金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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104:山本史也 古代の音―続・神さまがくれた漢字たち』

2010-06-26 00:08:46 | 10 本の感想
山本史也『古代の音―続・神さまがくれた漢字たち』(よりみちパン!セ)
★★★☆☆

一冊目の『神様がくれた漢字たち』もかなり難解で、
語彙や抽象概念の問題でまず小学生には無理!
という感じだったのだけど、
二冊目のこれは中学生でも無理。
高校生でも危ういかも……

一冊目は漢字の「かたち」の成り立ちを中心に
語られていたのだけど、二冊目のこれは
ことばの始まりともいえる「音」にスポットをあてて
語られている。
ことばの呪術性についての話はおもしろかったし、
中国や日本の古代史料の引用も
個人的に興味深かったのだけど、
自分の考えを述べる際に断言する根拠が
示されていないことが多いので説得力に欠ける。
しかも、ここまで「読者にわかるように書こう」という
意志が感じられない文章は久々だ……。
ついてこられるやつだけついてこい!な一冊でした。

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