうけれど、ダイジェスト的な内容に終始して、
鴎外目当てで借りたわたしとしてはちょっぴり物足りない。
でも、今までそれほど興味のなかったほかの三人の人生については、
入門編としておもしろく読めました。
写真資料が豊富で、見たことのなかった資料も多かったし、
「胃が弱いくせに食い意地が張っており、脂っこいものが大好物」(漱石)、
「今なら痴漢呼ばわりされかねない」(実篤)等々の言い回しに思わず笑ってしまう。
あまり関係ないけど、志賀直哉の顔って素敵だよね……

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