金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

9:辻村深月 『子どもたちは夜と遊ぶ(下)』

2006-01-10 13:30:39 | 06 本の感想
辻村深月『子どもたちは夜と遊ぶ(下)』(講談社ノベルス)
★★★★☆

だ、 だ ま さ れ た ー !!

上巻から言い回しに不自然なところは感じていたのだけど、
まさかこう来るとは……
お兄ちゃんにべったりすぎるよ!
納得はしきれない……が、確かに誰も明言はしていないのであった。くくく

「i」の正体については、ひと昔前にはやったわたしの嫌いなパターンのオチで、
特別驚きもしなかったのだけど、グロテスクな描写・設定のなかにも
乙女チックな甘さ・やさしさが満ちていて、そこがよい感じ。
子ども好きなヒロインなんて絶対気が合わないと思っていたけど、
お葬式での紫乃とのエピソードにはホロリと来てしまいました。
少々極端ではあるけれど、確かに女の子どうしってそういうところあるなぁと思って。
デビュー作も読んでみたい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8:辻村深月 『子どもたちは... | トップ | 10:奥田英朗 『最悪』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿